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「DUEL MASTERS PLAY’S」記者発表会をレポート。デュエマバトルをスマホで楽しめるゲーム
ステージにはタカラトミーのディレクターである石井孝典氏をはじめとする本作の開発陣が登壇し,ゲーム内容の紹介が行われた。本稿においては,本作のβ版を使用した実機プレイも披露されたイベントの様子をレポートする。
「DUEL MASTERS PLAY’S」公式サイト
発表会冒頭では,タカラトミーのデジタル事業部,事業部長を務める佐戸憲一氏がステージに登壇した。佐戸氏はまず発表直前まで“PLAY'S”とのみ伝えられていた本作の正式タイトルが,「DUEL MASTERS PLAY’S」であることを明らかにした。
本作はその名のとおり,TCG「デュエル・マスターズ トレーディングカードゲーム」(以下,DM TCG)を題材としたスマートフォン向けアプリだ。
DM TCGは,世界初のTCG「マジック:ザ・ギャザリング」を手掛けるWizards of the Coastが制作し,タカラトミーが販売しているTCGだ。国内では2002年から約17年にわたって楽しまれ続けているDM TCGは,今やTCG界における老舗タイトルの一つである。
佐戸氏いわく,そんなDM TCGのスマートフォン版にあたる本作のコンセプトは「さまざまなデュエマバトルがある遊び場を作ること」だと語った。ライト層やコア層を含めたあらゆるタイプのユーザーに向けた“遊び場”を提供するという位置付けの作品となるようだ。
また,本作ではオンラインだけでなく,先行体験会を含めたオフラインイベントなど,現実の遊びにつながる仕組みも用意する予定とのこと。
その後に上映された映像内では,ゲーム内のカードやキャラクターを紹介する内容が確認でき,最後には本作の配信時期が今冬であることが告知された。
佐戸氏と入れ替わる形で次はディー・エヌ・エーのアライアンスプロデュースグループ グループリーダーを務める塩澤 敦氏が登壇した。
塩澤氏によると,今回の座組はタカラトミーとWizards of the Coastがゲーム開発や調整を行い,ディー・エヌ・エーはそれをデジタルに落とし込む制作面を担当しているという。そうした座組について塩澤氏は「両社の専門性は絶妙に被っておらず,状況に応じてそれぞれがリーダーシップを取れる良い開発環境が構築できています」とコメントした。
また,アプリの配信と同時ではないものの,PCでスマートフォン向けアプリを遊べるプラットフォーム「AndApp」への対応が予定されている。
スマホ向けに最適化されたゲームルールで
スピーディーなバトルを実現
ゲームの概要が大まかに解説されたところで,次に登壇したのはタカラトミーのデジタル事業部で本作のディレクターを務める石井孝典氏だ。ここからは,実際のゲームプレイを交えて本作の詳細なゲーム内容が解説されることになった。
本作の舞台となるのは,日夜バトルが繰り広げられている「デュエマシティ」だ。プレイヤーもデュエマシティで戦いに明け暮れるDM TCGプレイヤーとなって,バトルに挑むことになる。
プレイヤーの分身となる主人公は,スキンとして「切札勝舞」や「黒城凶死郎」「白凰」といった原作キャラクターの使用も可能という。それぞれのボイスはアニメ版と同一のキャストによる録り下ろしとのこと。。
ゲーム開始段階で5種類のベーシックデッキが収録されている。新たなカードを入手するためにはカードパックを購入したり,カードを“ポイント化”したりして入手できるリソースを消費し,必要なカードをピンポイントで獲得可能だ。
ゲーム内で最初にリリースされるカードパックは,1パック5枚入り(全225種)の「超獣の始動 -MASTER OF DUEL-」となる。なお,過去のパックをそのまま収録/販売するのではなく,ゲーム向けに調整してパッケージ化したものをパックとして販売する形式を採用しているとのこと。
カードパックには本作独自のカードも収録するとのことだが,石井氏は「当時のゲーム環境をなるべく大事にする」と語っており,新しいカードはあくまで旧来の人気カードをサポートする立場になるようだ。
気になるルールについては,ほぼ原作のDM TCGそのままだが,スマートフォンアプリ化にあたって多少の調整が加えられている。現場で分かった変更点は以下にその内容をまとめたので,チェックしてみてほしい。
手札上限 | 10枚 |
場に配置できるクリーチャー上限 | 7枚 |
マナコストの支払い | マナゾーン内に1枚でも,使用するカードと同じ色のマナシンボルがあれば支払いが成立する |
中でもとくに影響が大きいのは,マナコストの支払いに関するルールだろう。本作では,例えばマナゾーンに赤カードと青カードを1枚ずつ配置した状況でも,赤の1マナカードを2枚唱えられる。
石井氏によると,マナゾーンのカードをタップする操作を省略し,よりテンポの良い対戦を実現するための処理だという。こうしたルールの調整に合わせて,カード自体の能力にも変更を加えているとのことなので,原作プレイヤーにとってはそのあたりも見どころと言えるかもしれない。
ゲーム性以外の部分で石井氏が大きく取り上げたのが,戦局によってBGMのアレンジがシームレスに変化する「インタラクティブミュージック」という要素だ。
会場で実際のバトルシーンが公開され,バトル開始時のBGMがシールド枚数の有利不利によって変化し,さらにクライマックスに近づくにつれて音楽が自然に移り変わっていく様子を感じ取ることができた。
発表会の終了後には,会場に用意された先行β版を体験できた。クリーチャーの召喚やカードの挙動は非常に心地よく,ルールを知っている人であれば,つっかえることなく自然にゲームに入り込めるだろう。
ターン内でできることがなくなったら自動でターンが終了する機能(設定で切替可能)などが搭載されており,DM TCGの基本ルールを踏襲しつつも,スピーディーに楽しめる工夫が光っていたのも印象的だ。「シールドトリガー」の発動時にはカットインが入り,爽快感も抜群だった。
現在は公式サイトや公式Twitterアカウントがオープンし,10月12日(東京)と13日(大阪)では先行体験会が,10月下旬にはクローズドβテストの実施がそれぞれ控えている。興味がある人は続報を見逃さないようにしよう。
「DUEL MASTERS PLAY’S」公式サイト
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(C)2019 Wizards of the Coast/Shogakukan/Mitsui-Kids (C) TOMY (C)DeNA
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