Apple，Epic Gameに反訴し，賠償金と独自の課金システムの恒久的な運用停止を求める

　AppleがEpic Gamesを提訴したと，多くのメディアが報じている。報道によれば，AppleはEpic Gamesに対して契約違反によって失われた手数料収入や，そのほかの損害の賠償，さらにEpic Gamesの独自の課金システムの恒久的な運用中止を求めているとのこと。

　2020年8月14日に掲載した記事でお伝えしたようにAppleは，Epic Gamesが8月13日に開始した「フォートナイト」向けのモバイル向け決済手段「Epic ディレクトペイメント」が規約に違反しているとして，「フォートナイト」をApp Storeから削除。これに対してEpic Gamesは，Appleが独占的地位を濫用しているとして裁判所に訴えを起こした。

　反訴の形となる今回の訴訟だが，カリフォルニア北部裁判所に提出された訴状でAppleは，「Epic Gamesの訴訟は，金銭に関する基本的な意見の相違に過ぎない」とし，「Epic Gamesは現代のロビンフッドのように振る舞っているが，実際は，App Storeから得られる価値に対して何も支払わないことを望む，数十億ドル規模の大企業である」と述べているという。
　具体的な請求額は明らかになっていないようだが，今後，法廷での争いが長期間にわたって続くことになりそうだ。