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レトロンバーガー Order 17:データイーストごった煮ゲー「Heavy Burger」。最近のシェフは銃火器を担いでドル袋を強奪する編
バーガーショップ,それは戦場。
憎悪に駆られてシェフを襲う,目玉焼きやソーセージなどの恐ろしい敵。巨大なバンズやハンバーグの上を逃げ惑うシェフ。シェフに踏みつけられて落下し,その下にいた者を押し潰すバンズやハンバーグ。死闘の果て,奈落に積み上がった食物の塔こそ,我々の食べるハンバーガー。
そんなハンバーガー真実を描いたのが1982年にデータイーストからリリースされたアーケードゲーム「バーガータイム」(初期のタイトルは「ハンバーガー」)でした。そして,同作のシェフ達(増殖)を主人公として,さらなるハンバーガー真実を描く新作が,2018年11月にリリースされています。それが,データイーストIPを継承したジー・モードの許諾を受けてLub BlubおよびInternational Headquartersが開発し,612 GamesおよびFlying Tiger Entertainmentが販売する「Heavy Burger」です。
ステージは複数のエリアで構成されており,それぞれ「バーガータイム」「空手道」「ロックンチェイス」「ヘビーバレル」「サイドポケット」「ドラゴンニンジャ」といったデータイーストからリリースされたゲームがオマージュされています。ただでさえ様子のおかしいデータイーストのゲームがごった煮にされているので,おかしさは凶暴なまでにパワーアップ。まだ「ロックンチェイス」や「サイドポケット」のエリアは理性がついていけるアレンジなものの,「空手道」や「ドラゴンニンジャ」のエリアは何を飲んでデザインしたのか開発者に聞いてみたいレベルです。
1ゲームに参加できるのはCPU含め2〜4プレイヤーで,必ずチーム戦となりデスマッチ系のルールはナシ。言語は日本語に対応済 |
操作システムは,簡単に言えば「ダッジ付きのツインスティックシューター」 |
プレイヤーキャラクターは発砲すると反動で少し後退するので,撃ちながら前進すると移動速度が低下することに。素早く移動したいときは発砲を控えるべきですが,そうすると当然ながら目の前の敵プレイヤーやザコを排除できません。逆に,撃ちながら後退すると素早く動けます。
リスポーン時に「ファイターズヒストリーダイナマイト」の「ダイナマーイ!!」というSEが鳴るなど,終始ハイテンションでデコ汁を脳天からぶっかけられるようなゲーム内容なものの,「攻防の駆け引き」や「立ち回りのシビアさ」はなかなかアツい仕上がり。オンラインマルチプレイには非対応ですが,データイーストファンはデコ仲間を誘って対戦してみてはいかがでしょうか。……デコ仲間? そんな珍奇なフレンズ,実在する?
このほか,「バーガータイム」新作の「バーガータイムパーティー」もジー・モードから2019年内にリリースされる予定となっています。こちらはストレートな「バーガータイム」の現代風リメイク。目玉焼きやソーセージに襲われながらバンズやハンバーグを踏みつけて奈落にハンバーグを積み上げるというオーソドックスなハンバーガー真実を,モダンなテイストで楽しめることでしょう。
「バーガータイム」のピーターペッパー”が再び。新作「バーガータイムパーティー」がSwitchに登場
ジー・モードは本日,アクションゲーム「バーガータイムパーティー」を2019年内に発売すると発表した。1982年に登場した「バーガータイム」の最新作で,具材を踏み落としてハンバーガーを作るシステムはそのままに,最大4人でのプレイなどが追加されている。
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Heavy Burger
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バーガータイムパーティー
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