スクウェア・エニックスは本日付け(2016年1月7日)で,同社が2016年春に発売を予定しているPlayStation 4版「
オーバーウォッチ」の最新情報を公開した。
Blizzard Entertainmentが開発する本作は,「オムニック」と呼ばれるロボットの反乱により大混乱に陥った近未来の世界を舞台にしたチーム対戦型のFPSだ。プレイヤーは,さまざまな背景や特徴を持つヒーローを操作し,それぞれに用意されたアビリティなどを駆使して戦うことになる。
今回は,そんな本作の世界観やゲーム概要が改めて紹介されている。
「ロール(役割り)」を軸にした連携が重要となるマルチプレイや,日本をはじめとするさまざまなロケーションをモチーフにした対戦マップ,そして本作に登場する一部のヒーローのプロフィールなどが確認できるので,今一度おさらいしておこう。
|
かつて世界の危機に際し
各国のヒーローで構成された特殊部隊が
荒廃した世界に平和を取り戻すため立ち上がった
彼らこそが「オーバーウォッチ」
彼らは長きにわたる戦いに終止符を打ち
世界につかの間の平穏をもたらした。
探究と革新、発見の時代の幕開けである―
しかし、長い月日と共にオーバーウォッチの力も徐々に衰退
やがては解散へと追い込まれてしまった。
オーバーウォッチはもういない。
だが、世界はヒーローを求めている!
全てのヒーローが特徴的!「ロール」で遊ぶマルチプレイ
オーバーウォッチは6vs6のチーム対戦型アクションシューティングです。プレイヤーはそれぞれがヒーローを操り、アビリティを駆使して対戦を行います。
瞬間移動が可能な冒険家、ロケットハンマーを振り回す頑強な戦士、超然的な雰囲気を持つロボットの僧侶など、見た目だけでなく、ゲームプレイの面でも全てのヒーローが異なる特徴を持っています。相手を倒す事を得意とする者、防衛を得意とする者、サポートに秀でた者など様々で、それぞれにはっきりと得手不得手があり、その特徴ごとに4つのロールに大別されています。
◯TANK
タンクは最前線に立ち、敵の注目を集め味方の壁となる役割を得意とする。その強靭さをもって味方を守りつつ前線を押し上げることで、相手に強烈なプレッシャーを与える前線の要となるロール。
◯OFFENSE
オフェンスはその名の通り、攻め込み、敵を倒す事が主な役割となる。奇襲が得意な者や上空の死角からの範囲攻撃が得意な者など、そのスタイルは様々ながら、彼らには常に注意を払う必要がある。
◯DEFENSE
ディフェンスは特定条件下で絶大な影響力を発揮する者が多く、拠点防衛などを得意とする。スナイパーやタレットを設置できる者がおり、彼らのテリトリーで戦わない事が重要になる。
◯SUPPORT
サポートは仲間の回復、支援を主としている。自動回復が無い為、チームの安定には欠かせないロールで、攻撃力は控えめながらその影響力は絶大。不利な状況を一転させる事もある。
チーム構成では各ロールのバランスが重要!
「チームワーク」がカギのマルチプレイ
オーバーウォッチではマルチプレイの「チームワーク」に重点が置かれており、MMORPGなどの様に各ロールの役割を果たすことが重要です。多くの「FPS」や「TPS」では、相手を倒した数で評価される事が大半ですが、どれだけの攻撃を防いだとか、どれだけチームメイトを回復したかといった、いかにチームに貢献したのかを重視しており、その活躍が評価を受ける仕組みも設けています。
相手を倒すことを目標とする所謂デスマッチ形式のルールではなく、オブジェクティブ系ルールを主に採用し、プレイヤーがチームワークそっちのけで、相手を倒すことに集中するのではなく、チームプレイを意識しやすいようにゲームバランスも含め設計されています。
後方のマーシー(サポート)から回復を受けるウィンストン(タンク)がシールドを張り巡らせ、打たれ弱いマーシーを守る。ちょっとしたチームワークが大きな影響を与える局面も多い。
|
メイ(ディフェンス)が氷の壁で進路を阻み、相手の攻撃を一時的に遮る。直接の攻撃ではないが、こういった相手への妨害行動も重要。
|
シンメトラ(サポート)のワープポータルによって味方を素早く前線へ投入可能。支援も大切なチームプレイ。
|
個人ではなくチームとして戦う事が大切
未来の地球を舞台にしたマップ
オーバーウォッチの舞台は光と希望に溢れた未来の地球です。そのため、対戦マップはファンタジーのようで、どこか見覚えのあるような、印象的なマップが多数登場します。二階建てホバーバスが走る石畳のロンドンの街や、ハイテクピラミッドがそびえ建つオシリス神殿、桜舞う日本の城など、世界各地の印象的なマップでヒーロー達が地上から空中まで所狭しと活躍します。
KING’S ROW
|
オーバーウォッチのマルチプレイはオブジェクティブルールが主となります。各マップには目標に対して様々なアプローチができるよう複数のルートがあり、さらにヒーローによって壁を登ったり、飛び越えたりすることで、有利なロケーションを素早く確保できたり、相手の背後に回り込んだりもでき、様々な手段と可能性が用意されています。
HANAMURA
|
VOLSKAYA INDUSTRIES |
NUMBANI |
TEMPLE OF ANUBIS |
WATCHPOINT:GIBRALTAR |
◯トレーサー
・ヤッホー! 私に任せて!
