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VR対応のバックパックPCは普段使いできるのか? ZOTACの「VR GO」を背負って生活してみた
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印刷2017/04/22 00:00

テストレポート

VR対応のバックパックPCは普段使いできるのか? ZOTACの「VR GO」を背負って生活してみた

湊 和久(みなと かずひさ)氏
 PCゲーム開発、アニメーターを経て、東京の大手デベロッパーで業務用中・大型ゲーム機やコンソール移植等でプログラムに従事。その後,2016年春に大阪の会社へ転職し,ゲーム開発の仕事を続けている。自著に「Unreal Engine 4で極めるゲーム開発」(ボーンデジタル刊),翻訳・監修に「Unityではじめるゲームづくり」「ゲームエンジンアーキテクチャ」など,出版実績多数(※リンクはAmazonアソシエイト)
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 「ポータブルPC」という言葉を聞いたとき,読者の皆さんはどんなPCを想像するだろうか? ポータブルPCはその名の通り,「持ち運びできる」PCだ。ALIENWAREに代表されるゲーマー向けノートPCや,「Razer Blade Stealth」のような(最近その名前はあまり聞かなくなったが)Ultrabook,あるいは「GPD Win」のようなハンドヘルドPCを思い浮かべる人もいると思う。

 しかし世の中には,「iMac」のような液晶ディスプレイ一体型デスクトップPCを持ち運んでポータブルPCとして利用しているユーザーもいる。「iMac Starbucks」で検索エンジンから画像検索をかければ,スターバックスにiMacを持ち込んで使用している“意識の高い”人々の写真をたくさん見つけることができるはずだ。
 国内でも,ハッカソンやゲームジャムといった,プログラムを短時間で作るイベントの会場で,デスクトップPCを持ち込む出場者を見かけることは珍しくない。

 筆者はゲーム業界で働くプログラマーなのだが,仕事柄,GPUパワーが必要な勉強会やイベントに参加することが多いこともあって,コストパフォーマンスの高いデスクトップPCを購入しては,それを持ち込んで使うということを長く続けてきた。それこそ週1回の社内勉強会のためにiMacを持ち運び続けたことがあり,また,小型のデスクトップPC「ALIENWARE X51」をディスプレイと一緒に担いでいたこともある。
 ちなみに,iMacくらいになると,サードパーティから専用のキャリーバックが販売されていたりして,満員電車さえ避けることができれば,持ち運びにはさほど苦労しない。見かけほど重量もなく,おそらく子育て中のお父さんお母さんのほうが,体力的にはよほど大変な思いをしているはずだ。

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 さて,ALIENWARE X51の導入から数年が経ち,東京から大阪へ引っ越した2017年の年明けのことだが,筆者は2月18日に行われた「GAME CREATORS CONFERENCE’17」(以下,GCC17)というゲーム開発者向けイベントで登壇する予定になっていた。
 会社ではなく個人枠での登壇なので,自宅でプログラムを書いてデモを披露する腹づもりだったが,日程的にプログラムを書くので手一杯で,手持ちの(単体GPUも持たない)ノートPCで動作するよう高速化をかける余裕がない。すでにALIENWARE X51は引退しており,自宅の大型タワーデスクトップPCを持ち込むにしても会場までどうやって運べばよいものか。途方にくれていたときに,突然,4Gamer編集部よりZOTAC International製のバックパック型PC「VR GO」(型番:ZBOX-VR7N70)評価の話が舞い込んできたのである。

VR GO(型番:ZBOX-VR7N70)
メーカー:ZOTAC International,問い合わせ先:アスク(販売代理店) info@ask-corp.co.jp
実勢価格:32万8000〜35万円程度(※2017年4月22日現在)
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 VR GOは,現行世代のVR(Virtual Reality,仮想現実)対応ヘッドマウントディスプレイで,ケーブルを気にせずにVRゲームを楽しめるよう,デスクトップPC向け4コア8スレッド対応CPU「Core i7-6700T」と,ノートPC向けGPU「GeForce GTX 1070」搭載のPCにショルダーストラップを搭載し,背負えるようになっている特殊設計のマシンだ。見方を変えれば,背負ってそのまま外へ出かけることができる,アウトドア型のPCとも言える。
 渡りに船とはこのことだ。これがあれば,外出先でデモの準備を進め,カンファレンス当日はそのままマシンを背負って会場の大阪国際会議場まで運ぶことができる……!

