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10周年を迎えた「ラキド」の世界を構成するピースを組み合わせ,再構築した舞台最新作。「THE STAGE ラッキードッグ1 Break Through」ゲネプロ&囲み会見レポート

 2019年7月31日,今年10周年を迎えたBLゲーム「ラッキードッグ1」(以下,「ラキド」)の舞台化最新作「THE STAGE ラッキードッグ1 Break Through」(以下「Break Through」)が,東京・草月ホールにて開幕した。

 本稿では初日公演に先駆けて行われたゲネプロと囲み取材の模様をお届けするが,舞台のネタバレとなる写真や文章が含まれるため,これから観劇する人はご注意を。

画像(001)10周年を迎えた「ラキド」の世界を構成するピースを組み合わせ,再構築した舞台最新作。「THE STAGE ラッキードッグ1  Break Through」ゲネプロ&囲み会見レポート

「THE STAGE ラッキードッグ1 Break Through」
あらすじ(公式サイトより)

1930年代、アメリカ合衆国、デイバン。禁酒法が施行されたこの時代で裏社会を生きる二つの大きな勢力、マフィア組織CR:5とギャング組織GDが街を巻き込んだ抗争を始めた。

その血生臭いニュースは外と隔絶されたマジソン刑務所内でも大きな話題となっていた。
そんな中、CR:5のヒラの構成員である脱獄の天才、ジャン・カルロはフリーで快適なムショライフを楽しんでいた。組織の大幹部たちがここに流れ着くまでは――。

幹部全員を脱獄させ、デイバンまで帰還できたら、自分がボスの椅子に座るというボスからの命令に快適なムショライフが大きく一変していく。

自分の幸運を信じ、この勝負に賭けるか、降りるか―― 。

この事件が、ある二つ名を持つ囚人の運命を大きく変えることになる。彼の名は……。

決められた運命をブチ壊せ。


 本舞台の原作である「ラキド」は,マフィアやギャングといったハードな世界に属する者たちの運命を描いた物語だ。ゲームは「脱獄編」「逃亡編」「デイバン編」の3部構成となっていて,“ラッキードッグ”という二つ名を持つほどの強運の持ち主ジャンと,彼を取り巻く男性キャラクターたちとの関係性が描かれていく。

 2018年3月に上演された初の舞台作品(「THE STAGE ラッキードッグ1 first luck」)およびその再演では,その3部すべてをとおした内容になっていた。

 一方で今作「Break Through」は「脱獄編」をベースにし,「ラキド」のストーリーを一から構築しなおした作品となっている。そのため,原作ゲームに触れてない人にもおすすめしやすく,多くの人が入りやすい作りになっていると言えるだろう。従来のファンや,前回の舞台作品を観ている人にとっても,キャラクターたちの初期の関係性をもう一度味わえるのだから,観て損はないはずだ。

ジャン・カルロ(演:堂本翔平さん)
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画像(003)10周年を迎えた「ラキド」の世界を構成するピースを組み合わせ,再構築した舞台最新作。「THE STAGE ラッキードッグ1  Break Through」ゲネプロ&囲み会見レポート
ベルナルド・オルトラーニ(演:杉江優篤さん)
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ルキーノ・グレゴレッティ(演:山内圭輔さん)
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ジュリオ・ディ・ボンドーネ(演:輝海さん)
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イヴァン・フィオーレ(演:佐藤慎亮さん)
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バクシー・クリステンセン(演:馬庭良介さん)
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ラグトリフ・フェルフーフェン(演:松本旭平さん)
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ジョシュア(演:萩原 匠さん)
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ロイド(演:中島一博さん)

 原作はアダルトな要素を含むBLゲームだが,舞台版では原作ほどの過激なシーンはない。その代わり,キャラクター同士がまだ完全に打ち解けていない状態でありながら,ジャンとほかのキャラクターそれぞれに“2人だけの見せ場のシーン”がしっかりと用意されていた。

 すべてのキャラクターの中心であり,登場すると場の空気を“陽”に変える魅力的なジャン。ジャンとは収監以前からの仲であるため,気さくな会話で穏やかな笑顔になるベルナルド。ルキーノは物語序盤ではとくに“大人”なイメージが強く,ときにジャンに対しても高圧的な態度を見せる。イヴァンはキレやすく荒々しいタイプに見えて字が丁寧だったり,真面目な一面もあり微笑ましい。ジュリオは殺人に快楽を覚える片鱗を見せながら,ジャンにはこの上なく従順で謎多き人物だ。

