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ハロー!Steam広場 第298回:廃墟のジオラマを育てた植物で飾り,幻想的な風景を作る「Cloud Gardens」
「すちーむ」ってなぁに?というよい子のみんな集まれー! 「ハロー! Steam広場」は,PCゲームのダウンロード販売サイトSteamで公開されている気になるタイトルを,筆者が独断と偏見でピックアップして紹介する,とっても有意義なコーナーだ。毎週欠かさずチェックすれば,次世代ゲーム機を見て「強くなったな。だが俺はもっと強くなっているぞ!」と叫びながらRTX 3080の夜間販売に並ぶ上級Steamerにジョブチェンジできるかも。
ハロー!Steam広場 第298回は,朽ち果てた世界を再現したジオラマに“種”を植え,植物を成長させて幻想的な風景を作り上げていくゲーム「Cloud Gardens」を紹介しよう。さまざまなオブジェを配置して自分だけのジオラマを作れるモードも用意されており,刺さる人にはたまらない作品だ。
※来週のハロー!Steam広場は,筆者取材のため休載となります。次回は10月2日に更新予定です。
廃墟のジオラマを育てた植物で飾り,幻想的な風景を作る「Cloud Gardens」
アーリーアクセスとは,開発途中のゲームを購入して,デバッガー兼プレイヤーとして参加できる,Steamの販売形態の1つだ。今回は海外のインディーズ系デベロッパ,Noioが手がける「Cloud Gardens」を紹介しよう。
本作は,朽ち果てた世界を再現したジオラマに“種”を植え,植物を成長させて幻想的な風景を作り上げていくゲームだ。
植物は種を植えた場所を起点に,さまざまなオブジェクトに絡みつきながら成長していき,画面左下にあるゲージが満タンになるまで育ちきればステージクリアとなる。種を植える場所によっては成長が途中で止まってしまうこともあるので,なるべくオブジェクトの多い場所に植えるのがポイントだ。
もっとも,止まった成長を再度促進させるアイテムもあり,こちらはいくらでも手に入るので難しく考えるよりも直感でプレイした方が楽しく遊べる。「ここからツタが伸びていったら映えるだろうな」というポイントを見つけてそこに種を植え,思ったとおりに成長してくれればニヤリとできるし,思わぬ方向にツタが伸びてしまっても,結果的には味わい深い風景になったりする。
ステージは全部で25種類あり,各ステージには「Sandbox」で使用できるオブジェクトが,クリア報酬として用意されている。Sandboxは,さまざまなオブジェクトを配置して自分だけのジオラマを作れるモードで,通常のゲームモードにはない「ライティング」機能が実装されている。
ライティングは,ジオラマ全体に当たる光の色を変えるもので,10種類用意されている。緑色にすれば,大自然の奥地にある秘境を表現できるし,オレンジ色にすれば,夕暮れ時のノスタルジーな雰囲気が作れる。
また,すべてのオブジェクトに物理演算が適用されるので,ドラム缶の上など不安定な場所に電柱を置いてわざと倒したりすることで,退廃的な光景を自由に表現できるのも個人的にはツボだ。
ゲームとして味わえる部分は少ないものの,ジオラマ好きで,とくに廃墟マニアな人であれば,Sandboxで長く楽しめるはずだ。正式リリース時までにはゲームモードも充実していくそうなので,少しでも興味が沸いたならぜひ遊んでみてほしい。
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