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驚きの軽さと性能


 届いたVR GOを製品ボックスから取り出した筆者はまず,あまりの軽さに驚いてしまった。一瞬,本体の中身がカラなのではないかと疑ってしまったほどだ。

VR GOの製品ボックス(左)。中では本体と付属品が別梱包となっていた(右)
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本体と付属品一式。筐体からして徹底的に軽量化されているのだろうと思うが,空っぽの(スチール製)ベアボーンよりも軽い。あまりにも軽すぎて,重心がなく,机の上に縦置き設置したときには,何かの弾みで倒して,落としてしまいそうになることがたびたびあった
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 個人的には,「性能のあるPCを持ち歩く」という行為には,ある程度の「ガッツリ感」(=重量感)が欲しいところなのだが,VR GOにはそれがまったくない。空っぽのプラスチックの箱を持ち上げているかのような感覚なのである。
 もちろんこの軽さにはカラクリがあり,VR GOはこの本体に,標準で付属するバッテリーパック2個を取り付けて利用する仕様で,実際,装着するとほどよいガッツリ感になる。ただ,それでも一般的なデスクトップPCとは比較にならないほど軽い。

2個のバッテリーパックはリチウムイオン充電池を採用しており,容量は14.4V 6.6Ah(95.04Wh)という仕様。左の写真でバッテリーパックの奥に見えるのは充電台だ。右はバッテリーパックを本体に差し込んでいるイメージ
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 バッテリーパックは1基装着しただけの状態でも運用でき,付属のACアダプターから本体へ直接給電しているときは,バッテリーパックを装着していない状態でも機能する。

付属のACアダプター。これを本体に差して給電する場合,バッテリーパックは装着していなくても構わない
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 ノートPCと異なるのは,バッテリーパックは本体経由での充電に対応していないということ。なので,ACアダプターを本体とつないでいる場合に,バッテリーパックを装着しておく必要はない。ただ前述のとおり,VR GO本体のみだと軽すぎて逆に不安なので,「重し」の意味合いで,せめて片方は装着しておいたほうがよさそうな気もする。
 今の日本に停電などはほとんどないが,PCが集結するハッカソンやゲームジャムなどのイベントでは会場のブレーカーが飛ぶことがたまにある。そういう,万が一のときに,バッテリーパックを装着しておけば,UPS(Uninterruptible Power Systems,無停電電源装置)としても機能してくれるだろう。

 VR GOにバッテリースロットが2つあり,いずれのスロットでもバッテリーパックを任意のタイミングで着脱できるようになっているのは,バッテリーのホットスワップ(hot swapping,稼働中の交換)を可能にするためだ。バッテリーパックを1個装着した状態でVRゲームで遊んでいて,バッテリーが切れかかったとしても,充電済みのバッテリーパックを空きスロットに入れて,消耗したバッテリーのほうは抜き取って充電台に回せば,システムを終了させることなく稼働時間を延ばすことができる。
 ちなみにバッテリーパックの充電にかかる時間は1個あたり約1.5時間だ。

充電台にバッテリーパックを取り付けたところ。青く光っているところで充電状況を確認できる。バッテリーパック単体の場合は側面のボタンを押すことでやはり充電状況を確認可能だ
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 バッテリーパックは国内正規品を追加注文できるので,3個体制にしてぐるぐる回しても良く,また4台体制にして2台ずつ入れ替えてもいいかもしれない。標準で付属する充電台は,最大で2個のバッテリーパックを同時に充電できるようになっている。
 ちなみに,バッテリーパック側にはLEDが付いており,VR GOにはめ込んだり,チャージ台に置いたりしなくとも,ボタンを押せばざっくりとしたバッテリー残量をいつでも把握できる。これは,バッテリーパックを買い足していって,待機中のバッテリーパックが増えていったときに大変役に立つと思う。

VR GOは背面部の目立つところにバッテリー残量のLEDインジケータがある
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 そして,これはおそらくアミューズメント施設などでVR GOを運用するときのための仕様だと思うが,VR GOに装着した状態だと,バッテリーパックの残量は,筐体側,背負ったとき背中側に来る部分へ埋め込んである常時点灯のLEDインジケータによって確認する仕様になっている。つまり,ユーザーではなく,外から見ている人が残量を一目で分かる仕掛けなのだ。

