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Microsoft「Classic IntelliMouse」追試。メインボタンの入力遅延と内部構造をチェックしてみる
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印刷2018/02/27 00:00

テストレポート

Microsoft「Classic IntelliMouse」追試。メインボタンの入力遅延と内部構造をチェックしてみる

 2018年1月26日の国内発売に合わせて,4GamerではMicrosoftの新型マウス「Classic IntelliMouse」(クラシックインテリマウス)のミニレビューをお届けした。その記事では外観とセンサー性能をチェックし,「ゲーム用途で使えるか」の評価を行ったが,「ミニ」レビューだとお断りしたとおり,筆者のマウスレビューで恒例となっているテストのうち,入力遅延検証と,内部構造の確認を,時間の都合でカットせざるを得なかったのも事実だ。

Classic IntelliMouse
メーカー:Microsoft,問い合わせ先:Microsoftサポート
価格:4300円(税込4644円)
IntelliMouse

 今回はあのとき検証できなかった2点を,追試結果としてお伝えしたいと思う。ミニレビューで語った内容は繰り返さないので,「Classic IntelliMouseとはそもそもどんなマウスか」が気になる場合は,1月25日掲載の記事をチェックしてほしいと思う。


入力遅延は,マウスの立ち位置を考えればまずまず


IntelliMouse
 というわけでさっそく,メインボタンの入力遅延検証に入っていこう。
 ここでは,マウスクリックをしてから音楽制作ソフト上のシンセサイザが音を鳴らすまでの遅延を,それぞれのマウス間で比較することになる。その手順は,ざっくり説明すると以下のとおりだ。

  1. テスト対象のマウスを定位置で固定する
  2. マイクスタンドに吊したRazer製マイク「Razer Seirēn」を,マウスの左メインボタンすぐ近くに置く
  3. Windowsから音楽制作ソフト「Fruityloops」を起動。同アプリ上にあるソフトウェアシンセサイザの鍵盤をクリックする
  4. クリック音をRazer Seirēnで集音しつつ,「XSplit Gamecaster」を使って,「Razer Seirēnで集音した音」と「Fruityloops上の鍵盤で鳴った音」をミックスし,映像として録画する
  5. 動画編集ソフト「AviUtl」で,音声をWaveファイルとして切り出す
  6. サウンド編集ソフト「Audacity」でWaveファイルを開き,クリック音とシンセサイザの音が出るまでの時間を計測する
  7. テストを連続30回行ったうえで,ブレ対策のため最初の5回をカット。6回めから30回めの平均を取ってスコアとする

 今回,比較対象として用意したのはLogitech G(日本ではLogicool G)の「G403 Prodigy Gaming Mouse」(以下,G403)と「Pro Gaming Mouse」,Razerの「Razer DeathAdder Elite」(以下,DeathAdder Elite)。結果はに示したが,一言でまとめるなら「純然たるゲーマー向けの製品でないことを考えるとまずまず」といったところだ。ハイクラスの入力遅延性能を求めるなら考慮の対象外となるだろうが,そのレベルをClassic IntelliMouseに求めるのは酷だろう。



当たり前だが「ゲーマー向けモデルではない」内部構造


4か所ある固定用のネジはいずれもトルクスだった
IntelliMouse
 お次は内部構造である。底面部に貼ってある4枚の楕円形ソールを剥がすと出てくるトルクスネジを外すと,底面部から上面カバー部を取り外すことができる。

 ユニークなのは,スクロールホイールが半円状のカバーに覆われた格好で,上面カバー側に付いていること。よく見ると,スクロールホイール軸が上面カバー側に入り込んでいたり,ホイールクリック時の押し返しのためテンション用のバネがあったりと,随所に工夫が見られる。
 またそのホイール部は,天板部に取り付けられたサイドボタン用の基板を介してメイン基板とつながるという,あまり見ない仕様になっていた。

上面カバー部を開けたところ。スクロールホイールがそれを覆うカバー的なユニットごと上面カバー側に組み付けられているのが目を惹く。底面部のほうでは,メイン基板が小さく,本体手前側(=後方側)から白色LED部までのあたりがなかなかスカスカな感じになっている点も注目したい
IntelliMouse
スクロールホイールとそのカバー部に寄ったところ。白いボンドのように見えるのはグリスで,ホイールクリック時に軸が上下動するときの助けとなっている
IntelliMouse IntelliMouse

