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「ハニワのアトリエ」でスマホ向け新作リズムゲーム「HoneyWorks Premium Live」が発表。関係者への囲みインタビューもお届け
ニコニコ動画やYoutubeなどで活動する,関連動画総再生数7億回を超える人気のクリエイターユニット「HoneyWorks」。その活動10周年を記念して,HoneyWorksの軌跡を辿るアートワーク展示イベント「ハニワのアトリエ」が,2020年1月19日までの期間限定で開催されている。今回それに先駆けて会場で催された「HoneyWorksクリスマス大発表会」では,HoneyWorksの今後の活動のほか,スマホ向け新作アプリ「HoneyWorks Premium Live」(iOS / Android)が公開された。本稿では,発表会の内容や,関係者への囲みインタビュー,そしてハニワのアトリエの展示内容などを紹介しよう。
新作リズムゲーム「HoneyWorks Premium Live」は2020年春配信予定
「HoneyWorks Premium Live」は,HoneyWorks初となるスマホ向けリズムゲームで,HoneyWorksの人気ミュージックビデオを多数収録したものとなる。Gom氏は「2018年の夏頃からアカツキさんとガッツリ組んで開発を進められました」と当時の様子を振り返っていた。
なお発表に合わせて公式SNSが開設され,事前登録受付もスタート。事前登録者数が20万人を突破すると2020年1月15日発売の5thアルバム「好きすぎてやばい。〜告白実行委員会キャラクターソング〜」から1曲が,初期実装楽曲として追加されるキャンペーンも実施されている。
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アプリ内ではクマ丸とパンミィがナビゲーターとして登場し,さらに新キャラクターがもう1人登場する。その新キャラクターの名前を募集するキャンペーンも実施される。
HoneyWorksの今後の活動予定も紹介されたので,以下にまとめよう。
発表会の最後にGom氏は「来年は10周年イヤーということで,今までと変わらず音楽,動画もさらにやっていくんですけど,ゲームも出て,ツアーもできて,CDも出ると盛りだくさんですので,どんどん駆け抜けて活動をしていきたいと思います」とコメント。ヤマコ氏は「初心を忘れず,これからも新しいチャレンジをしていきたいと思います。あとMVの新作を現在製作中で,これからも出す楽曲がいくつか決まってます。それをとにかく頑張ってクオリティを上げて,楽しいものを作れたらと思ってますので,これからもよろしくお願いします」と語り,発表会を締めくくった。
HoneyWorksの歴史を振り返るイベント「ハニワのアトリエ」。会場限定で最新MV「東京オータムセッション」も視聴できる
発表会の前に,メディア向けに内覧会が催されたので,その様子もお伝えしよう。
「ハニワのアトリエ」は,2020年に活動10周年を迎えるHoneyWorksの軌跡を,イラストとムービーで振り返る形式となっている。オープニングシアターで映像と共にHoneyWorksの歴史を振り返ったあと,「追憶の部屋」でHoneyWorks作品の中から印象的なシーンを確認できる。
その先にあるアトリエROOM-1では,飾られた数多くのイラストが来場者を迎えてくれる。「ハニワの軌跡」というタイトルの部屋には,これまでHoneyWorksとして活動してきた数々のイラストが余すことなく展示されている。未発表のイラストや描き下ろしイラストなども展示されているので,じっくりと見てもらいたい。
続くROOM2「拡張するハニワの世界」では,「ずっと前から好きでした。〜告白実行委員会〜」や「好きになるその瞬間を。〜告白実行委員会〜」などのアニメ作品のキャラクター設定や背景設定,台本などを展示。また,発表されたばかりの「HoneyWorks Premium Live」のイラストや台本なども展示されていており,必見の内容だ。
ROOM2を抜けた先にあるのは,ピンク色の愛らしい雰囲気の「願い重なるハニワ神社」。鳥居の左右の神主衣装のクマ丸と巫女装束を着たパンミィが迎え入れてくれる。もうじき受験シーズンということもあってか,鳥居の左にある社務所では絵馬やお守りなど受験生に心強いグッズも購入できる。来場した際は,ぜひお参りしておこう。
そしてハニワ神社から続く「プレミアムシアター」では,今回のイベントの最大の目玉ともいえる最新MV「東京オータムセッション」を視聴できる。大人になったキャラクターたちが見せる,ちょっと切なさを感じさせるMVだそうだ。「東京オータムセッション」は,この会場でしか見られないので,気になるファンは会場を訪れてみてほしい。
プレミアムシアターからグッズショップへ続く道沿いには,来場者が自由にメッセージを書き込める「わたしたちの未来日記」。オープン前の内覧会だったのでキャンバスのほとんどが真っ白だが,きっとそう遠くないうちに熱い想いで埋め尽くされるのではないだろうか。