3か所あるアタッチメントで,ショルダーストラップ部は本体に固定できる
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 さて,VR GOの最大の特徴とも言うべきショルダーストラップは,着脱式となっている。装着は非常に簡単で,アタッチメントを噛み合わせてノブを回して固定するだけ。慣れるまでもなく,ものの数秒で着脱できる。このノブは,マジックテープで固定できる蓋で隠せるようになっているため,装着時にノブが身体に当たって痛いといったことはない。
 持ち出さないときはショルダーストラップを取り外せるので,机上に置いたときはかなり純粋なデスクトップPCとして利用でき,持ち出すときだけバックパック化できるのはスマートだ。

アタッチメントで固定したら,ベルクロテープが付いた蓋の下にあるノブを回せば,外れないよう固定できる。蓋をしてしまえば,ノブが背中に当たることはない
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本体は非常に軽いため,書斎のPCデスクで使ったあと,リビングに運んで,大画面テレビに繋いでゲームを楽しむ,という使い方もかなり気楽に楽しむことができた
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 数か月前にVR GOの発表を伝える記事を読んだとき,筆者は正直,一種のネタマシンだと思ったものだが,こうして実際に触ってみると,ネタどころか相当真剣に作り込んであることが分かる。今の世の中,うわべだけの製品と,本気の製品の区別はつくものだ。このPCを設計・製造した人々は,間違いなく本気でPCを運びたがっている。そういう熱意が伝わってくるマシンである。

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背負ったときの上面(左)と底面(右)。上面側にはインタフェースがあるのだが,ここには標準だとカバーがかかっている。底面側は滑り止めゴム付きだった
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背負ったときの左側面(左)と右側面(右)。左にあるのは電源ボタンと排気孔のみで,デスクトップPCらしいインタフェースは右側にまとまっている。


カフェや出張先でも大活躍


On-Lap 1503I
メーカー:GeChic
問い合わせ先:テックウインド(販売代理店) 03-5812-6131(平日9:30〜12:00,13:00〜16:30)
実勢価格:5万2800〜5万4000円程度(※2017年4月22日現在)
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 「iMac Starbucks」の画像検索結果が物語るように,スターバックスとデスクトップPCの相性は抜群だ。では,バックパックPCではどうだろう? 実際に近所のスターバックスへVR GOを持ち込んで,デモとプレゼンテーションの準備に取り組んでみた。VR GOはディスプレイパネルを備えていないのだが,今回はテックウインドからGeChic製のHDMI入力対応モバイルディスプレイ「On-Lap 1503I」も一緒にお借りできたので,キーボード類と一緒に持ち込んだ次第だ。

 蓋を開ければ使えるノートPCと異なり,ディスプレイやキーボード,マウスをVR GOと接続するところでデスクトップPC特有の手間はどうしてもかかる。だが,カフェとの相性はiMac以上だ。なにしろデスクトップPCの運用には絶対に必要なコンセントが不要なのである。

バッテリー駆動で十分作業できるので,ACアダプターや電源ケーブルを運搬する必要はない。デスクトップPCながら,まったく新しい外出体験である
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VR GOは静かに動作し,近くに座った人に温風を吹きかけることもない。筆者自身も集中して作業に取り組むことができた
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 VR GOが採用するバッテリーパックは2個でVRゲームを2時間遊べる容量があるそうだが,筆者の用途であるプログラムだとVRゲームほどの高負荷にはならないため,OSのバッテリー表示では満充電の状態で5〜6時間近い見込み駆動時間を示していて,しかもこの数字がなかなか減らない。モバイルディスプレイへUSB給電しているにも関わらず,安心して長時間作業することができ,結局マシンのバッテリーよりはるかに早く,筆者の集中力のほうが尽きてしまったほどだ。

