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結のほえほえゲーム演説:第90回「孤独なゲームキッズが,ホリプロ所属になった話」
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印刷2019/07/06 00:00

連載

結のほえほえゲーム演説:第90回「孤独なゲームキッズが,ホリプロ所属になった話」

画像集 No.001のサムネイル画像 / 結のほえほえゲーム演説:第90回「孤独なゲームキッズが,ホリプロ所属になった話」

画像集 No.002のサムネイル画像 / 結のほえほえゲーム演説:第90回「孤独なゲームキッズが,ホリプロ所属になった話」
 ごきげんよう。女優・タレントとして活動しております。です。
 今日は皆さんにご報告があります。

 この度,ホリプロに所属することとなりました
 私のプロフィールと同じページに深田恭子さんや石原さとみさんが……。ほかにも偉大な先輩達がたくさん所属されています。

 2014年から5年間にわたった,フリーランスでの活動。
 たくさんの方と出会い,さまざまなお仕事をさせていただきました。クライアントさん,スタッフさんが,何の後ろ盾もない私に役目を任せてくださったことを,心から光栄に思います。
 「えっ!? 何の会社もついてないの!?」って驚かれてばかりでしたが,ほんっっっとうに孤軍だったんですよ……。驚かれるということは,それだけ素敵なお仕事に恵まれていたってことだと思います。

 ホリプロは「結の今までの活動履歴」を見て,興味を持ち,声をかけてくださいました。私にとって活動履歴は,「皆さんとこれだけ楽しい時間を過ごした」という思い出帳のようなものです。
 私が出演する番組やイベントは,そのときにしか視聴できないものが多くあります。アーカイブ動画として残ることもあるけれど,公開期限があったり。たとえ動画が消えてしまったとしても,たくさんの楽しい時間を過ごしたことを,私はすべて覚えています。番組やイベントを通じて“画面の向こうの皆さんと築いてきた関係”が,確実に存在すると信じています
 なので,ホリプロから声をかけてもらえたとき,番組やイベントを通じて皆さんと築いてきた関係を認めてもらえたようで,とっても嬉しかったのです。


人生振り返り


 私の人生は,ゲームと共にありました。
 けれど,その道はずっと孤独なものでした。

●9歳
 小学校の同級生と話が合わないことに悩む。人気者になるべく,テレビ東京「スーパーマリオスタジアム」に出場。見事優勝するも,ゲーム好きの同級生が皆無だったため反応ゼロ。孤独な生活を送る。

●12歳
 中高一貫の女子校に入学。モテを学ぶために「ときめきメモリアル」をプレイする。異性に対して実践する機会が得られないまま,どんどん美少女ゲームにハマっていく。

●16歳
 コスプレイヤーになる。校長室に呼び出され,コスプレ写真が貼られたネットの掲示板を見せられ,「これはお前か」と問いただされる。うまくはぐらかすものの,自分の趣味が理解されないことにショックを受ける。

●18歳
 修学旅行をサボって同人誌即売会に行く。引き続き孤独。

●20歳
 堂々とヲタク趣味を発揮するため,人から理解され,認められる職業に就こうと決心。芸能活動をスタート。オーディションで特技披露を求められ,ゲームキャラのモノマネをするがダダ滑り。

●22歳
 ゲームCMのオーディションで「このゲームがいかに好きか」と語るも「そういうのいいんで」とバッサリ否定されてしまう。当時所属していた事務所マネージャーから「ヲタクがバレるので頼むからしゃべらないでくれ」と言われる。

●26歳
 出演した映画のイベントでMCをしたことをキッカケに,アニメ番組のMCを務めることに。その番組で出会ったゲーム開発者と共に人狼を紹介すべく,初のゲーム番組に出演。「こんなにたくさんの人とゲーム話ができる……!!!!」と感動する。続々とゲーム番組のオファーをいただくように。当時所属していた事務所は「ヲタク」を隠したい方針だったので,フリーランスに。


 “ゲーム好き”として番組に出演させていただくときは,いつも楽しみであると同時に,とても緊張しています。私がどんなに大好きで,どんなにプレイしたゲームでも,きっともっとプレイしたり,そのゲームのことをもっともっと考えている方がいるはずです。だからこそ,「番組に出演することをたまたま許されてしまった,ファンの一人として,何ができるだろう?」と,考え始めるとキリがありません。でも,それがすごく大事なことだったのかもしれないと,5年経った今,思っています。
 そもそも私自身がとても厄介で面倒な人間なので,公の場で「〇〇が好きなんです!」って発言する人のこと,素直に信じられないんです。だからいつも,画面の向こう側で,私自身に見られている気がして。

 「100%真剣に向き合ったら,10%でも信じてもらえないかな?」と,そんなことを思いながら,挑戦し続けてきました。
 だから画面の向こうの皆さんに信じてもらえたとき,共感してもらえたときの嬉しさったらないのです。その嬉しさの記録が「今までの活動履歴」です。これを見たホリプロから声をかけてもらえることの感慨深さ,ご理解いただけるでしょうか。
 ゲームの話で盛り上がれる友達も,ゲームに理解ある大人も,マネージャーもいなかった私に,こんな未来が訪れるとは。事務所,マネージャーという新しい仲間に出会えたのは,今まで支えてくださった皆さんのおかげなのです。

 私にとって,最も大切なのは“言葉の純度”です。これを手放したら,生きる意味さえ失ってしまうでしょう。今までも,これからも,嘘をつかなければならない仕事は受けません。“何かを好きだと思う気持ち”があったから,私はここまで生きてこれました。誰のためでもなく,自分のために,これだけを守っていきたいです。

 昨今,ゲームを取り扱うメディアが増えてきました。それはネットだけには留まりません。そんなメディアを「なんか違うんだよなぁ」と黙って眺めているくらいなら,その場所までたどり着いて,できるだけのことをやってみたいです。
 過去に,作家の渡辺浩弐さんが「ロフトプラスワンに甘えてはならない」とお話されていたことが,私の頭にずっと残っていました。自分にとって居心地の良い活動範囲に甘えていないか? と悩む日が来る前に,大切な感情を守りながら,走り出したいのです。

 多方面でさらなる活躍が出来るように精一杯頑張りたいと思います。これからもよろしくお願いいたします。

最近プレイしているゲーム(2019/7/6)
Nintendo Switch:「スプラトゥーン2
iOS:「アークザラッド R
iOS:「ロマンシング サガ リ・ユニバース
iOS:「アイドルマスター シンデレラガールズ スターライトステージ
アーケード:「クイズマジックアカデミー 軌跡の交叉 -Xross Voyage-

■■結(女優・タレント)■■
女優・タレントとして活動中。国内映画祭にて主演女優賞を多数受賞。幼少期からのゲーム好きが高じ,数多くのゲーム番組でMCを務め,イトキチ(糸吉)の愛称で親しまれている。

【業務連絡】お仕事のご依頼は,今までどおり私宛てでも大丈夫です。結オフィシャルサイトの問い合わせフォームまでお気軽にご相談ください。お待ちしております。

公式サイト:http://yui-monogatari.com/
公式Twitter:https://twitter.com/xxxjyururixxx
ニコニコチャンネル「結チャンネル」:http://ch.nicovideo.jp/yuichannel
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