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稼動20年を機に「電車運転シミュレータ」から「電車運転士体験ゲーム」へと進化を遂げたシリーズ最新作「電車でGO!!」発表会レポート
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印刷2016/08/10 00:00

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稼動20年を機に「電車運転シミュレータ」から「電車運転士体験ゲーム」へと進化を遂げたシリーズ最新作「電車でGO!!」発表会レポート

 タイトーは,2017年に稼動20周年を迎える「電車でGO!」シリーズの最新作発表会を,2016年8月8日に恵比寿ガーデンホールにて開催した。

 8月8日に掲載した記事でもお伝えしたとおり,シリーズ最新作となるアーケードゲーム「電車でGO!!」来春リリースされることが,この発表会にて明らかとなったわけだが,会場ではそのほかにも本作についてのさまざまな情報が公開されている。本稿では,「!」を2つ表記するタイトルとなった本作の概要やコンセプト,また関係各社とのタイアップ企画などについて,詳しくレポートしていこう。

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「電車でGO!!」公式サイト



「電車運転シミュレータ」から「電車運転士体験ゲーム」へ


 発表にあたり,ステージにはタイトー代表取締役社長の石井光一氏が登壇。同氏はまず,1997年の稼動から数え,来年2017年に20周年を迎える「電車でGO!」シリーズについて,現在まで多くのファンから新作を望むが声が寄せられていたことを報告。それに応える形で,この発表会を開催することができたて嬉しく思うと語り,その喜びを伝えた。
 開発については,タイトーのグループ会社であるスクウェア・エニックスのヴィジュアルワークス部が協力し,「実写のような最新のCG技術を使った表現により,幅広い年齢層のファンが,新しい体験を味わえるゲームになる」とアピールが行われた。

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タイトー 代表取締役社長の石井光一氏
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JR東日本企画 常務取締役 営業本部副本部長 JR局長 筑波伸夫氏

 続いて登壇したのは,本作の開発にあたり商品化を許諾したJR東日本企画の筑波伸夫氏だ。シリーズについて「もう20年が経つんですね」と切り出した筑波氏は,20年前も制作に関わっていたとのこと。ちなみに,当時「電車でGO!」の初代名人として活躍したJR東日本社員の方に新作のことを報告すると,「当時の名人として,新作にぜひ挑戦したい」と語っていたとのことである。

 筑波氏からは,「20年前の『電車でGO!』のファンだった人が,今大きく成長して今回の新作でまた新しいファンを築き,お爺ちゃん,お父さん,お子様の3世代が楽しめるゲームになってもらいたいです」と,本作への激励の言葉が贈られた。


 そしてここからは,今回発表となった「電車でGO!!」について,タイトーAM本部の川島健太郎氏による解説が行われた。

タイトー AM本部 コンテンツ開発部 部長 川島健太郎氏
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 これまでは「電車運転シミュレータ」と呼ばれて愛されてきたこのシリーズだが,本作ではその呼び名を「電車運転士体験ゲーム」と改めている。シミュレータではなく,あたかも本物の電車を運転しているような感覚になれる体験のために,高さ216cm,幅260cmの巨大な筐体を用意。正面に55インチ,左右に43インチ,さらに手元には20インチのタッチパネル式の小型モニターと,合計4枚のモニターを用意したとのこと。

モニターは4枚,手元左にマスコンと右はグリップ,また足元には警笛ペダルがある
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スピーカーは後方にも2つ設置されていて,臨場感のあるサウンドを楽しめる
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筐体の入口にはNESiCAのリーダーが設置されていた。電子マネーカードなども読み込めるようにするとのこと
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 ゲーム画面に映し出されるグラフィックスは,ミドルウェアとしてUnreal Engine 4を採用。前述のとおり,スクウェア・エニックスのヴィジュアルワークス監修のもと,実写のような情景を前に,運転士体験を楽しめるようになっている。

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 本作の見どころとして川島氏が挙げたのは,ゲームにミッション制を導入している点だ。これまでのシリーズでは,タイトルごとに紐付いた路線を走るのが主な内容だったが,本作では例えば「雪が降るセンター試験当日の路線を走り,乗客の受験生を定刻通り駅に届ける」「観光客に喜んでもらうために,東京タワーやスカイツリーが見えるポイントをゆっくり走る」といった,乗客・時間・季節などによって変化するストーリー性を盛り込んだミッションに挑み,日々の日常を支える運転士の業務を体感できるという仕様になっている。

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 導入される路線は,まず定番として山手線が稼働時にプレイできるという。以降,新しい路線や車両がオンラインアップデートによって追加されるそうで,これまでのシリーズにはなかった試みといえる。

 またスマートフォンアプリ「連結!電車でGO!!」もリリースされることも発表が行われた。このスマホ版は電車を連結して消していくという,いわゆるマッチ3パズルゲームだが,アーケード版と連動した要素も組み込まれるとのこと。具体的な内容は明らかにされなかったが,こちらも楽しみだ。

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 そのほか,アライアンスカンパニーとのタイアップとして,カワダの玩具「nanoGauge(ナノゲージ)」,ジョルダンのアプリ「乗換案内」,交友社の雑誌「鉄道ファン」とのコラボレーションなどが進行中とのことである。

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鉄道関係者の思いが詰め込まれた最新作に


 川島氏の発表後は,来場者からの質問を受け付ける時間が設けられていた。ここでは,その内容を一問一答形式で掲載する。

――筐体にあるカードリーダーはどのように使うのでしょうか?

