犬，町，コワス。Steamで柴犬オープンワールドアクション「Doge Simulator」デモ版が公開中――ただし完全版は頓挫……？

　VD Gamesが開発，PlayWay S.A.が配信する，PC向けオープンワールドアクションゲーム「Doge Simulator」のデモ版が公開されている。



　プレイヤーは茶色い毛並みの「柴犬」を操作し，町をお散歩していく……が，人に突進したり，車を後ろ足で蹴ったり，レーザーで撃ったり，空を飛んで雷を落としたりと，人類社会をたやすく弄んでいく。

　つまるところ“ヤギのアレのイヌ版”だ。



　紹介映像・画像を見るに，柴犬は服や帽子，ジェットパックなども着用していることからファッション要素も充実している。

　ショップのアイテムを口でくわえて強奪する，消火栓を破壊して大惨事にする，ソファでくつろいでひと休憩。犬だから自由だ。

　ちょうどTwitter界隈で騒がれて“暗号通貨Dogecoinのイヌ”の顔もお目見えしているところから，インターネットミームを取り扱った賑々しいバカゲーとして期待できるもの……であった。


　昨晩の4月4日23時，Steamページに「Doge Simulatorの完全版は出ません！」といったニュースが掲載された。

　その内容を要約すると「デモ版が250人にしかプレイされなかったため，パブリッシャーが開発のキャンセルを……もし皆さんが私たちを支持してくれるならプロジェクトは復活するかもしれませんが，私たちはそんな奇跡を信じません。希望は最後に消えるものです……プレイしてくれた皆さん，ありがとうございました！」とのこと。

　ややもの悲しい幕切れであり，今からデモ版を遊んだところで奇跡や希望もないかもしれないが，ここに報じておく次第である。
　4Gamerはメディアカラーとして，犬派なのだ。