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 設置をスムーズにするためにも,モバイルディスプレイ用のHDMIケーブルと電源供給用ケーブルはあらかじめVR GOとつないでおいたほうがよいだろう。VRヘッドマウントディスプレイの長いケーブルに対処すべく,ショルダーストラップはウェストベルト部へケーブルをまとめられるようになっているので,そこをそのまま使ってケーブルを留めておけば,ケーブルを地面に垂らしたまま歩く心配は無用だ。VR GOはBluetooth 4.2に対応しているため,Bluetooth接続のキーボードやマウスを用意すれば,ケーブルの本数を最小限にできる。

左:ショルダーストラップのウェストベルト部にはケーブルを束ねておけるスペースがあるので,結束バンドなどでここにケーブルを固定しておくといい
右:背負ったときの右側面にHDMI 2.0(Type A)×1,USB 3.0(Type-A)×2,(おそらくVive用の)DC 12V出力がある。右側面側にはDisplayPort 1.3×2,HDMI 2.0(Type A)×2,USB 3.0×4,1000BASE-T(RJ-45)×2,ヘッドフォン出力(3.5mmミニピン)×1,マイク入力(3.5mmミニピン)×1,カードリーダー,DC 12V出力,そしてACアダプター用と,非常に充実している
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 もちろん,カフェだけではなく,出張などの宿泊先でも手軽にデスクトップPCのパワーが持つ恩恵にあずかることができる。というより,出張にぜひ持って行きたいマシンだ。筆者はデスクトップPCをホテルへ持ち込んだことが何度もあるが,物理的な意味でも,また精神的な意味でも,VR GOほどスマートでスムーズなチェックイン経験はなかった。下の写真を見てもらえば分かるように,外見上は小型のバックパックを背負っている旅行者そのものであり,背中にPCを背負っている人間にはとても見えない。

VR GOを背負ったままホテルへチェックインする筆者
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前段でショルダーストラップは着脱可能という話をしたが,そういう仕様なので,宿泊先の室内ではフックにかけておくこともできる
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 どの程度ホテルで作業するかにもよるが,筆者の場合は,1〜2泊程度ならフル充電のバッテリーパックが2個あれば十分で,ACアダプターを携帯する必要はなさそうだった。PCを背負ったまま新幹線,もしくは飛行機に乗って出張先へ出かけられる。
 これまでのポータブルデスクトップ機と異なり,海外出張も難なくこなせるだろう。テロ対策もあって機内持ち込み荷物の基準が変わるというニュースを耳にしたが,VR GOなら何の心配もいらない。リチウムイオン充電池を内蔵するバッテリーパックの容量は6600mAh 95Whと,航空機のバッテリー持ち込み制限もクリアしているため,本体からバッテリーを取り外して,バッテリーを機内へ持ち込んだうえで,本体をチェックイン荷物に入れてしまえばいい。

ホテルではデスクトップPCに早変わり
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On-Lap 1503Iを持ち運ぶときには標準添付のプラスチックカバーを付ければ,パネル面の傷から保護できる。写真の左に見えるのは利用するのに必要な付属ケーブルだ
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 また,セットで入手したOn-Lap 1503Iが素晴らしかったことも付け加えておきたい。携帯できるディスプレイとして優れているというだけでなく,持ち運ぶときに液晶パネル面を保護するためのカバーが付いているのがよい。
 ちなみに,得てしてホテルでは机がガラスだったり,ツルツルの厚手のシートが貼られていて,マウスによってはセンサーがうまく機能しなかったりすることがあるのだが,付属のカバーをマウスパッド代わりにすることで,問題なくマウスを使うことができた。もしここまで計算して設計しているのだとすれば素晴らしい。

On-Lap 1503Iのカバーは,ホテルでマウスパッドとして使うと極めて快適だった
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プレゼンテーションをこなし,二次会でプログラムを披露。懇親会における話題性も


 そうこうしているうちに,GCC17の本番を迎えた。当日の3:00まで試行錯誤しながら書いていたプログラムは,最適化のために組み直す時間などもなく,案の定マシンパワーにかまけたものに仕上がったが,心配はいらない。目の前で動作しているVR GOを背負い,このマシンパワーごと会場へ向かえば良いだけだ。

VR GOを背負って駅のプラットフォームに立つ筆者。電車の通勤客に溶け込める,この違和感のなさに注目してほしい
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 思えば高性能機で講演をこなしたい,という個人的な我が儘のために,ZOTACにはずいぶんと無理を聞いてもらった。なので,絶対に失敗は許されない。「背負ってるものが違う」とはこのことだ。物理的な意味でも。