 ジャンと彼らそれぞれの見せ場は,各キャラクターで色が異なり,スチルが目に浮かぶような名シーンばかり。ゲーム中に登場するエピソードや,セリフがふんだんに盛り込まれているのもファンには嬉しいところで,原作を知っている人なら,この記事に載せられている写真を見ただけで「これはあのシーンだ!」と分かるだろう。

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 原作ファンにとって気になる点といえば,ベースとなる話が「脱獄編」であるにもかかわらず,バクシーやラグトリフがどう登場するのか……という点だろう。しかし今作はいわゆる“無印”の「脱獄編」だけではく,2018年にリリースされた最新作「ラッキードッグ1 +bad egg」などの要素も組み込まれ,彼らの活躍の場が作られていた。

 CR:5と敵対するGDに属するバクシーは,今作で“異なる2つの演技”を見せるが,それが切り替わるシーンは鳥肌ものだ。今作で舞台初登場の“掃除屋”ラグトリフは,登場する各シーンにとてもインパクトがあり,観客の視線を一瞬で惹きつける。

 同じく初登場の看守・ジョシュアとロイドもほかのキャラクター同様,ゲームから抜け出てきたかのようだ。彼らの登場により,「脱獄編」がより深みを増したのではないだろうか。今作もすべて男性だけの座組となっているが,アンサンブルの面々も囚人や村人など,さまざまな役柄を担い,舞台を盛り上げていた。

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 「ラキド」は,BLやアダルトな要素を抜きにしてもシナリオが濃密で,キャラクター造形も深みがあり魅力的なタイトルだ。そんな「ラキド」世界のさまざまなピースを組み合わせ,舞台として再構築した「Break Through」は,多くの人を楽しませる作品であると言えるだろう。

 また先ほど述べた通り,原作ゲームは3部構成となっている。「脱獄編」のあとは,(今作にも含まれていたが)「逃亡編」,メインキャラクターたちが本来の姿であるマフィアに戻り,抗争に突入する「デイバン編」へと続く。「first luck」を「Break Through」の続きとして観て楽しむことももちろん可能だが,願わくは「ラキド」の多彩な魅力が詰まった今作の,さらなる“続編”を観てみたい。

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メインキャストによる囲み会見


 ゲネプロの終演後には,メインキャストによる囲み会見が行われた。

インタビュー参加者:
堂本翔平さん(ジャン・カルロ役)/杉江優篤さん(ベルナルド・オルトラーニ役)/山内圭輔さん(ルキーノ・グレゴレッティ役)/輝海さん(ジュリオ・ディ・ボンドーネ役)/佐藤慎亮さん(イヴァン・フィオーレ役)/馬庭良介さん(バクシー・クリステンセン役)/松本旭平さん(ラグトリフ・フェルフーフェン役)/萩原 匠さん(ジョシュア役)/中島一博さん(ロイド役)


左から,松本旭平さん,馬庭良介さん,輝海さん,杉江優篤さん,堂本翔平さん,山内圭輔さん,佐藤慎亮さん,萩原 匠さん,中島一博さん
画像(024)10周年を迎えた「ラキド」の世界を構成するピースを組み合わせ,再構築した舞台最新作。「THE STAGE ラッキードッグ1  Break Through」ゲネプロ&囲み会見レポート

――今回の舞台「Break Through」にかける想いや意気込みをお聞かせください。

ジャン・カルロ役・堂本翔平さん(以下,堂本さん):
 僕自身この「ラッキードッグ1」という作品がすごく好きで,今回の舞台で「脱獄編」を切り取って深く演じられるのを嬉しく思っています。初演,再演と同じキャストで出演することができて幸せです。

ベルナルド・オルトラーニ役・杉江優篤さん(以下,杉江さん):
 初演・再演ではお客様に楽しんでいただけたと思いますが,演出も僕たちもそれに甘えず,新しい「ラキステ」を作ろうというのが今回の意気込みです。完成したものが皆さんにどう届くか楽しみです。

ルキーノ・グレゴレッティ役・山内圭輔さん(以下,山内さん):
 新しい「ラキステ」を作るにあたって,前作まで築き上げた関係値を崩し,また一から作りあげたものを見せようと僕たちはやってきました。観てくれるお客様には楽しんでいただけるのではないかと思います。