サイドボタン用基板(左)と,サイドボタンを介してメイン基板とスクロールホイール部がつながっている様子(右)。「リボンケーブルとコネクタ」ではなく,ビニールケーブルを基板に半田付けするという,オールドスクールな仕様になっている。左右メインボタン用のスイッチはオムロン スイッチアンドデバイス製の「DF2C-F-7N(20M)」だった
IntelliMouse IntelliMouse

Classic IntelliMouseはBlue LED光学センサーを採用している
IntelliMouse
 搭載する光学センサーは,チップ上の刻印を見る限り,PixArt Imaging(以下,PixArt)製の「PAW3808EK-CJMU」。PAW3808というBlue LED採用センサーはPixArtの通常ラインナップにないので,Microsoft向けのカスタムモデルということになるだろう。いずれにせよ,PAWで始まるものはPixArtのラインナップだと一般ユーザー向けのセンサーとなるため,ゲーム用グレードでないとは言えそうだ。
 なお,組み合わせてあるUSBマイクロコントローラはSunplusIT製の8bitプロセッサ「SPCP866E2A」で,これまた最近のゲーマー向けセンサーで搭載されるような32bitプロセッサではない。

メイン基板。PAW3808センサーとSPCP866E2Aマイクロコントローラが見える。基板上のシルク印刷を見る限り,開発コードネームは「Comet」(コメット,彗星)だった。数年ぶりに市場へ戻ってきたことを彗星に喩えている……のかもしれない
IntelliMouse
IntelliMouse
こちらはスイッチを押し込む機構に寄ったところ。左右メインボタンのカバー部と一体化したプラ素材のもので,スイッチを押す部分が突起状になっている
IntelliMouse
センタークリック用のスイッチはKaihua Electronics製のものだった。サイドボタン用とは異なる種類のようだが,例によって型番は分からない

 ……といった感じで,よくできているが,ゲーマー向けマウスっぽい要素は(当たり前だが)ほとんどない。あえていえばボタンスイッチがそれっぽいが,センサーもゲーム用グレードではなさそうなので,前回のミニレビューで取得できたテスト結果も,さもありなんといったところである。

※注意
 マウスの分解はメーカー保証外の行為です。分解した時点でメーカー保証は受けられなくなりますので,本稿の記載内容を試してみる場合には,あくまで読者自身の責任で行ってください。分解によって何か問題が発生したとしても,メーカー各社や販売代理店,販売店はもちろん,筆者,4Gamer編集部も一切の責任を負いません。また,今回の分解結果は筆者が入手した個体についてのものであり,「すべての個体で共通であり,今後も変更はない」と保証するものではありません。


IE3.0クローンなゲーマー向けマウスのベンチマークとなるClassic IntelliMouse


 ミニレビューで形状の話は済んでいるため,あえて細かく触れることはしないが,小さなマウスを好む人から敬遠されたことを除けば,他社がこぞってコピーするほど評価の高かった形状を採用するマウスだけに,持ちやすさに関しては何も言うことがない。オリジナルの「IntelliMouse Explorer 3.0」(以下,IE3.0)同様,小型マウスを好むのでなければ,持ち方に違和感を覚えることもないだろう。

上段左から「つまみ」「つかみ」持ち,下段左は「かぶせ」持ちで,右はかぶせ持ちをベースに親指と薬指,小指を立たせるように配置する筆者独自の「BRZRK持ち」で握ったところだ。いずれも快適で,つまみ持ちですらサイドボタンへ容易にアクセスできる
IntelliMouse IntelliMouse
IntelliMouse IntelliMouse

 ミニレビューでも指摘したとおり,Classic IntelliMouseはゲーマー向けマウスではない。それは今回の追試結果でも明らかだが,形状に間違いのない,エントリーゲーマー向けマウスとしての価値が十分にあるのも,また確かだ。世にある「IE3.0クローン」のベンチマークとして,今回の復活版は長く販売されてほしいと強く願っている。

IntelliMouse

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「Classic IntelliMouse」ミニレビュー。伝説的マウスの復刻版は2018年の新定番になれるか?


MicrosoftのClassic IntelliMouse製品情報ページ


(静態写真撮影:佐々木秀二,握りテストおよび分解撮影:BRZRK)
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