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高性能版Xbox One「Project Scorpio」はDirectX 12をハードウェアに統合〜詳細なスペック情報が明らかに
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印刷2017/04/06 22:24

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高性能版Xbox One「Project Scorpio」はDirectX 12をハードウェアに統合〜詳細なスペック情報が明らかに

 日本時間2017年4月6日,Digital Foundryは,YouTube上で独占的に高性能版Xbox One「Project Scorpio」(開発コードネーム)のスペック情報を伝えた。それによると,SoC(System-on-a-Chip)はTSMCの16nm FinFETプロセス技術を採用して製造され,ダイサイズは360mm2,トランジスタ数は70億個に達するとのこと。
 CPUコアアーキテクチャは進化版「Jaguar」となる「Jaguar Evolved」。総CPUコア数が8基,総L2キャッシュ容量が4MBなのは従来のXbox OneおよびXbox One Sと変わらないながら,動作クロックは2.3GHzに到達したそうだ。

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 さらに,GPUコア側の「Command Processor」へDirectX 12をハードウェアレベルで統合することで,Draw Callの数を低減し,CPU側のレンダリング負荷を半分にできているという。

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 そのGPUコアは,「Polaris」マクロアーキテクチャに基づいて40基の「Compute Unit」(演算ユニット)を統合。AMDの「Graphics Core Next」(以下,GCN)アーキテクチャではCompute Unitあたり64基のシェーダプロセッサを統合するので,総シェーダプロセッサ数は2560基となる。これはXbox Oneの同12基,768基を圧倒し,PlayStation 4 Proの同36基,2304基をも上回る数だ。
 PlayStation 4 Proと大きく異なるのは動作クロックで,PlayStation 4 ProのGPUコアクロックが911MHzのところ,Project Scorpioは1172MHz――約1.29倍――に達しているという。GCNでは1クロックで2つの積和算を行えるので,「2560×2×1172」という計算式から,予告どおりの理論演算性能値6 TFLOPSを実現するということになる。

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 メモリコントローラは待望のGDDR5対応を果たし,384bitインタフェースで6.8GHz相当のメモリチップ計12枚と組み合わせることにより,帯域幅は約326GB/s,総メモリ容量は12GBを実現。容量32MBのeSRAMと容量8GBのDDR3メモリを組み合わせていたXbox Oneだと,ゲームで使えるメインメモリ容量は5GBだが,Project Scorpioだと,ゲームはより高速なメインメモリを8GB使えるようになるとのことだ。

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 組み合わせられるクーラーは「Vapor Chamber」を採用するもので,Digital Foundryいわく「『GeForce GTX 1080』や『GeForce GTX 1080 Ti』が採用するクーラーと非常に近い実装」とのことだった。

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 なお,「Forza Motorsports 6」を用いたデモによると,Project Scorpioは同タイトルを3840×2160ドットの60fpsで描画可能で,しかもこのときGPUの負荷状況は66%強にしか達しないそうだ。Project Scorpioでは,ゲームの解像度が4Kに達し,かつ4K用のテクスチャなどを採用することで見栄えが大幅に向上する一方,プレイフィールは1080pや900pで動くXbox OneやXbox One Sと変わらないというのが,Microsoftのメッセージになるようである。

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 なお,オンダイのサウンド処理用シリコンは,基本的にXbox One用と同じものながら,新たに「Dolby Atmos」と「Dolby Atmos for Headphone」に対応し,バーチャルサラウンドサウンドにおいて高さの概念をサポートできるようになっているという。


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    Xbox One本体

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