GCC17で講演中の筆者。VR GOの電源ボタンに埋め込まれたオレンジの円が輝き,ちょっと「ディビジョン」(PC / PlayStation 4 / Xbox One)のエージェントっぽい
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 ところで,VR GOに限らず,デスクトップPCを持ち込んで講演をするときは,「会場の演台を動かせるか」が大きなポイントになる。通常,演台というものは聴講者のほうへ向いているものだが,ディスプレイを持たないデスクトップPCで講演を行う場合では,聴講者と一緒にスクリーンを見ながら操作を進める必要があるためだ。

デスクトップPCを用いて登壇する場合は,手元に参照用の画面がないため,演台をスクリーンのほうに向け,聴講者と一緒にスクリーンを見るスタイルになる。実はこれ,「向きたいときだけ聴講者の側を見ればいいので,緊張しづらい」というメリットあり
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 この点さえクリアできれば,デスクトップPCならノートPCをプロジェクタと接続したときに起こりがちな「プライマリディスプレイとセカンダリディスプレイの設定問題」でやきもきする必要がないので,気が楽である。さらに,バッテリーを搭載しているVR GOであれば電源ケーブルの接続も不要。今回の会場では会場に用意されていたHDMIケーブルが長く,接続も簡単だった。今回はその機会がなかったものの,HDMIケーブルの範囲内で動き回れるため,スピーチがうまい人なら歩き回ってプレゼンをすることもできるだろう。

会場ではHDMIケーブルをつなぐだけだ。今回筆者はワイヤードキーボードを持ち込んだのでケーブルが2本差さっているが,ワイヤレスキーボードなら,接続するケーブルは1本で済む
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登壇時における唯一の束縛はHDMIケーブル。その届く範囲なら自由に動くことができた
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VR GOを背負った状態で懇親会場にいても,違和感はまったくない
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 ……こうして,講演は無事終了した。肩の荷が下りた気持ちだったが,物理的には肩の荷(VR GO)を下ろすわけにはいかないので,その日は1日中,背負いっぱなしで過ごすことになったが,そのおかげで,休憩時間や懇親会場で来場者から頻繁に話しかけられるという体験をすることになった。

 これまで何度かカンファレンスで講演をしたことはあるが,自分があまりよい講演を提供できないこともあり,休み時間に「さっきの講演とっても良かったです」と話しかけられることは恥ずかしながら極めてまれだった。しかし今回は「今日講演された方ですよね? それが背負えるPCなんですね」という具合で,(PCについて)話しかけてもらえることが何度もあったのだ。

 また,かつてiMacを担いで講演やその後の懇親会に参加したときは,周りの参加者が若干引き気味だったのを肌で感じていたが,バックパックPCは話題性抜群で,VR GOは引く手あまただった。
 せっかくなので,声をかけてくる人に実際に背負ってもらったりしたのだが,多くの人が「すごく軽い」「ぜんぜん担げる」と驚いていた。男性だけでなく,女性も軽々と背負っていたほどである。

懇親会で多くの人に背負ってもらったが,皆軽いと口を揃えていた。女性の体感的にも軽いそうだ
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こちらは懇親会二次会場である某居酒屋でのカット。その場でVR GOにOn-Lap 1503Iをセットして,講演内容の振り返りを披露することもできた。モバイルディスプレイさえ一緒に持ち運んでおけば,デスクトップPCとノートPCの良いところどりの使い方ができるというわけだ
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持ち運びの工夫


 それにしてもVR GOは軽かった。iMacをポータブルで使っていた頃は,iMac専用キャリーバックに入れて,肩掛けにして運んでいたのだが,重心はずっと下にあり,重さも片肩のみにかかっており,体をねじ曲げながら運んでいた。見た目ほど重くはなかったものの,上り坂ではそれなりにつらかったと記憶している。

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 その点,VR GOであれば持ち方はバックパックそのものなので,重心は背中にあり,重さも両肩へ均等にかかる。公称重量4.9kgと聞いてギョッとする人はいるかもしれないが,月齢3〜4か月の赤ちゃんより軽いのだ。人類が背中に背負うものとしては軽い部類に入る。