川島氏:
 筐体に設置しているカードリーダーは,弊社のデータカードシステムであるNESiCAのものになります。タイトーでは,アミューズメント施設の電子マネー対応を推進していまして,ゆくゆくは電子マネーに対応したいとも考えています。

――スマホアプリとの連動は,具体的にどのようになりますか?

川島氏:
 パズルの中のブロックが,何かしらの連動要素になっている…………というところからご想像いただけますでしょうか(笑)。詳細は追って発表させていただく予定です。

――ゲーム画面には,サウンドチームZUNTATAのロゴがありましたが,サウンドはZUNTATAさんが担当されるのでしょうか。

川島氏:
 はい。サウンドはすべてZUNTATAが担当しています。ただ,「電車でGO!」の歌として有名な「電車で電車でGO!GO!GO! 」は,今回のゲームの雰囲気とはちょっと違うので,使わないかもしれません(笑)。

――プレイ料金はどのくらいを想定していますか。

川島氏:
 これは一般論ですが,100円を入れて3〜5分遊べるという,現在のアーケードゲームのプレイスタイルについて,我々は本当にそれでいいのかという問題意識を持っています。実際に採用するかどうかは別として,例えばゲームの「定期券」のようなものを発行して,それを購入すると1か月間はフリープレイで遊べる,といったような形もありえるのではないかと,現在検討しているところです。
 そのような考え方を踏まえて,本作のプレイ料金は,より柔軟な形で値付けができればと考えています。

――トラブルなどで遅れたダイヤを取り戻すといったような遊びはあるのでしょうか。

川島氏:
 これは「電車でGO!」シリーズの伝統ですが,鉄道ゲームは作り込むほどに,運行に関わっている皆様の安全・安心に対する思いの強さをひしひしと感じます。ですので,何かしらの事故やトラブルによってダイヤが乱れるといったような表現は,避けるよう考えています。

――筐体にある「クハ40-400」の形式名称には,どんな意味があるのでしょうか。

川島氏:
 ここは開発スタッフに詳しい者がいますので,そちらから説明いたします。
 (以降,登壇したスタッフによる解説)運転台付き車両を示す「クハ」に,初代を10形として,4作目であることを示す40形の名前を付けました。また開発中に筐体がいくつかモデルチェンジしていまして,現在のものは4番目であることから,400番台とさせていただきました。筐体のアップデートが入ると変更になる可能性がありますので,ロケテストなどでお披露目するときは,ここも注目していただくといいかもしれません。

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――ロケテストはいつ頃行われる予定でしょうか。

川島氏:
 できれば年内の早いうちにやりたいと考えております。ステージ自体は着々と組み上がっていまして,できあがったところからロケテストで皆さんにお見せしたいですね。

――現在の筐体でも,実際に運転が可能ですか?

川島氏:
 はい。運転自体はできますが,走っていくとだんだん背景が寂しくなっていきます(笑)。この辺りは現在開発中です。

――家族でプレイすることを想定すると,運転席の左右などにお子さんや親御さんが入れるスペースがあると良いと感じました。いかがですか?

川島氏:
 左右に人が入る程度のスペースは確保しています。また量産機では,入口を左右から開けられるようにしたいと考えています。ご家族で遊んでいただく場合を考え,横に補助イスが用意できる前提で設計しています。

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――大型スーパーやショッピングセンターなど,ファミリー層が多い施設への展開もお考えですか?

川島氏:
 はい。そのような場所へもぜひ展開していきたいと思っています。本作はゲームセンターなどのアーケード施設に置くものとして開発を進めてはいますが,同時にここまで大きな筐体となると「電車のアトラクション」と考えていただくことも可能だと思っています。
 お子さんにとっても非常に魅力的な外観や内容だと考えていますので,そうした施設などへの展開も含め,検討を進めています。



 最後に川島氏は「先ほどもお話に出ましたが,鉄道関係者の方とお会いするたびに,安全・安心のサービス提供に対して,たくさんの人が大変真摯に取り組まれていることを実感します。我々はそういった鉄道関係者の方々の思いをこの筐体の中に詰め込んで,20年目の『電車でGO!』を完成させたいと思っています。ぜひご期待ください」とコメントし,発表会を締めくくった。

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