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「グランツーリスモSPORT」でシニア層が楽しむ,ユニークな「デジタルアクティブシニア交流会」をレポート
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印刷2017/09/19 13:48

イベント

「グランツーリスモSPORT」でシニア層が楽しむ,ユニークな「デジタルアクティブシニア交流会」をレポート

 日本アクティビティ協会は敬老の日である2017年9月18日,神奈川県のプレイケアセンター横浜青葉で「デジタルアクティブシニア交流会」を開催した。この日はデジタルに関心の高い高齢者である“デジタルアクティブシニア”が集い,10月19日に発売を控えた「グランツーリスモSPORT」のプレイを楽しんだ。

神奈川県のプレイケアセンター横浜青葉
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「グランツーリスモSPORT」公式サイト



デジタルアクティブシニア達が和やかな雰囲気でレースを楽しむ


 日本アクティビティ協会は,高齢者の社会参加寿命を伸ばす活動を支援する団体。高齢者が集まる地域コミュニティ作りを支援するなどの活動を行っている。そんな取り組みの一つが,今回行われた「デジタルアクティブシニア交流会」。デジタルに関心を持つ地域のシニア層が集い,「グランツーリスモSPORT」による対戦プレイを行うというもので,30名の募集に対して50名が参加する人気となった。参加者の最高年齢は87歳だというから驚きだ。

30名の募集に対し50名の希望者が集まったため,部屋は満員に
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手足の可動域を広げるシニア向けの体操から交流会はスタート
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 交流会は,手足の可動域を広げるシニア向けの体操からスタート。その後,2人ずつ8組に分かれての対戦が行われた。ゲームのエキスパートが集うe-Sportsとは違い,年齢やデジタル経験もさまざまな今回の交流会だが,参加者達はすぐ操作に慣れ,レースに集中していた。使われたゲームがリアルな車を扱った「グランツーリスモSPORT」であることと,実車感覚でプレイできるステアリングコントローラとペダルセットが用意されていた効果だろうか。

会場にはPS4とステアリングコントローラ,ペダルセットが用意された
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 対戦は終始笑顔の絶えない和やかな雰囲気で進んだが,抜きつ抜かれつのデッドヒートあり,84歳対54歳の親子対決ありと,見応えのあるものだった。この日使用されたコースは,首都高を再現した「東京エクスプレスウェイ・中央ルート外回り」。そのせいか,実際の高速道路を走るように時速100キロほどでの安全運転を徹底する参加者もいて,e-Sportsとはひと味違った円熟の技に唸らされてしまった。
 
84歳の父VS54歳の息子という親子対決も盛り上がった
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 観客からコールや手拍子での応援が飛ぶなど,交流会は盛り上がり,3分50秒823という好成績を修めた山崎英生氏の優勝となった。ちなみに平均タイムは4分ほどで,これは事前に30代のスタッフがテストランしたのとほぼ同程度だとのこと。参加者達は「自信がついた」「大汗をかいたが,とても楽しかった」「また挑戦したい」と満足げな様子だったのが印象的だった。

観客からはコールや手拍子での応援が(左写真)。試合後は健闘を称えて握手する(右写真)
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この日は3分50秒823という好成績で,山崎英生氏が優勝。賞状が贈られた
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男性をコミュニティに呼ぶために,ゲームの力を使う


 交流会の終了後,今回の交流会を主催したプレイケアの代表取締役社長である川崎陽一氏にインタビューする機会が得られたので,気になるところをいろいろと聞いてみた。

プレイケア代表取締役社長,川崎陽一氏
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4Gamer:
 よろしくお願いします。まず,プレイケアの活動について教えてください。

川崎氏:
 我々は全国31か所で「プレイケアセンター」というシニア向けコミュニティを運営しています。地域のシニア層に毎週集まっていただき,健康寿命を伸ばすためのアクティビティ(活動)を提供しているんです。

4Gamer:
 アクティビティにはどういったものがありますか?

川崎氏:
 運動や交流ですね。大学などと連携し,「認知機能を高める」「前頭葉への血流を増やす」といったエビデンスを付加したメニューを作るようにしています。

4Gamer:
 シニア層にゲームを楽しんでもらうという試みはとてもユニークですが,開催のきっかけは?

川崎氏:
 「男性の参加者を増やしたい」と考えたことです。

4Gamer:
 コミュニティといえば自然と男女半々になりそうなイメージがありますが,そういうものでもないんでしょうか。

川崎氏:
 実はそうでもありません。シニア向けコミュニティの男女比は2:8くらいで,これは全国的な傾向なんです。この横浜青葉でも,活動開始時は男性が一人でしたし。そこで「男性に来てもらうためにはどうしたらいいか」と考えた結果,「ゲームなら男性に興味を持ってもらえるんじゃないか」という意見が出ました。

4Gamer:
 なるほど。飲食店や映画館など,若者向けの施設ではいかにして女性客を増やすかがテーマですが,シニア層のコミュニティでは事情が違うわけですね。

川崎氏:
 そうなんです。ゲームを扱うだけでなく,「男性が得意な運転を題材にしているものなら,なおいいんじゃないか」ということになりました。スタッフの一人が以前から「グランツーリスモ」シリーズをプレイしていたため,コミュニティの活動に加えてみたところ,男性からの反響がとても大きかったんです。

4Gamer:
 本日の手応えはいかがでしたか?

川崎氏:
 とてもいいですね。普段の参加者は30名ほどなんですが,今日は50名も来られているうえ,男性が22名もいらっしゃいましたから。ゲームは自然に楽しんでもらえますので,大きな手応えを感じています。

4Gamer:
 では,今後もアクティビティにゲームを取り入れていきますか?

川崎氏:
 これだけ男性が盛り上がっている光景もなかなか見られないので,どんどんやっていきたいですね。男性参加者を増やすノウハウを蓄積して,ほかの自治体や施設さんにも発信していきたいです。

4Gamer:
 ありがとうございました。

「グランツーリスモSPORT」公式サイト

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    グランツーリスモSPORT

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