 というより,重要なのはPCが薄いとか軽いとかではなく,身体と圧着するようにできるかどうかだと感じた。VR GOには,ウェストベルトをはじめとする前留めベルトが2つあり,ベルトを留めてしっかり締めることで,ずっと楽に背負えるのだ。体感的に1kgくらい軽くなり,背中も張らなくなる。おそらく同じ重量のノートPCをリュックに入れて背負ったほうがずっと重く感じるだろう。

前留めベルトをしっかり締めることで,VR GOはとても楽に背負える
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キーボードとマウス,モバイルディスプレイは別のバックパックに入れておくといい
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 一方で,キーボードとマウス,モバイルディスプレイは別に運搬しなければならない。筆者の場合は,別のバックパックに入れたのだが,そのバックパックを前に掛けるか,バックパックPCの上に覆い被せるようにして背中に背負うかで,バランスはかなり変わってくる。
 どちらも何度か試してみたが,前に掛けたほうがうまく重心が取れ,電車などにも乗りこみやすかった。後ろにかけるのも本体保護の観点から悪くはないが,誰かに手伝ってもらわないと,そもそも背負うのがなかなか難しい。

バックパックを前掛け。筆者はこちらを選択した
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バックパックをVR GOの後ろで背負った例。VR GOを保護する目的ではこちらがいいのだが,背負いにくい
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 デスクトップPCを担いで運ぶときに悩みの種となるのが満員電車だが,電車内で見かける荷物を確認しても,VR GOより大きな鞄を背負っている人はいくらでもいる。また,ショルダーストラップには手提げ部分もついているので,すし詰めになったときは手前に下げればよい。


ポータブルPCとしてのVR GOが抱える問題点


 ここまでVR GOを手放しで褒めてきたが,テスト期間中に感じた問題点も3点挙げておきたい。

屋内ではほぼ不安のないVR GOだが……
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 まずは雨対策である。VR GOはこれまでになく気楽に持ち運ぶことが可能なデスクトップ機なのだが,それだけに,持ち運び先で雨に見舞われるケースも少なくなかった。さすがにPCを剥き出しで背負ったまま傘を差すのは気が引けたのと,借り物ということもあって,筆者の場合は,雨が降ってきたら,ショルダーストラップを取り外して,ビニール袋で何重にも保護したうえで,抱えて持ち運ぶことになった次第だ。
 レインコートの内側に入れるとか,他にも方法があるかもしれないが,VR GO専用のレインカバーがあれば嬉しい。あるいは,アタッチメントの形状にあわせて穴が空いているビニール袋があればうまくカバーできるから,ひょっとすると自作できるかもしれない。

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 また,機器の貸与を受けた身でこれを書くのはものすごく勇気がいるのだが,いわゆる普通のバックパックと同じ感覚でVR GOを背負って町に出かけると,びっくりするくらいあちこちにVR GOをぶつけることになる。
 毎日VR GOより容積の大きいバックパックを背負って出かけていたのに,なぜここまでぶつけるのか自分でも不思議だったのだが,おそらく,布製のバックパックは,どこかにぶつかっても音がしなければ反発もしないので気づかなかったのだろう。VR GOの場合,プラスチックの塊を背負っているため,ぶつけるたびにゴツンと音がしてギョッとしてしまう。電車を降りようとしてゴツン。タクシーに乗ろうとしてゴツン。人に呼び止められて振り返るときにゴツン,という具合だ。

 ずっと使っているとコツが掴めるようになってぶつけなくなるようになるものの,傷ものにしてしまうのではないかとヒヤヒヤした。解決策としては,VR GO専用クッションカバーを自作するか,自動車のドアモールのようなものをバンパー的に角に貼り付ける必要がありそうだ。

 そしてもう一点,価格について触れなくてはいけない。ノートPCではなく,あえてデスクトップPCを所有し,それを持ち運ぶメリットはコストパフォーマンスにあるのだが,残念ながらVR GOの実勢価格は32万8000〜35万円程度(※2017年4月22日現在)と,ノートPC並みかそれ以上に値が張る。もちろん,VR GOはCPUやストレージの面である程度の拡張性があるので,そこはメリットなのだが,コストパフォーマンスに優れるとは決して言えない。

