東京スカイツリーを奪還せよ！　「FINAL FANTASY VII REMAKE」コラボの様子や，櫻井孝宏さんと高杉真宙さんによるトークショーをレポート

　名作RPG「FINAL FANTASY VII」のリメイク作，「FINAL FANTASY VII REMAKE」（以下，FF VIIR）が2020年4月10日にスクウェア・エニックスからPlayStation 4向けに発売される。本作の発売を記念したコラボイベント「SKYTREE in MIDGAR FINAL FANTASY VII REMAKE」が，2月6日から4月22日まで東京スカイツリーにて開催中だ。

期間中は東京スカイツリーが魔晄炉カラーにライトアップされるほか，特別な展示や人気キャラクターとのフォト撮影が楽しめる

　初日となる2月6日にはクラウド役の櫻井孝宏さん，ゲーム好きの俳優・高杉真宙さんによるトークショーが行われ，「FF VIIR」の魅力やイベントの見どころなどを話してくれた。本稿ではその模様を，東京スカイツリーのコラボの様子と合わせて紹介していこう。

左から高杉真宙さん，櫻井孝宏さん

東京スカイツリーが神羅カンパニーに奪われた！

　まずは，本コラボイベントの内容をおさらいしておこう。
　観光名所である東京スカイツリーが，神羅カンパニーに占拠されてしまった。本コラボイベントでは，来場者は反神羅組織「アバランチ」と合流して，奪還を目指すことになる。
　と言っても専用のチケットなどがあるわけではなく，東京スカイツリー展望台の入場料を払えば誰でも楽しめる。

■物語（公式サイトより）
“空の塔（スカイツリー）”解放作戦
東京スカイツリーが，神羅カンパニーに奪われた。
彼らの目的は，綺麗な夜景をつくだすマテリア＜そらのとう＞。
スカイツリーを取り戻しマテリアを解放しないと，夜景が，消える――。
さあ，反神羅組織“アバランチ”と合流し，スカイツリーを奪還しよう！
空の塔を救うのは，キミだ。

エレベーターも，神羅カンパニー仕様になっている。「FF VIIR」の世界と東京スカイツリーの美しい眺望を，一度に楽しめるお得なイベントだ

　トークショーは，東京スカイツリー天望デッキフロア 360にて行われた。
　窓の外に「FF VIIR」のミッドガルさながらの美しい夜景が広がる様子に，高杉さんは「神羅カンパニーはこの景色を見ていたんですね」とコメントしていた。高杉さんは友達のすすめで「FF VII」をはじめ，「FF」シリーズを遊んでいるそうだ。
　櫻井さんも「日本ではなかなかミッドガルの雰囲気を彷彿とさせる場所がないので，（東京スカイツリー）はベストな場所」と太鼓判を押す。


　主人公・クラウドについての話では，「かっこいい，クールという言葉が似合うが，かわいさもある。人間味や奥深さを，今回の展示を見ながら感じました」と語る櫻井さん。「FF VIIR」では，クラウドをより深く知ることができる新機軸の表現があるそうで，楽しみにしたい。

櫻井さんの印象深いシーンは，「ゴールドソーサー」。遊園地のような楽しい音楽も好きだという

高杉さんは，クラウドがバイク（ハーディ・デイトナ）で助けに来るシーンがテンションが上がるそうだ。このバイクを再現した実物も，東京スカイツリー4Fに展示されているのでお見逃しなく

「FF VII」の魅力を再確認できる展示がいっぱい

　続いては東京スカイツリーの天望回廊で行われている，「FF VIIR」の世界を満喫できる展示の話へ。

天望回廊では，壁に沿って物語や登場人物が紹介されていたり，「FF VIIR」のコンセプトアートが見られたりする

　櫻井さんは「知っている作品ですし、キャラクターとの付き合いも長いですが、すごくリマインドになりました。丁寧に作品世界が紹介されていて，ファンの方でもより深く楽しんでいただくきっかけになる展示だなと思いました」と魅力を語る。高杉さんは展示の中でも，なかなか見られない複製原画を推していた。