締めくくりは限定グッズが購入できるグッズショップ。Tシャツやパーカーなどのアパレルのほか,クリアファイルやステッカー,缶バッチなどファンならぜひ欲しくなるグッズが満載だ。
入口から最後までじっくり展示物を見て回った感想としては,イラストなどの展覧会というよりもちょっとしたHoneyWorksのテーマパークという印象だ。イラストの展示に留まらず,設置されたモニターからは数々のMVなどが流れていて,目で見るだけでなく耳からもHoneyWorksの作品を楽しめる。ファンならば,それに初めて触れたときの想いを揺さぶられるのではないだろうか。「ハニワの創作の歴史をたどり,新しい音楽体験の可能性に触れる」。これがハニワのアトリエのテーマだそうだが,それは十分に達成できているのではないかと思う。ぜひ会場で,この新しい可能性に触れてみてもらいたい。
「HoneyWorks Premium Live」プロデューサー&
HoneyWorksメンバーへの合同インタビューも
最後に,発表会後に行われた「HoneyWorks Premium Live」のプロデューサーであるアカツキの速水康氏とHoneyWorksのGom氏,ヤマコ氏,shito氏に行われたメディア合同インタビューの内容をお伝えして本稿の締めとしたい。
──よろしくお願い致します。それでは皆さんの自己紹介からお願いします。
速水 康氏(以下,速水氏):
アカツキの速水と申します。今回のHoneyWorksのゲームプロジェクトのプロデューサーを担当しています。
Gom氏:
HoneyWorksの楽曲担当とリーダーを務めているGomと申します。
ヤマコ氏:
HoneyWorksのイラストと動画担当のヤマコです。
shito氏:
曲を書いているshitoです。
──これまで速水さんが製作してきたゲームタイトルなどはありますか。
速水氏:
私はこれがデビュー作となります。
──ついに「HoneyWorks Premium Live」が発表になりましたが,そのお気持ちをお聞かせください。
速水氏:
今日,ゲームを含めてHoneyWorksさんと一緒に取り組まさせていただいたフルアニメーションのMVや,ハニワのアトリエをファンの皆さんに生配信という形でお届けできたのがすごく嬉しいです。
Gom氏:
10周年ということで,その記念すべきときにこんなすてきな会場と発表の場を設けさせて頂き,念願のゲームがやっと発表できたことが嬉しいです。
ヤマコ氏:
アプリもアトリエも,改めて自分たちの作品を一から見返す切っ掛けにもなったなと思っていて,もっと頑張りたいなという気持ちと,感慨深い想いでいっぱいです。
shito氏:
やっとファンの皆さんにご報告できたなという気持ちです。
──開発は2018年の夏前頃からと,ずいぶん前に開発がスタートしたと発表会でお話しされていましたね。
速水氏:
アカツキとしてプロデュースを本格的に始めたのが2018年の夏前ぐらいからで,秋ぐらいから本格的に携わることになって,今に至ります。
──なるほど。HoneyWorksさんがゲームを作ろうと考えたきっかけや,アカツキさんと共に制作をスタートさせた理由を教えてください。
Gom氏:
映画やTVアニメをやってきて,もちろんといったら変ですが,音楽チームでもあるので,リズムゲームをやりたいなという気持ちは常々ありました。いろいろと事務所と相談していたんですが,やっぱりアプリ開発は難しく,悩んで相談していたときに,うまくタイミングといいますか,アカツキさんと出会いまして。
速水氏:
僕らとしても,HoneyWorksさんが青春の尊さを描く作品に共感したのと,柔軟な創作姿勢というか,決して皆さんだけで作品を作るということにこだわらず,新進系の才能を掛け合わせて作品を作ってきたり,いろいろな声優さんと作品を作ってきたりと,その創作世界の広げ方が興味深いと思っていました。それらについてアカツキも勉強させてもらうというわけではないのですが,そうして作品世界を広げていくということはアカツキがやりたいことでもあったので,ぜひ協力させていただきたいとこのプロジェクトが発足することになりました。
──そこから1年ほど経って発表となりましたが,「HoneyWorks Premium Live」はどのようなリズムゲームなのでしょうか。
速水氏:
ゲームの内容自体は順次公開していくことになりますが,まずはファンの方々にしっかりと遊んでいただけるものを作りたいと思っています。弊社がパブリッシャ,株式会社flaggsさんが開発会社として,HoneyWorksさんのMVの良さだったりとか,お話の良さが際立つようなゲームを作ろうということで開発を進めています。ゲームという体験を通じて,どんなバリューアップができるのかということも議論していまして。例えばHoneyWorksさんのMVはすべてカラー作品ではないのですが,すべてをフルカラーにしてゲームならではの体験を届けたらどうかとか,ゲームオリジナルのシナリオをHoneyWorksさんと話し合うなど,ファンを第一にという想いでゲームを制作しています。
──MVすべてをフルカラーにするとなると,ヤマコさんの作業も大変だったのでは?
