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任天堂,第3四半期決算説明会の質疑応答資料を公開。今後もNintendo Switchとニンテンドー3DSの両方を展開
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■ニンテンドー3DSの方針について
Nintendo Switchは,据え置きゲーム機としても携帯ゲーム機としても利用できるのが特徴だが,一方で,任天堂の展開している携帯ゲーム機であるニンテンドー3DSの販売台数は減少している。これについて,任天堂は想定よりもやや早く市場が小さくなっているとしつつも,価格面や携帯しやすさなどで,「子供にとっての初めてのゲーム機」として需要が残っていると考えているという。
今後も,Nintendo Switchとニンテンドー3DSの両方でゲーム専用機ビジネスを進めていくのが,基本的な方針となるようだ。
■IP戦略についての宮本 茂氏の回答
任天堂IPを活用した「大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL」が1000万本以上のセールスを達成したが,新しい遊び方を提案したタイトルは,そこまで伸びていないのではないか。これについて,考えを教えてほしいという質問に対し,代表取締役 フェローの宮本 茂氏が回答している。
野球でホームランを打つには,バットを思い切り振る必要がある。任天堂には,失敗を恐れず,思い切ったゲームづくりを後押しする体力があるので,スクイズはせずにホームランを狙っていく。それが娯楽のビジネスではないかと,宮本氏は述べる。
宮本氏にとって,「ゲーム人口の拡大」を掲げていた時代からすれば,今は夢のようだという。ゲームに触れる人の数は広がり,デジタルに対しての理解も深まった。そのため,面白いアイデアを見つけたら,あっという間に大きなビジネスにつながるというのだ。
そうした環境の中で,「スーパーマリオ」などの世代を超えて認知されるキャラクターは,任天堂の魅力の1つとなる。それらを活かして面白いものを作れば,いつでもプレイヤーに戻ってきてもらえるということを,宮本氏は「スーパー マリオパーティ」で実感したそうだ。
任天堂のIP戦略は,こうしたことを大切にしていくことであり,シリーズものにすがっていくことではないとまとめた。
■テーマパークについて
任天堂とUniversal Parks & Resortsの提携により進められている,テーマパーク展開への質問も行われた。
現在は,2020年の東京オリンピック開催に間に合うよう,ユニバーサル・スタジオ・ジャパンを最優先に準備しているという。すでにエリアの建築は進んでおり,これから本格的に内部を作りこんでいくべく,頻繁にチェックをしながら作業を進めているそうだ。
ユニバーサル・オーランド・リゾート,ユニバーサル・スタジオ・ハリウッドでは,日本でのオープン後に「SUPER NINTENDO WORLD」というエリアが展開されることになる。
■Nintendo Switch Onlineの加入数
Nintendo Switch Onlineの加入数については,無料体験を除いて800万アカウントを超えたことが,経営方針説明会のプレゼンテーションで言及された。
これについては,「大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL」の貢献が大きかったと考えているという。また,2018年10月末の時点では,12か月のプランの加入者が半数以上を占めていたが,現在は1か月などの短いプランへの加入者の比率が上がっているそうだ。
こうしたサービスは,長く継続して利用してもらうことが重要であり,そのためにサービス内容を充実させていかなければならない。年単位でサービスの魅力を高める企画を検討しており,詳細は準備が整い次第発表するとのことだ。
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