Blizzard Entertainmentの「Titan」（仮称）は月額課金制を採用しない予定であることが明らかに

　Activision Blizzardが行った2013年度第2四半期の業績報告会において，Blizzard Entertainmentの最新MMORPG「Titan」（仮称）は月額課金制を採用しない予定であることが，同社のCEOであるMike Morhaime（マイク・モーヘイム）氏によって語られた。

　Titanは，今のところActivision Blizzardからは正式発表されていないタイトルであるが，同社の幹部達は，数年前から本作の開発について言及している。本年度中にも正式発表されるのではないかという噂もあるにはあったが，「こちら」でもお伝えしたように，Titanプロジェクトは大幅な見直しが行われ，ローンチは2016年に先送りされたと言われている。

　この月額課金制からの脱却は，これまで同社のドル箱と言われていた「World of Warcraft」のプレイヤー数が，急速に減少していることに関連していると思われる。2012年9月には，新たな拡張パックとなる「World of Warcraft: Mists of Pandaria」をリリースし，その時点では1200万ものアクティブユーザー数を誇っていると発表されていたものの，2013年3月末の時点では830万人，さらに6月末には770万人にまで落ち込んだ。
　10年間にわたり，MMORPGジャンルでは唯一無二の存在として君臨してきたWoWだが，ここ最近Free-to-Play（基本プレイ料金無料）型のオンラインゲームに押されているのは間違いない。最新作Titanも，異なるビジネスモデル，もしくは異なるジャンルのゲームとしての再出発を余儀なくされた形だろう。

「Activision Blizzard」公式サイト

「Blizzard Entertainment」公式サイト