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「ぷよぷよチャンピオンシップ SEASON4 STAGE3」をレポート。クリスマスに行われた2021年最終大会を勝ち抜いたのは,初優勝のfron選手
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本大会には前大会ベスト4の“四天王”,ぴぽにあ選手,live選手,MGR選手(meta選手は欠場)を筆頭に,30名のプロ選手が出場。そのうちShiyota選手とむー選手は,11月の「ぷよぷよランキングプロ選抜大会 SEASON2」にてプロになったばかりの選手で,さらに最近はずっと解説者として活躍していたTOM選手が出場するなど,ファンにとって非常に魅力的なメンバーとなった。
大会は1回戦から波乱といえる展開で,プロとして初出場のSiyota選手が今シーズン非常に調子のいいSAKI選手をなんと全勝で破り,観戦するファンを大いに沸かせた。またトーナメント表右下は,大会上位入賞経験のある実力者が集まる激戦区となり,1回戦ではdelta選手と対戦したfron選手が2セット連取で勝利を収める。また,ぺぺぺマン選手と前回四天王のlive選手を破り,準々決勝でforn選手と対決することになったともくん選手は,当日調子の良さをアピールしていたforn選手に対して攻めが刺さらず,ここで敗退となった。
また,くまちょむ選手とKamestry選手のベテラン勢の活躍も光った。くまちょむ選手はシードで登場した前回優勝者のぴぽにあ選手を果敢な攻めで破り,ベスト4に進出。Kamestry選手は臨機応変な強さを見せたTOM選手に勝利し,先行して大連鎖を打ってくるへーょまは選手にもポイントで追い込まれながら逆転し,同じくベスト4まで勝ち上がった。
準決勝第1戦はShiyota選手対くまちょむ選手という,ルーキーとベテランの対決に。ルーキーといっても実力者ということは以前より知られていたShiyota選手。くまちょむ選手も数年前の大会で会ったことがあり,秘めた実力に注目していたことを話す。
全消し戦から始まった対戦は,くまちょむ選手のアグレッシブな攻めを常に冷静に対応したShiyota選手がリードし,なんと5−1の大差で1セット目を勝利。くまちょむ選手も早い段階での小連鎖で攻めていく姿勢は崩さず,2セット目を2ポイント連取するが,それに対してリカバリーが非常に上手いShiyota選手は相性もよかったようで,破竹の5連勝で2セット目も勝ち取り,ついに決勝へと進出する。
そして準決勝第2戦は,fron選手とKamestry選手という好カード。当日は常に格上の選手と対戦して勝利してきたfron選手は「優勝を目指す」と強気のアピール。一方のKamestry選手も今年から重視しているという速い攻めが上手く効いて勝ち残れたと述べる。大連鎖の火力に加え,ディフェンス力に優れるfron選手の手と,攻撃的かつ速いKamestry選手の手では,ややfron選手が優勢にポイントを重ね,1セット目は5−2と差を付けて勝利する。2セット目はKamestry選手がベテランらしい上手い対応を見せてポイントを先行するが,今日のfron選手はここで崩れることがなく,Kamestry選手の攻めに対して,万全の防御態勢の積みを見せ,5−3で2セット目も連取。ついに決勝へと勝ち進んだ。
決勝戦はルーキーのShiyota選手と,チャンピオンシップでは上位に食い込むものの,まだ優勝経験がないfron選手との対決となった。ともに強豪を破っての決勝進出を果たした勢いがあり,決勝戦でもそれがぶつかり合った。
両者ともに序盤から堅実な積みを見せていくが,勢いでは若干fron選手が優勢で,立て続けに3ポイントを連取する。ところがちょっとしたミスや,fron積みの急所となる場所におじゃまぷよが降るなど,fron選手にとって分が悪い展開をShiyota選手も逃さず,なんと4連勝で逆転。4−3としてセットポイントまで持ち込んだ。この勢いでShiyota選手が1セット目を取るかと思われたが,この状態でもfron選手の集中力は切れることなく,2ポイントを返して再逆転し,1セット目を勝ち取った。
次のセットでは,若干攻める様子を見せたfron選手に対し,Shiyota選手は冷静に対処してポイントをリードし,5−2でセットをイーブンへと持ち込んだ。
そして最終セットでは,まずは互いにおじゃまぷよが大量に降る乱戦からfron選手が1ポイントを先取。Shiyota選手もfron選手の隙を上手く突いてポイントを取るが,fron選手がポイントを先行していく。2−4のfron選手セットポイントとなった勝負は,今日の激戦にふさわしい大連鎖勝負で,先に本線の11連鎖を打ったfron選手に対し,連鎖を伸ばしたいShiyota選手が発火できずゲームセットに。fron選手にとっては念願のチャンピオンシップ初優勝となった。
優勝が決まった後は常に爽やかな笑顔を見せていたfron選手。こうした大きな大会では入賞できても優勝はしておらず,自身がプロになった2018年のぷよぷよカップ以来のことになるそうだ。当日の戦いでも多用していた得意技「fron積み」については利点もあるが,難しいという声もあって使う人が少なく,それでも自身が使い続けることで名前を知ってもらえるという,アイデンティティとしての意義が強いと述べていた。
2022年2月のチャンピオンシップSTAGE4を挟み,その翌月に行われる「ぷよぷよファイナルズ」への出場権を手にしたfron選手は,「SEASON1ファイナルズでの準優勝以来の出場で,以降いい成績を残せていないので,優勝を目指します」と意気込みを語った。
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