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本日稼働開始の新生「三国志大戦」。西山Pや出演声優らがその魅力を語った「三国志大戦 開戦前夜祭」レポート
本作の総合プロデューサー西山泰弘氏や,出演声優の櫻井慎二朗さん,プレイヤーの花田勝氏さんらによって,その魅力と最新情報が語られたこのイベントの模様をレポートしていこう。
「三国志大戦」公式サイト
ナンバリングを外し,装いを新たにした「三国志大戦」
三国志大戦シリーズの最新作として,装いも新たに新筐体での稼動開始となった本作。シリーズとしては4作目となるが,それまで約1年半のスパンで新作をリリースしてきたのに対し,本作ではかなり時間をかけた開発が行われ,まさに完全新作といって過言ではないものに仕上がっている。そのためロゴデザインこそ「4」を匂わせるものでありながら,タイトル名からあえてナンバリングを外したのだと西山氏は語っていた。
「プレイヤーが主役」というポリシーのもとに開発された本作は,筐体のライブスクリーンやターミナルなど,ゲームセンターに集まったプレイヤーを盛り上げ,互いにコミュニケーションがしやすくなるような,アーケードゲームならではの仕様が数多く盛り込まれている。「対戦ゲームは人がいるからこそ盛り上がるので,とにかくたくさんの人に遊んでもらいたい」という西山氏は,旧シリーズや「戦国大戦」のプレイヤーだけでなく,新規のとくに若い世代のプレイヤーの参加にも期待しているそうだ。
続いては「明日からできる三国志大戦」をテーマに,本作の魅力についてのトークが繰り広げられた。
本作のプレイにはICカード「Aime」が必須で,これを使ってプレイすると,初回プレイは無料となり,スターターとなる武将カード3枚がもらえるようになっている。武将カードは筐体内でオンデマンド印刷される仕組みで,カードの排出率は完全に確率に従うようになった。これにより,直前に遊んでいたプレイヤーがレアカードを引いてガッカリする,ということもなくなっている。
武将カードには,新たに「征圧」と「将器」のパラメータが追加されている。
「征圧」は,その武将が移動することで戦場を自軍の色に染め上げ,一定の面積を染めると相手側に「内乱」が発生。城にダメージを与えられる仕組み。制圧の数値は,これが高いほど広い範囲を染められるようになっていて,0だとまったく染められないとのこと。また登録した全武将の合計征圧力が高いほど,戦場の部隊配置可能範囲が広くなるそうだ。
一方の「将器」は,登録した武将が表示された特殊効果に覚醒するというもので,1回の戦闘で3武将まで選択が可能とのことだった。
会場では櫻井さんと花田さんによる,デモンストレーションプレイも行われた。
花田さんが蒋欽の「川賊の破弓」や孫策の「小覇王の蛮勇」など,「征圧」が絡んだ計略を発動し戦場を大きく塗り替えると,櫻井さん側には内乱発生によって城ダメージが蓄積されていく。
一方,櫻井さんは徐庶の「落雷」などをからめて,「征圧」よりも城を直接攻めにいく作戦をとって,一騎討ちで「勇猛」持ちの呂蒙に劉備で勝利するなどでリードを見せた。しかしラスト2カウントのところで花田さんの攻城が決まり,デモンストレーションの結果は,僅差で花田さんの勝利となった。
戦場を塗って櫻井さんの陣営に内乱を発生させ,城にダメージをあたえていく花田さん軍 |
孫策の「小覇王の蛮勇」は,武力と移動速度を上げ,効果終了後に撤退するときは周囲を征圧領域にできる |
負けてしまった櫻井さんは,「戦場を塗られているのが見えていなかった。かといって,塗りを意識しすぎると部隊がグチャグチャになってしまうから,慣れるまで難しい」とコメント。今までの三国志大戦とは異なる要素の導入により,戦術はかなり変わってくることだろう。
なお,プレイ後に払い出される武将カードは,Aimeに紐付けられているため,ほかのAimeカードでは使用できない仕組みだ。トレードをしたい場合は,ターミナルの「酒場」モードを介してデータを書き換える必要がある。ゲームセンター内でのトレードする「直接交換」だけでなく,ほかのゲームセンターで登録した人とトレードする「交換掲示板」もあって,システム利用料を支払うことで,交換したカードがその場で印刷されて入手できる。
さらにターミナルの「武将印刷」のモードでは,ゲームをプレイすると手に入る「縁(えにし)」を使って,好きな武将カードを選んで入手できる特典もあって,ゲームの外にもさまざまな新しい試みが用意されているのが面白い。ちなみに「武将印刷」モードは,現在入手可能なカードがすべて一覧されるので,武将カードリストとしても活用できるとのことである。
さまざまなギミックを詰め込んだ1人用モード「義勇ロード」
対戦のデモンストレーションに続いては,1人用のゲームモード「義勇ロード」が紹介された。これは三国志のストーリーに基づいて進行していく,いわゆるストーリーモードのようなもので,前作までの「群雄伝」に似ている。しかし,敵が次々と攻めてくるウェイブバトルやボス戦といったこれまでになかったシチュエーションもあるそうだ。
会場では,その「第一章 第二話 連続戦」を櫻井さんがプレイし,張宝との戦いを実演。攻めてくる「黄巾兵」の部隊を全滅させると,兵力が回復して次の陣へと進み,最後にボスの張宝が出てくるという流れになっていた。
登場する黄巾兵には,こちらの城にたどり着いた瞬間に攻城されるという爆弾マークが付いていて,できるだけ城に近づけないように戦う必要がある。そして,ボスの張宝の前方には四角い範囲が常時表示されていて,ここに部隊が入ってしまうと,一定時間ごとに発動する計略「灼焔」によって大ダメージを受けてしまうようになっていた。これを避けながら,張宝の部隊を撃破しなければならないというわけだ。
無事クリアした櫻井さんは,「敵もただ武力が高いだけではないので,攻め方を考えなくてはならない。カードを動かす必要もあるので練習になるはず」と,その戦略性を伝えていた。
そしてイベントの最後には,西山氏から本作の最新情報が明かされることに。
開戦記念特典やキャンペーンのほか,来場者や生放送視聴者からの武将カードについての質問への回答が行われ,「于吉はいます。雨は降らせませんけど」「袁術は自爆しますし,佐治は変身します」「荀攸の大水計と,荀彧の反計もあります」と,懐かしい武将カードの復活を予感させる発言も飛び出した。
また2017年2月10日にスタートするJAEPO 2017では,さらなる最新情報の発表があるそうなので,楽しみにしておこう。
開戦記念の「君主になろうキャンペーン」では,武将3人が描かれたオリジナルAimeカードが抽選で1万人にプレゼントされる |
本日より「三国志大戦.NET」もスタート。ランキングや対戦履歴などもここで確認可能だ |
Twitterアカウントと連動した公式コミュニティサイト「三国志大戦 桃園」もオープンしている |
三国志大戦.NETと三国志大戦 桃園の両方に登録すると,アバタープレゼントの特典がある |
最後に西山氏は,「僕らなりに精一杯作らせていただきました。たくさんのお客様についていただくことが次につながり,開発も新しいアイデアを盛り込めるようになります。予約システムなど,実験的な試みも入れているので,初めて遊ぶ人や,過去にプレイしていた人も一緒に楽しんでください」とコメント。会場に用意された銅鑼を鳴らし,「出陣の儀」によってイベントは締めくくられた。
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