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天野喜孝氏が描く「火の鳥」の原画も展示中。東京コミコン会場で「アトム:時空の果て」を制作するアクティブゲーミングメディアブースを取材
イベントとしては第1回であるものの,4Gamer読者はどこかで聞き覚えのある名称ではないだろうか。それもそのはず,コミックコンベンション――コミコンは,1970年代に北米で生まれて以降,今や世界各地で開催される,漫画を中心にしたポップカルチャーのイベントだ。昨今では,ゲームの新情報が発表されることもあり,注目しているゲーマーも少なくないだろう。そのコミコンが,今回,日本でも開催されることになったのだ。
ただ,この東京コミコン。4Gamerが注目する新作ゲーム情報が多数公開されているのかと言われると……そうでもなかったりする。しかし,そんな中でDMM.com版のリリースが発表されたカードゲーム「アトム:時空の果て」(PC / iOS / Android)が出展されるというのだ(関連情報)。そこでピンポイントではあるが,本作を出展しているアクティブゲーミングメディアブースを取材してみることにした。
アトム:時空の果ては,デッキ構築型のカードゲーム――いわゆるデジタルトレーディングカードゲーム(TCG)で,前述のとおり,DMM.com版のリリースが発表されたので,さっそく事前登録を済ませた人もいるだろう。今回,東京コミコンに出展されたブースには,天野喜孝氏による「火の鳥」のリメイク原画が飾られており,ゲーム内で使われる画像もパネルで展示されている。
ブースには試遊台も置かれていたので,実際にゲームをプレイしてみた。なお,プレイできたのは「トレーニング」モードで,実装が発表されているオリジナルストーリーモード,2対2の対戦モードなどは遊べなかった。また,敵のAIもブラッシュアップ前ということで,今後の公開テストやリリース版では仕様などが変わっている可能性がある。
本作の基本的なゲームシステムは一般的なTCGと同様で,毎ターン回復し,かつ1ずつ上限が増加(最大10ポイント)していくポイントを使って,ユニットカードをオフェンスとディフェンスに配置。相手プレイヤーを攻撃して,数値を削りきれば勝利というものだ。ただし,ユニットでプレイヤーを攻撃するには,ディフェンスに置かれたユニットを完全に排除しなければならないし,ユニットによる攻撃はオフェンスに置かれたものでしかできないという制限がある。
また,プレイヤーはどこかのファクション(派閥)に属することになるらしく,例えば「科学省」であれば,アトムやお茶の水博士といった,科学関連のグループになるとのこと。ファクションごとに,手に入るカードの種類も異なるようだ。
そのあたりのゲームシステムの詳細は,今後,もっとじっくりプレイできるようになれば……という感じだが,やはり本作の大きな特徴は,手塚治虫作品のキャラクターが登場することだろう。手札にアトムや火の鳥などが入ってくると,それだけで「おぉっ」と声が出てしまいそうになる。もっとも,個人的に一番反応したユニットは「クマソ」の戦士だったりした。「クマソ! いたなぁ」と,懐かしさと原作の記憶が蘇ってくるのだ。
もしかすると手塚作品ファンには,一般的に有名なキャラクター以上に,こうしたキャラクター達が,どのように描かれるのかも注目ポイントになるかもしれない。もし「ムーピー」達が出てくるのなら,どんな姿なのだろうか(人型なのか,それとも……)。
ブース内には,アクティブゲーミングメディア代表取締役のイバイ・アメストイ氏の姿も。氏は本作について,「手塚治虫さんの素晴らしい世界観を使ってTCGを作らせてもらいました。既存のゲームにはないフィーチャーとゲームシステムを投入したつもりです。ぜひとも,手塚ファンも,そうでない人も,遊んでチャレンジしてもらいたいと思います。手塚ファンには,間違いなく昔のキャラクターと再会できた感動を覚えられるゲームになっていますので,だまされたと思って遊んでみてください」とコメントしてくれた。
なおイバイ氏によれば,オープンβテストを12月12日から実施する方向で検討しているとのこと。正式な発表を待ちたいところだが,そう遠くない時期にプレイできそうだ。
「アトム:時空の果て」公式サイト
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(C)Tezuka Productions (C)2016 Active Gaming Media Inc. All rights reserved.
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