ショルダーストラップを取り付ける側には簡単に取り外せる蓋があり,開けるとメモリスロットとM.2スロット,2.5インチドライブ対応のSerial ATA接続型ストレージスロットへアクセスできる。シールに書いてある文言を読む限り,「元に戻せるなら保証は切れない」タイプだ
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VR GOの筐体を開けて,マザーボードに迫ってみた。CPUはソケットタイプなので,覚悟を決めれば自己責任で交換可能。GPUはMXMに載っているので,交換は不可能ではないものの,限りなく不可能に近いだろう
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バックパックPCには,デスクトップPCを合理的に身体に装着するという,問答無用の迫力がある


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 使ってみて面白かったのは,あまりのVR GOが持つインパクトを前に,実物を見た多くの人の頭から「そもそもデスクトップPCを背負って出かける必要があるのか?」という根本的な問いが吹き飛んでいたことだった。VR GOを背負う筆者に向かって,ノートPCを小脇に抱えた人が「バックパックPCがあれば,いつでもどこでも仕事ができますね!」「キャンプに持って行って,ゲームで遊べますね!」と真顔で言ってきたりするのだ。思わずこちらが冷静になって,「それはあなたのノートPCでもできるのでは?」とツッコむことが何度もあった。

 冒頭でも触れたように,デスクトップPCの持ち運びにはこれまで様々な運用テクニックが求められてきた。しかしVR GOは,

  • 専用設計のショルダーストラップ搭載
  • 大容量バッテリー搭載
  • 軽量な本体設計

で,従来のデスクトップ運搬の欠点をクリアし,運搬テクニックそのものをほぼ無用なものとしている。もしこの世に「ポータブルデスクトップマシン史」というものがあるのなら,「VR GO以前,以後」で語られることは間違いない,革命的なマシンと言える。

 その意味で,同好の士には間違いなくお勧めできる。デスクトップ運搬の入門機としても最適だ。筆者の知人の中には,iMac を運ぶつもりで購入して,その重さに断念した人もいるのだが,VR GOを運べない人はいないだろう。

机さえあれば,どこでもノートPCのように使うことができる
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 もちろん,VRゲーマーや,作ってすぐに動作をチェックしたいVRコンテンツ開発者にとっても魅力的な選択肢になるのは間違いないだろう。なにしろ,VR用途だろうが通常用途だろうが,VR GOが1台あればよく,他のデスクトップやノートPCと掛け持ちにする必要はないのだ。
 たとえVRゲームやVRコンテンツの開発から離れることがあったとしても,無駄な投資ではない。高性能機としてそのまま使い続けられるし,ポータブルPCとしてそのまま運び続ければいい。

 VR GOは,「VRがなければ使い道のないVR専用マシン」などではまったくなく,「VRにも使える,バッテリー搭載の高性能デスクトップPC」と考えるのが正しいのではないか。これだけのスペックがあれば,長く相棒を務めてくれるのは間違いない。

VR GO生活において,外出時には2つのバックパックを持つことになる
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石の上にも3年


 冒頭で書いたように,筆者はiMacを毎週自宅から会社へせっせと運ぶところから,デスクトップのポータブル運用をスタートさせた。iMacのパワーが追いつかなくなると今度はALIENWARE X51を持ち運んだ。
 酒を飲んだ日の帰りの坂道や,雨や雪の日など,その重さや持ち運びづらさに心が折れそうになったことは何度もあった。しかし,これが合理的なのだと自分に言い聞かせて,デスクトップPCを持ち運び続けた。こうして,勤め先や自分の交友範囲で「PCを担ぐ人」という定評が少しずつできあがっていったのだ。

 それが狭い業界,人づてに伝わって,今回,最新バックパックPCのテストをできるようになり,無事講演もこなせたのだから,まったく世の中何が起こるか分からないものである。

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 何かを成し遂げるには,「辛抱強く続けること,諦めないこと」が何より大切だとよく言われる。しかし,まさか「PCを背負う」ことでさえ,報われる日が来ようとは……。
 「継続は力なり」という言葉が深く心に刻み込まれた,貴重な体験となった。皆様も人生の中で「こんなことを続けていて,本当に意味があるのか」と迷うことがあったら,この記事のことを思い出していただきたい。石の上にも3年,PC担ぐも3年である。

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