Nubia，5G対応のゲーマー向けスマートフォン「RedMagic 5」を発売。144Hz対応有機ELパネルを採用するハイエンドモデル

　2020年7月1日，中国のNubia Technologyは，5G（第5世代移動通信システム）対応のゲーマー向けスマートフォン「RedMagic 5」を同社直販サイトで販売開始した。最大リフレッシュレート144Hz対応の6.65インチ有機ELパネルの搭載と，Qualcomm製のハイエンド市場向けSoC（System-on-a-Chip）「Snapdragon 865」の採用するのが特徴だ。

RedMagic 5

　メインメモリ容量と本体カラーの異なる2モデルがラインナップされており，直販サイトにおける価格は以下のとおり。

• メインメモリ容量 8GB，カラー Hot Rod Red：629ドル（約6万7754円，税および送料込み）
• メインメモリ容量 12GB，カラー Eclipse Black：649ドル（約6万9908円，税および送料込み）

本体右側面にトリガーボタンを装備する

　ヒートパイプと筐体内に内蔵した小型空冷ファンを組み合わせた冷却システム「Active Liquid Cooling 3.0」の採用により，既存の同社製スマートフォンの2倍近い冷却能力を有することも特徴の1つ。また，筐体右側面の上下端にショルダーボタンを搭載し，横持ち状態で追加ボタンとして使えるのもポイントだ。
　価格対スペック比の高い製品なので，既存の5G対応ハイエンドスマートフォンには価格面で手が出しにくい人には魅力的な製品となるかもしれない。

表　RedMagic 5の主なスペック

メーカー	Nubia Technology
OS	Android 10
ディスプレイパネル	6.65インチ有機EL，解像度1080×2340ドット，最大リフレッシュレート144Hz
プロセッサ	Qualcomm製「Snapdragon 865」 ・CPUコア：Kryo 585（最大2.84GHz） ・GPUコア：Adreno 650
メインメモリ容量	8GB，12GB
ストレージ	128GB
アウトカメラ	3眼式 ・標準：約6400万画素 ・広角：約800万画素 ・マクロ：約500万画素
インカメラ	約800万画素
対応5Gバンド	Band n41/n78
対応LTEバンド	Band 1/2/3/4/5/7/8/12/17/18/19/20/26/34/38/39/40/41
対応3Gバンド	Band 1/2/4/5/8/19
無線LAN対応	Wi-Fi 6（IEEE 802.11ax）
Bluetooth対応	5.1
バッテリー容量	4500mAh
待受時間	未公開
連続通話時間	未公開
USBポート	USB Type-C
公称本体サイズ	78（W）×168.56（D）×9.75（H）mm
公称本体重量	約218g
本体カラー	Hot Rod Red，Eclipse Black

RedMagic公式WebサイトのRedMagic 5製品情報ページ

　スマートフォンメーカーのNubia Technology（ヌビア、中華人民共和国広東省深セン市）は、処理速度・表示反応速度を追求した次世代通信の5Gに対応のゲーミングスマホ『RedMagic 5』を7月1日（水）から日本で販売を開始しました。
　本製品は、最新水冷却システムや144Hzの高速なリフレッシュレートを持つ6.65インチのアクティブマトリクス式有機ELパネル、スキャンレート300Hzの高速なタッチセンサーなどスマホでのゲーミングに適した高スペックを629米ドル〜の低価格で実現しました。
※主要ゲーミングスマホメーカー各社の発売機種の中で初

8GB＋128G Hot Rod Red（左）、12GB＋128G Eclipse Black（右）

RedMagic 5　日本語公式HP：https://jp.redmagic.gg/

■ゲーミングスマホとして最適化した本製品の特徴
○世界初の144Hzのリフレッシュレート搭載ゲーミングスマホ
　RedMagic 5は、6.65インチのアクティブマトリクス式有機ELパネルの『6.65 AMOLED ESports』を採用しています。144Hzのリフレッシュレートは、スマートフォンの中では、世界初であり、現在流通しているゲーミングパソコンとして販売されているモニタと同等のスペックです。スマホでの高速リフレッシュレートは、ディスプレイメーカーのVisionoxとの共同開発および、米Qualcomm社のGPU『Adreno 650』により実現しました。GPUの能力により可能になりました。

○最新チップセット『Qualcomm Snapdragon 865』の搭載と5G通信対応
　本製品のCPUとGPUには、『Qualcomm Snapdragon 865』を搭載しており、最大2.84GHzのCPUクロック数で動作します。RedMagic 5は、次世代通信規格の5G通信にも対応しており、SA＋NSAデュアルモード搭載により、世界の主要地域での通信をサポートします。
　これにより、最速で安定した通信環境の下、高速なゲーム実行が可能になり、オンラインゲームにおいても優位性を築くことができます。

○LPDDR5のDRAMとUFS3.0のストレージ
　DRAMにはLPDDR5規格の8G/12Gを搭載、フラッシュストレージはUFS3.0規格で128/256GBを搭載しています。最新規格のLPDDR5は、前世代のLPDDR4Xの1.5倍の5500Mbpsの速度でデータ転送可能です。また、UFS3.0の採用により、前機種の83％高速になりました。高速なデータ転送により、5G通信においてもそのパフォーマンスを最大限活用できます。

○ディスプレイ内指紋認証によるUX改善
　ディスプレイ内に指紋認証を搭載することで、スマホの起動や認証等での
UX（ユーザーエクスペリエンス）を向上しました。

○4,500mAhの大容量バッテリーと最大55Wの急速充電
　より長く、より頻繁にプレイし続けるために、4,500mAhの大容量バッテリーを搭載しました。従来のデュアルセルの代わりに単一セルバッテリーシステムを採用することで、バッテリー寿命を改善しました。また、専用アクセサリにより最大55Wの急速充電も可能です。
　また、充電中の操作をより快適するために、充電ケーブルにエルボージョイントを採用しました。ケーブルの向きを気にせず、横置きの状態でもプレイができます。

○水冷式のパイオニアによる最新ターボファンと冷却システム
　RedMagicは、2017年に世界で初めて水冷却システムをスマホに搭載しました。RedMagic5では、ターボファンと水冷却システム『アクティブリキッドクーリング3.0』を組み合わせることで、従来のRedMagicと比べて200％の冷却性能を実現し、エアフロー量を30％増加させました。

　また、従来の機能改善として、横持ち状態でトリガーボタンとして使用できる『内蔵ショルダートリガーボタン』を内蔵しました。リフレッシュレートを
300Hzに改善したことでボタン入力の遅延を2msまで減らすことができます。

アクティブリキッドクーリング3.0（左）、内蔵ショルダートリガーボタン（右）

○メインカメラが64メガピクセルのトリプルカメラ搭載
　メインカメラには、6400万画素のソニー製カメラ『IMX686』を採用。800万
画素の超広角カメラと200万画素のマクロズームカメラのトリプルカメラで構成されています。スーパーナイトモードなどの撮影機能を標準装備し、プロのような写真が簡単に撮影できます。

■製品仕様

編注：国内モデルのストレージ容量は128GBのみとなっている

■販売方法
　RedMagic 5の日本語公式HP（https://jp.redmagic.gg/）からネット販売となります。