「アズールレーン×ケッコンVR」クラウドファンディングプロジェクトが中止に。声優事務所へのオファーを怠るなど不手際を起こしたため

　2018年10月10日，エムツーは，「アズールレーン×ケッコンVR」プロジェクト（以下，ケッコンVR）の中止を発表した。

【有限会社エムツー】クラウドファンディングプロジェクト中止のお詫びと経緯のご説明

　ケッコンVRとは，スマートフォンアプリ「アズールレーン」（iOS / Android）のゲーム内で，好感度の高いキャラクターと結婚できるシステムを，VR技術を活用し，現実の結婚式として開催するというもの。新婦となるキャラクターは赤城，エンタープライズ，イラストリアス，フッドの4名。エムツーとGRASPERは，同イベントの開催を目指してクラウドファンディングプロジェクトを，8月31日にスタートしていた（関連記事）。

　本プロジェクトでエムツーは，E-moteVRを使用したケッコンVRアプリの開発やグラフィックス類の作成を担当しており，その一環として，声優事務所へのオファーも担当することになっていたという。
　しかし，同社の発表によると，本来，声優事務所へオファーを行い，正式な業務の受諾を経て進めなければならないところ，各事務所へのオファーを入れず，かつ見積りなどの正式な業務受発注をしていない状態でプロジェクトを進行させたとのこと。
　なお，9月29日には，赤城全部入りコースならびに新婚ツアーについて，提供に必要な関係各所への説明不足があり，内容を変更すると告知されていた（関連リンク）が，収録済みのフッド以外，すべての各声優事務所に対し，同様の不手際があったという。

　また，プロジェクトのWebページに担当声優の名前が記載され，クラウドファンディングの支援品へのアサインが行われたものの，事前に名前を掲載することの確認と，クラウドファンディング成立後の発注について受諾の確認が取れていない状態で掲載されたとのこと。

　このような事態を受けて，ケッコンVRの中止が発表されるとともに，関係各所らに対する謝罪も行われている。返金方法も発表されているので，支援者はそちらも確認しておこう。