高杉さんも感動した複製原画や過去のグッズなどは，「『FF VII』シリーズの軌跡」コーナーにある

実物大のバスターソードも！　櫻井さんは「あんなに大きなものだとは。それが扱えないとソルジャーにはなれないんですね」と，クラウドのすごさを実感した様子

　展示の目玉の1つが，神羅カンパニーに奪われた“空の塔”（スカイツリー）を，来場者の力で解放する「“空の塔（スカイツリー）”奪還」だ。2人も挑戦したといい，櫻井さんは「奪還してやりましたよ」と少し得意げに語って会場を笑わせていた。
　作品の世界に入り込める体験型の展示になっているので，訪れた際はぜひチャレンジしよう。


　本イベントではオリジナルグッズや，コラボメニューも楽しめる。

　グッズについては，コラボイベントらしくスカイツリーがデザインされたアイテムも多数あり，櫻井さんは「クリアファイルとかお土産にいい。欲しい」とコメント。高杉さんも「ゲームをするときに飲みたい。コップだと水滴が気になる」と，スカイツリーが描かれたタンブラーを選んでいた。

グッズは天望回廊フロア450特設ショップで販売。1会計5000円（税込）ごとに，バスターソードとスカイツリーがデザインされたオリジナルピンバッジがもらえる（数量限定，なくなり次第終了）

　天望デッキフロアの「340th HEAVEN CAFE」では，キャラクターをイメージした限定メニューが販売される。

画面奥左からアイスラテドリンク（ティファ），ハイビスカスドリンク（エアリス），パイナップルドリンク（クラウド），アイスチョコドリンク（バレット）各900円。手前の黒カレーライスは1300円。コラボメニューを注文するごとに，オリジナルコースターがランダムで1枚プレゼントされる

　クラウドとセフィロスのモチーフカラーを使用した黒カレーライスを試食した櫻井さんからは，「クラウドの僕は，セフィロスを感じます。ついついひかれちゃいます」と独特な感想が。味はとても美味しいので，ぜひ食べてほしいそうだ。
　高杉さんは，エアリスの洋服をイメージした鮮やかなハイビスカスドリンクをチョイス。味は爽やかで美味しく，「回復できそう」とのことだ。

オリジナル映像「FINAL FANTASY VII PREMIUM ROUND THEATER」は必見

　コラボ期間中は東京スカイツリーの窓をスクリーンにして，「FF VIIR」の魅力がつまったオリジナル映像「FINAL FANTASY VII PREMIUM ROUND THEATER」が，天望デッキ フロア350で毎晩上映される。
　櫻井さんの「それじゃいくぞ，スタートだ」の掛け声で映像の初お披露目が行われた。映像にはクラウドやエアリス，セフィロスなど，人気キャラクターたちが続々と登場し，イキイキと動き回る。筆者はその美しさについ見入ってしまい，このハイクオリティな映像で「FF VIIR」が遊べるのかと思うと，作品への期待がますます高まった。


　映像を見たお2人も「鳥肌が立ちました。（見たいシーンがありすぎて）目が泳いでしまった」（櫻井さん），「幸せな時間でした」（高杉さん）と絶賛。音と映像，そしてスカイツリーの外に広がっている夜景が1つとなった作品を楽しめるので，ぜひ会場で体験してほしい。
　「FF VII」のファンはもちろん，これから遊ぼうという人の予習にもぴったりなイベントだ。

上映時間は，およそ7分ほど。時期によって上映時間が異なるので，東京スカイツリーの公式サイトで確認しよう

　最後に櫻井さんと高杉さんは，改めて作品への想いや本イベントの魅力を語ってくれた。

「自分が（主人公のクラウドを）演じているとは思えない迫力，リアリティのある作品。それが最新技術でリメイクされますが，僕自身がいつかそうなってほしいと待ち望んだものでもあります。（今回のコラボは）知らない方もお話が分かる，好きな方が見ても納得のいくものになっています。たくさんの方に足を運んでほしいです」（櫻井さん）

「『FF VII』を遊んだ時の感動，衝撃がすごく，ずっと愛され続けているのがすごいなと思っていました。（リメイクで）新しくなって会えるのが，楽しみで仕方なくなっています。コラボイベントの展示はゲームの記憶と結びつきながら，本当に作品の中に入っている感覚が味わえます。ファンの皆さんは，楽しんで過ごせると思います」（高杉さん）

「FINAL FANTASY VII REMAKE」公式サイト

東京スカイツリー公式サイト