ヤマコ氏:
その作業はflaggsさんがやってくれました。
速水氏:
ゲームのチームがヤマコさんの塗りを全部研究して,一枚一枚着彩してという形です。
──では,ヤマコさんはそれを監修するという形だったんですね。
ヤマコ氏:
全データをお渡しして,それをフルカラーにしてもらったのを見せていただいてという感じですね。
──ちなみに,縦持ちのゲームですか。それとも横持ちのゲームですか。
速水氏:
横です。
──既存の楽曲はすべて収録されているのでしょうか。
速水氏:
初期実装時にすべてが収録される形にはならないと思います。一番大事なものとして,HoneyWorksさんの楽曲の一部分だけを切り取るのではなく,9年間の歴史が詰まったリズムゲームを作りたいんです。「告白実行委員会〜恋愛シリーズ〜」という作品だけでなく,ほかの作品もきちっと丁寧に収録していきたいと考えています。
──書き下ろしの楽曲などの収録予定はあるんですか。
速水氏:
想定はしているんですが,今後のタイミングで発表して行ければと考えています。
──今日こちらで公開された「東京オータムセッション」が後々収録されることも?
速水氏:
そこはあれですね,お楽しみに(笑)。
──いろいろ協議を重ねながら開発を進めているとのことですが,HoneyWorksさんとして,ゲームを制作するうえで譲れなかった点はどこでしょうか。
shito氏:
キャラクターのイメージを壊さないようにすごく考えていただいて,「このキャラクターはこの言葉を絶対言わない」という僕らが作った世界観の基礎となる部分は守ってもらえています。
──そこはHoneyWorksさんも譲れない部分であったし,実際作っていくうえでも守っていると。
shito氏:
めちゃくちゃ丁寧に,楽曲のどこを切り取るかとかもすごく細かくやっていただき,そこもありがたかったですね。
Gom氏:
嬉しかったですね。
──ゲームには楽曲はフルで入りませんからね。丁寧に作られていて,ファンには楽しんでもらえるゲームになっている。
shito氏:
そうですね。さっきのフルカラーになったところも,僕らのほうがテンション上がってるぐらいなので,ファンの人にも喜んでもらえるではないかと思います。
ヤマコ氏:
ハニワを最近知ったという方でも入りやすいと思います。最近のハニワは知らないけど,昔のハニワを知っているという人も,懐かしんでもらえる。しかもバージョンアップしてリズムゲームとして楽しめると思います。
──ゲームの制作にあたって,HoneyWorksさんからここをちゃんとしてほしい,これを作ってほしいという要望はありましたか。
速水氏:
打ち合わせも結構高い頻度で行わせていただいて,シナリオとかも一言一句確認して修正するというように,かなり密な感じでやってもらいました。
──シナリオの内容も,新規シナリオがあったり,元々のMVに沿ったシナリオがあったりという感じなんですか。
速水氏:
そうですね。シナリオはバラエティを取りそろえて,ユーザーさんにお届けしたいと思っています。
──質問は以上となります。本日はどうもありがとうございました。
「HoneyWorks Premium Live」公式サイト
(C)Akatsuki Inc./INCS toenter Co.,ltd./MusicRay'n Inc.
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