モバイル版「原神」，日本市場における累計収益が2023年1月に10億ドルを突破。ゲーム外コラボやSNSなどを活用し，若い世代からの人気を集める

　さまざまなデータや分析環境を提供しているSensor Towerによれば，モバイル版「原神」（iOS / Android）が2023年1月に日本市場での累計収益10億ドル（約1317億円）を突破したとのことだ。リリースから2年4か月での記録となる。

※以下，画像はSensor Tower公式ブログより


　本作は，2020年9月にモバイル版，PC版，PS4版がリリースされたオープンワールドRPGだ。2021年4月にはPS5版も登場，今後はNintendo Switch版のリリースも予定されている。

　Sensor Towerのデータによると，モバイル版「原神」のリリースから2023年1月までのシェアは，収益・ダウンロード数ともに中国がトップだ。日本は収益では2位，ダウンロード数では6位と高い収益率であることがわかる。また，収益シェア1位の中国と2位の日本で，世界全体収益の約60％を占めている。


　2022年の世界におけるモバイルゲーム収益では，本作は3位だ。1位は「王者荣耀」（iOS / Android），2位は「PUBG MOBILE」（iOS / Android）となっている。

　また，日本市場における2022年のモバイルゲーム収益では本作は6位となった。リリースからの収益を四半期別に見ると，2021年第2四半期に若干の落ち込みが見られるものの，同年第3四半期には盛り返し，その後も堅調に収益を上げている。2022年の日本市場における月間平均収益は3500万ドル（約46億円）近くとなった。


　月単位では，2021年9月に最大収益を達成している。これは，同時期に実装されたVer2.1のインパクトによるものだとSensor Towerは分析している。Ver2.1では，新キャラクター「雷電将軍」やゲーム内で釣りを楽しめる機能が実装された。

　2023年1月18日に実施された最新アップデートのVer3.4では，日本のApp Storeにおける収益ランキングで，アップデート当日に2位を記録したとのことだ。本作は，2023年1月までに同ランキングにおいて135日間もTop5圏内に入っている。

　本作は，ゲーム内のみならず，さまざまな領域でコラボを展開している。例として，旅行情報誌「るるぶ」とコラボしたガイドブック「るるぶ原神」（関連記事），ソニーとコラボした限定デザインのワイヤレスヘッドセット・ウェアラブルネックスピーカー（関連記事）が挙げられる。

　Sensor Towerのユーザー分布データでは，18〜24歳の若い世代から大きな支持を得ていることが分かる。


　性別で見ると，男性の割合は18〜44歳までほぼ均一だが，女性の割合は18〜24歳が最も大きくなっている。本作のTwitterや，TikTokを通じた施策が若い女性ユーザーへの認知拡大に寄与しているとSensor Towerは分析している。

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