トレーサーの名で知られるオーバーウォッチの元エージェント。時空を超える冒険家にして根っからの正義の味方。
レナ・オクストン(コードネーム“トレーサー”)はテレポート戦闘機”スリップストリーム”試作機の実験に史上最年少ながらテストパイロットとして参加していた。しかし、初飛行の最中テレポーテーション・マトリックスが故障。スリップストリームは彼女を載せたまま消滅、彼女も死亡したものと考えられていた。その数か月後、彼女は突如として姿を現した。
しかし彼女は肉体を構成する分子が時の流れに同期できず、肉体を維持することができなくなる”時間解離症”を発症してしまっていた。彼女はまるで亡霊のように突如姿を消しては、数時間から数日にわたってまったく姿を現さなくなることもあった。オーバーウォッチの医師や科学者さえもさじを投げ、状況は絶望的と思われた。しかし、ウィンストンという科学者が時間加速装置を設計したことで、彼女を現在の時間に繋ぎとめることに成功。さらに彼女は自らの時間を思いのままコントロールすることまで可能となったのだ。この新しい能力を得て、彼女はオーバーウォッチ屈指のエージェントとなった。オーバーウォッチが解体された今もトレーサーは正義の戦いに身を投じている。
本名:レナ・オクストン
年齢:26歳
職業:冒険家
所属:元・オーバーウォッチ
活動拠点:ロンドン
◯ウィンストン
・発明の起源は想像にあります
遺伝子改良により生まれた、高い知能を持つゴリラの科学者。ウィンストンは人間の可能性を信じている。
人類の新たな宇宙進出の一歩として建造された、ホライゾン・ルナ・コロニー。長期の宇宙滞在が人体に及ぼす影響を確かめるため、遺伝子改良されたゴリラたちもそこで暮らしていた。そんなゴリラたちの中に、ひときわ急速な脳の発達を見せたものがいた。ハロルド・ウィンストン博士はこのゴリラを引き取ると科学を教え、人間の発明に関するさまざまな話を聞かせた。
やがて若いゴリラは博士の実験を手伝い、居住区の窓の向こうに見える青い星を眺めながら日々を過ごした。その世界で彼を待つ無限の可能性に胸を躍らせながら。しかし、そんな暮らしも長くは続かなかった。コロニーのゴリラたちが蜂起し科学者たちを殺害、コロニーを乗っ取ってしまう。彼は最愛の師の名を継ぎ、即席のロケットを組み立てると地球へと逃れた。地球ではオーバーウォッチが彼の新しい家になった。
オーバーウォッチはウィンストンが愛する人間のすばらしさを体現していた。こうして彼は、自らの中にある理想に従って生きられる場所を得た。そしてオーバーウォッチが失われた今、ウィンストンは隠遁生活を送っている。信じる世界を二度奪わてもなお、彼はヒーローの再来を夢見ている。
本名:ウィンストン
年齢:29歳
職業:科学者、冒険家
所属:元・オーバーウォッチ
活動拠点:旧ホライゾン・ルナ・コロニー
◯リーパー
・死相が見えるぞ
リーパーの名で恐れられる黒衣の殺し屋。その正体、戦う動機、全てが謎に包まれている。わかっているのは、彼の姿あるところ死があるということだけだ。
リーパーは世界各地で破壊活動を行う極めて危険な傭兵であり、過去数十年間、多くの武力紛争に加わってはいるが、どんな大義にも組織にも与してはいない。
生存者たちの証言では、亡霊のような黒い影が阿鼻叫喚の戦場を平然と闊歩していたという。リーパーの犠牲者のうち、回収された死体はごくわずかであり、それらはいずれも生命を吸い取られた抜け殻のような状態で、皮膚は青ざめ、細胞は著しく劣化していた。一説によれば、リーパーは遺伝子操作実験の失敗から生まれた副産物で、彼の細胞は超スピードで死滅と再生を繰り返しているという。リーパーの動向を追跡している者達は、彼の行動がオーバーウォッチの元エージェントを狙ってのものだと考えている。
本名:不明
年齢:不明
職業:傭兵
所属:不明
活動拠点:不明
◯ウィドウメイカー
・一撃必殺
非の打ちどころなき無慈悲な暗殺者は、ひとかけらの感情も見せず、淡々と標的を始末する。
ウィドウメイカーになる以前、彼女はジェラール・ラクワの妻だったと考えられている。ジェラールはオーバーウォッチのエージェントであり、テロ組織“タロン”壊滅作戦の陣頭指揮を執っていた。ジェラール暗殺に何度も失敗したタロンは業を煮やし、その矛先を彼の妻アメリに向け、彼女を誘拐する。神経操作実験の被験体とされた彼女の意志と人格は破壊され、彼女は“スリーパー”エージェントになった。オーバーウォッチのエージェントがアメリを発見したとき、彼女の体には異常も何ひとつなく、彼女は日常生活へと戻った。2週間後、アメリは睡眠中のジェラールを殺害。
任務を完了したアメリはタロンに帰還した。彼らは仕上げとして、アメリを人間兵器へと改造する。隠密技能の集中訓練に加え、生理機能をも改造。彼女の心拍数、体温は極端に低下し肌は青ざめた。人間的な感情を抱くことさえなくなった彼女は、もはやアメリではなかった。タロン最高の暗殺者となったウィドウメイカーが感じているのは、任務達成の満足感だけだ。
本名:アメリ・ラクワ
年齢:33歳
職業:暗殺者
所属:タロン
活動拠点:アヌシー