ジュリオ・ディ・ボンドーネ役・輝海さん:
 僕たちもこの作品が大好きで,ステージで表現できることがとても幸せです。今回は「脱獄編」がメインなので,ジャンさんや他のキャラクターとの細かな関係性を丁寧に演じていきたいです。

イヴァン・フィオーレ役・佐藤慎亮さん(以下,佐藤さん):
 初演,再演ではお見せ出来なかったシーンを,今作「Break Through」で表現させていただいています。ジャンやCR:5同士の距離感も細かく表現しているので,そこも観ていただけたらと思います。

バクシー・クリステンセン役・馬庭良介さん(以下,馬庭さん):
 この作品が好きだからこそ,みんなで丁寧に作り上げてきました。舞台の上で360度,生きたキャラクターを存分に楽しめる作品になっていると思います。ぜひ楽しんでください。

ラグトリフ・フェルフーフェン役・松本旭平さん(以下,松本さん):
 今回新キャスト3人が出演することによって,新しい「ラッキードッグ1」を見せられたらと思います。10周年のタイミングで一から追えるので,ラキステを観たことがない方にも楽しんでいただけると思います。

ジョシュア役・萩原 匠さん(以下,萩原さん):
 僕も新キャストとして,先輩方が作り上げてくれたラキステの世界に新しい色を添えられるように精一杯がんばりたいと思います!

ロイド役・中島一博さん(以下,中島さん):
 パワーアップした「ラキステ」を観せられるよう,日々稽古してきました。ジョシュアとロイドはマジソン刑務所の象徴的な人物です。僕たち看守が脱獄のドキドキ感を手助けできるようがんばりますので,ご期待ください。

杉江さん:
 (看守組のよどみない回答に)誰かに言わされてるの?(笑)

山内さん:
 テンプレ回答だったな(笑)。

――本作の見どころを一言ずつお聞かせください。

堂本さん:
 初演,再演と違い,今作ではお互いの距離感がまだ縮まっていないところからスタートするので,その関係性に注目していただけたらと思います。

杉江さん:
 お芝居としての“間”を見ていただきたいです!

山内さん:
 杉江と同じです!(笑)

輝海さん:
 初演再演で出てきたシーンがよりパワーアップしているので,楽しんでいただけると思います。

佐藤さん:
 初演,再演では「CR:5 対 GD」でしたが,今回は「CR:5 対 看守」になります。その戦いをぜひ見てください。

馬庭さん:
 バクシーが何を考えているのか,どういう人なのか? が分かるようなシーンがあるので,注目してください。

松本さん:
 原作の「脱獄編」には出ていなかったラグトリフやバクシーが,どうメインキャストと絡むのかが見どころです。

萩原さん:
 新キャラクターのシーンもたくさんあるので,楽しみにしていてください。

中島さん:
 ロイドとジャン・カルロのあんなシーンやこんなシーンがあります(笑)。原作ファンはもちろん,初めて観る人にもドキドキしてもらえるのではと思います!

――ありがとうございました!


――公演概要――

■タイトル
THE STAGE ラッキードッグ1 Break Through

■公演日程/場所
2019年7月31日〜8月4日
草月ホール(全9公演)

■キャスト(敬称略)
ジャン・カルロ/堂本翔平
ベルナルド・オルトラーニ/杉江優篤
ルキーノ・グレゴレッティ/山内圭輔
ジュリオ・ディ・ボンドーネ/輝海
イヴァン・フィオーレ/佐藤慎亮
バクシー・クリステンセン/馬庭良介
ラグトリフ・フェルフーフェン/松本旭平
ジョシュア/萩原 匠
ロイド/中島一博

マジソン刑務所囚人(アンサンブル)
生谷一樹,加来亮凪,清水弘樹,下田隼輝,住田静也,飛山竜太,永橋 洲,船橋拓幹

■スタッフ
脚本/喜多村 太綱
演出/鄭 光誠
音楽/印南 俊太朗




<「THE STAGE ラッキードッグ1 Break Through」
大千穐楽・ニコ生独占生中継決定!>

■配信内容
8月4日(日)16:30公演(日替わりイヴァン)

■視聴エリア
日本国内を含む全世界

■URL
https://live.nicovideo.jp/watch/lv321194811




「THE STAGE ラッキードッグ1 Break Through」公式サイト

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パッケージ
ラッキードッグ1公式サイトへ
  • プロトタイプ
  • 発売日:2018/03/08
  • 価格:パッケージ版5800円(税抜)/ダウンロード版販売価格:4,815円(税抜)
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