「HTC Vive」用モーショントラッカーと専用ヘッドフォンの価格はいずれも99.99ドルに

　北米時間2017年2月27日，HTCは，同社のVR対応ヘッドマウントディスプレイ（以下，HMD）「Vive」の周辺機器であるモーショントラッカー「Vive Tracker」と，ステレオヘッドフォン「Vive Deluxe Audio Strap」をいずれも99.99ドル，国内では1万2500円（税別）で発売すると発表した。
　Vive Trackerは，開発者向けには2017年3月27日，一般ユーザー向けには2017年末に販売開始予定とのこと。Vive Deluxe Audio Strapのほうは2017年5月2日に一般向けの予約受け付けが始まり，同年6月に出荷開始予定だそうだ。

2017年3月1日15：40頃追記　国内での希望小売価格と販売スケジュールが発表されたので，追記しました。

Vive Tracker。画像には写っていないが，底面にカメラの三脚を取り付けるためのネジ穴互換となる接続インタフェースがある

銃型のコントローラに取り付けた例

　Vive Trackerは，2017年1月に発表されたVive専用周辺機器だ。現実の物体，たとえば銃型のコントローラや手袋，バットやテニスのラケットといったものに取り付けて，その位置と動きを検出するのに使うセンサーデバイスで，応用範囲は非常に広い。HTCによれば，すでに2300種類ものVive Trackerアプリケーションが存在し，そのうち60％は，ゲームやエンターテインメントコンテンツ以外のアプリケーションとのことだ。
　デバイス内にはバッテリーを内蔵しており，満充電から最大6時間の動作が可能であるという。

CES 2017で披露されたVive Trackerの応用事例。左はグローブに取り付けたもので，ボクシングゲームのような体感ゲームでの利用を想定したものという理解でいい。一方，右は消火用ホースの口に取り付けたもので，消火活動の訓練にVRを利用するときに利用する

Vive Deluxe Audio Strapを取り付けたViveを使用している様子

　Vive Deluxe Audio Strapは，Viveの側面ヘッドバンドに取り付けて使うワイヤードヘッドフォンだ。長時間装着しても快適に利用できるとHTCはアピールしている。なお，これ自体は単なるヘッドフォンで，バーチャルサラウンドといった機能を備えているわけではない。
　なお，Viveの法人ユーザー向け製品である「Vive Business Edition」は標準でVive Deluxe Audio Strapを含むことになるそうだ。

Viveのヘッドバンド側面に取り付けて使用する。ヘッドフォンのケーブルはVive本体に差し込むようだ

Vive公式Webサイトの当該プレスリリース（英語）

Vive 日本語公式Webサイト