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頼りはJoy-ConのHD振動。自機と相手の位置が見えない対戦アクションゲーム「インビジボールズ」を紹介
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印刷2019/09/10 00:00

プレイレポート

頼りはJoy-ConのHD振動。自機と相手の位置が見えない対戦アクションゲーム「インビジボールズ」を紹介

 個人や小規模の独立系開発会社などが生み出すインディーズゲーム。今や日本国内でも広く認知されるようになった言葉だが,作り手のこだわりが強く見える尖ったタイトルが数多く存在するのが魅力の1つだ。
 今回紹介するNintendo Switch用ソフト「インビジボールズ」もそんな尖ったアイデアが見えるユニークなタイトルだ。本作はスイスのデベロッパDigital Kingdomが開発した“次世代かくれんぼ”と謳われた対戦アクションゲーム。海外向けには2018年5月16日から配信されており,昨年の東京ゲームショウ2018にも出展されていた。

画像集 No.001のサムネイル画像 / 頼りはJoy-ConのHD振動。自機と相手の位置が見えない対戦アクションゲーム「インビジボールズ」を紹介

 筆者も東京ゲームショウで出展されていた際に遊んですっかり気に入ってしまい,国内版の発売を待ち望んでいたのだが,2019年7月25日に遂に日本国内向けの配信がスタートした。
 そんなわけで,本稿では国内版が配信となった「インビジボールズ」がどんなゲームなのかを紹介していきたい。


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自機も相手の位置も見えない? 頼りはJoy-ConのHD振動


 本作は,最大4人でプレイ可能な対戦アクションゲームで,自機であるボールを操作し,対戦相手のボールを攻撃したり,ステージに設置されたオブジェクトを獲得したりしてポイントを稼いでいくことが目的だ。一定のポイントを稼ぐか,制限時間終了後に最も多くのポイントを獲得したプレイヤーが勝利となる。

 基本操作は,スティック入力による上下左右への移動と,Aボタンでの攻撃だけという非常にシンプルなもの。自機は一度移動方向を決めるとステージの壁にぶち当たるまで移動し続け,相手プレイヤーとのすれ違いざまに攻撃を繰り出すことで相手を倒すことができる。
 対戦モードは,シンプルにどれだけ相手を倒せるかを競う「デスマッチ」,ステージ中央にある「ゴールド」を各プレイヤーが奪い合う「ゴールドラッシュ」,ステージ中に散らばった宝石を誰が一番多く集められるかを競う「宝石探し」の3つが用意されており,それぞれで異なる遊びが楽しめる。

基本的なルールは3つ。制限時間や相手を倒したときの獲得ポイントなどは「オプション」で設定できる
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自機が進めるルートは上下と左右,一度移動方向を決めると壁にぶち当たるまで等速で移動し続ける
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 さて,本作のユニークな点は「インビジボールズ」というタイトルの通り“自機と相手の位置が見えない”状態で戦うことにある。「見えないって……どうやって戦うの?」と思われるかもしれないが,自機が“壁にぶつかったとき”と“相手とすれ違ったとき”にJoy-Conが振動するのだ。壁に当たったときは弱く,相手とすれ違ったときは強く揺れるため,プレイヤーは,振動を頼りに暗闇の中にいる自機の位置を把握したり,相手とすれ違ったことを確認したりしながらゲームを進めていく。

ゲームが始まると自機の初期位置が表示される。一度初期位置から動くと,その後は基本的に各プレイヤーの位置は見えなくなる
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 ただ,視覚情報がまったくないかというとそうではない。というのも,攻撃行動を行う際に,爆発と共に自機が発光するため,一瞬だが自分を含むプレイヤー全員に位置情報をもたらすのだ。ただし,当然ほかのプレイヤーから狙われやすくなるリスクが高くなるし,攻撃は短い間隔で連発していると,だんだん威力が弱り,最終的にはガス欠を起こして一定時間攻撃ができなくなってしまう。無闇に連発するのは禁物だ。

攻撃の際には強く自機が発光し,相手に位置がばれる。手に伝わる振動で状況を把握しながら「ここぞ!」というときにアクションを起こしたい
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ポイントスコアがトップのプレイヤーは壁にぶつかるか,一定時間が経つごとに自機の位置が点滅するため,ほかのプレイヤーから狙われやすくなる
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 また,操作やルールは非常にシンプルだが,意外と考えることも多いと気づく。例えば,開けたエリアを移動しているときは,相手と交差する頻度も少ないが,道幅が狭い路地などは相手と交戦する頻度が高まるので,常に両手に神経を集中させる必要がある。
 自機を動かさずにジッと待ち伏せする戦法も,攻撃ボタンを「押す」ことだけに意識を割けるようになるため,決まるとかなり強い。しかし,首位のプレイヤーの位置は一定時間ごとに点滅してばれるので,勝ち逃げを狙いに行くときは使えないし,首位を追いかけるシチュエーションで消極的なプレイをしていると,さらに点差を広げられる場合もある。
 攻撃で移動の軌跡をさらした相手を見て,通りそうなところに先回りするなど,工夫が必要になってくるだろう。最も相手をはめることばかりに意識を割いていると,第三者の思わぬ横槍を食らって倒されてしまうことも……。状況判断と,手元の振動という2つの「意識」をどう配分していくかが重要なのだ。

コツをつかむといろいろな戦略が見えてくるインビジボールズ。ルールはシンプルだが奥が深い
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 以上のように,Joy-ConのHD振動やおすそ分け機能を前提としたシンプルな操作感などは,まさにSwitchに合わせて作られたと言える。アイデアも非常に面白く,プレイしてみるといろいろな気づきがあるステキなゲームだ。ただ,プレイモードがローカルマルチプレイのみであり,ビジュアルもストイックなのでプレイする際のハードルはやや高めに感じるかもしれない。
 実際,今回の紹介記事を執筆するため,対戦に誘った編集部員一同,「何このゲーム?」と最初はいぶかし気だった。しかし,いざプレイしてみると数分もしないうちに「面白い!」と皆の表情は楽しそうになり,終始熱中してプレイしていた。

 見た目の派手さこそないものの,友達や家族,ちょっとした集まりの場でさりげなく「こんなゲームあるんだけど?」と懐からSwitchとこのゲームを取り出せば,みんなでワイワイと盛り上がれるはずだ。興味を持った人はぜひプレイしてみてほしい。

テーブルモードにも対応しているので,Joy-Conを4つ用意できれば,いろいろなところで対戦できる。プレイするときは右の写真のように本体を寝かせ,4人で覗き込むようにプレイする方がやりやすい
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「インビジボールズ」(My Nintendo Store)

「インビジボールズ」公式サイト

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