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ソニーが2019年度の連結業績を発表。ゲーム&ネットワークサービスは大幅減益,PlayStation 5は予定通り年末商戦向けに展開
全体での売上高は約8兆2599億円,営業利益は約8455億円で,いずれも昨年度と比べおよそ5%減。減収の主な原因としては,スマートフォンやテレビなどを取り扱うエレクトロニクス・プロダクツ&ソリューション部門と,PlayStationプラットフォームなどを取り扱うゲーム&ネットワークサービスの大幅減収が挙げられている。一方で,モバイル機器向けイメージセンサーを取り扱うイメージング&センシング・ソリューション部門は,大幅増収であるという。
ゲーム&ネットワークサービス分野のみに絞れば,売上高は1兆9776億円,営業利益は2384億円。前年度と比べて,前者はマイナス3333億円(14%減),後者はマイナス727億円となる。減収の理由には,PS4ハードウェアおよびソフトウェアの失速や,為替の影響が挙げられている。
結果としては,2018年度の業績説明会における次年度見通しの「売上高2兆3000億円・営業利益2800億円」を下回る形となった。しかし2016年度(売上高:1兆6498億円)や2015年度(売上高:1兆5519億円)と比べれば,まだ高水準を維持していると言える。
世界的に経済ダメージをおよぼしている新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関しては,ゲーム&ネットワークサービス部門と映画部門にはプラス,ほかはマイナスで,とくにエレクトロニクス・プロダクツ&ソリューション部門と金融部門への影響が大きいとされている。
このプラスは,外出せずに自宅でゲームや映画を楽しむ人が増えたことによるもののようだ。ゲーム&ネットワークサービス部門はPS4の販売やソフトウェア開発に多少の悪影響を受けたが,PlayStation Plusなどのネットワークサービスは伸長状態にあるとのこと。
PlayStation 5については,年末商戦にあわせて発売する予定のまま,変更はないという。
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