お気に入りタイトル/ワード

タイトル/ワード名(記事数)

最近記事を読んだタイトル/ワード

タイトル/ワード名(記事数)

LINEで4Gamerアカウントを登録
Intel,東京オフィスのビル内に「コラボレーション・センター」を開設。同社の技術を使った新ビジネスを生み出す場に
特集記事一覧
注目のレビュー
注目のムービー

メディアパートナー

印刷2018/05/21 20:03

ニュース

Intel,東京オフィスのビル内に「コラボレーション・センター」を開設。同社の技術を使った新ビジネスを生み出す場に

コラボレーション・センターの入り口。JR有楽町駅からほど近いビル内にある
画像集 No.002のサムネイル画像 / Intel,東京オフィスのビル内に「コラボレーション・センター」を開設。同社の技術を使った新ビジネスを生み出す場に
 2018年5月21日,Intelの日本法人であるインテルは,同社東京オフィスがある東京・丸の内の国際ビルヂング内に,「インテル コラボレーション・センター」(以下,コラボレーション・センター)という施設を開設すると発表した。
 施設自体はIT業界関係者に向けた予約制のもので,ゲーマーどころか一般消費者にもまったく関係ないものだが,ここで披露される技術や製品には,将来的にエンドユーザーが実際に触れる形で登場するものもあるだろう。そんな施設について,写真中心で簡単に紹介したい。

コラボレーション・センターの内部
画像集 No.018のサムネイル画像 / Intel,東京オフィスのビル内に「コラボレーション・センター」を開設。同社の技術を使った新ビジネスを生み出す場に

 そもそもコラボレーション・センターは,2012年にインテルの筑波本社にオープンした同種の施設を,規模を縮小したうえで移設したものだ。新旧どちらの施設も,何かを販売するための場ではなく,Intelやパートナー企業の最新技術や利用モデルを紹介して,新技術やそれがもたらすユーザー体験をどのようにしてビジネスにつなげるかを考える場となっている。そのため,Intelの製品を使った展示だけでなく,パートナー企業の製品にIntelの技術を組み合わせて,新しい提案を行う展示も行われているのがポイントだ。

冒頭で挨拶を述べた日本法人の代表取締役社長であるScott Overson(スコット・オーバーソン)氏(左)。右はコラボレーション・センターの概要を示したスライド
画像集 No.005のサムネイル画像 / Intel,東京オフィスのビル内に「コラボレーション・センター」を開設。同社の技術を使った新ビジネスを生み出す場に 画像集 No.007のサムネイル画像 / Intel,東京オフィスのビル内に「コラボレーション・センター」を開設。同社の技術を使った新ビジネスを生み出す場に

 とくに今回は,機械学習型AIを活用した技術やサービスが急拡大している現状を踏まえて,AI関連の展示を多く揃えたことが特徴であるという。

コラボレーション・センターのオープン時点で用意されている展示。10種類があり,AI関連の展示がいくつもある
画像集 No.008のサムネイル画像 / Intel,東京オフィスのビル内に「コラボレーション・センター」を開設。同社の技術を使った新ビジネスを生み出す場に

 目を惹いた展示を簡単に紹介していこう。
 入り口近くに置かれていた展示は,乗用車の前席とダッシュボード周辺を模した「Active User Experience Simulator」というものだ。「AIによる自動運転のデモかな」と思ったがそうではなく,自動運転時にドライバーや同乗者と接するインタフェース(Human Machine Interface,HMI)の開発を支援するシミュレータであるとのこと。市街地や高速道路,山道といったさまざまな運転環境をシミュレート可能で,HMIのソフトウェア開発を支援できるそうだ。
 ちなみに,ステアリングホイールやフットペダルに使われていたのは,Logitech International(日本ではロジクール)製の「G29 Driving Force Racing Wheel」だった。

Active User Experience Simulator。ロジクール製のステアリングコントローラを使っており,自動運転の走行に合わせて,ステアリングホイールが左右に回転していた
画像集 No.003のサムネイル画像 / Intel,東京オフィスのビル内に「コラボレーション・センター」を開設。同社の技術を使った新ビジネスを生み出す場に

 シャープ製の8K解像度対応テレビを使ったデモでは,24コア48スレッド対応の「Xeon E5-2650 v4」を採用するDell製のワークステーションを使い,8K映像のデモを披露していた。自然の風景を写した8Kビデオをソフトウェアデコードしてみせるデモや,8K解像度のリアルタイムCGで仮想の美術館を表示し,超高解像度でスキャンした絵画を任意に拡大して見るといったデモを体験できる。

8K解像度のHEVCビデオをソフトウェアデコード(左)。24C48TのXeon E5-2650 v4を使えば,平均CPU使用率が80%前後で,フレーム落ちのないソフトウェアデコードが可能という。バーチャル美術館のデモは,見たい絵を選んで鑑賞するだけでなく,その絵を虫眼鏡で見ているかのようなどアップでの表示も可能(右)。絵の具の重なり具合まで確認できる
画像集 No.009のサムネイル画像 / Intel,東京オフィスのビル内に「コラボレーション・センター」を開設。同社の技術を使った新ビジネスを生み出す場に 画像集 No.010のサムネイル画像 / Intel,東京オフィスのビル内に「コラボレーション・センター」を開設。同社の技術を使った新ビジネスを生み出す場に

Intelが2018年1月に発表した「Compute Card」を使ったデモ。クレジットカードサイズの筐体内に,CPUやメモリ,ストレージを搭載するPCを収めたもので,デモではLG Display製のディスプレイにはめ込んで使っていた。Intelでは,Compute Cardを使ったサイネージやシステムなら,カードを入れ替えるだけでさまざまな用途に利用できるとアピールしている
画像集 No.011のサムネイル画像 / Intel,東京オフィスのビル内に「コラボレーション・センター」を開設。同社の技術を使った新ビジネスを生み出す場に 画像集 No.012のサムネイル画像 / Intel,東京オフィスのビル内に「コラボレーション・センター」を開設。同社の技術を使った新ビジネスを生み出す場に

 AI関連の展示は,多種多様である。
 たとえば,Preferred Networksが開発した線画に自動着色するサービス「PaintsChainer」(関連リンク)は,同社の深層学習フレームワーク「Chainer」を応用したもので,誰でもPCで試すことができるものだ。

PaintsChainerのデモ。左はAIが自動で線画に着色したもの。右は,着色済みの絵に対して,髪の毛部分に茶色を置くと,髪やその周辺の色が変わったところだ
画像集 No.013のサムネイル画像 / Intel,東京オフィスのビル内に「コラボレーション・センター」を開設。同社の技術を使った新ビジネスを生み出す場に 画像集 No.014のサムネイル画像 / Intel,東京オフィスのビル内に「コラボレーション・センター」を開設。同社の技術を使った新ビジネスを生み出す場に

 そうかと思えば,Intel製のAI向けFPGAを搭載するアクセラレーションカードや,スティックPC型の深層学習用コンピュータ「Movidius Neural Compute Stick」によるデモの展示もあるといった具合。AI分野ではNVIDIAを追いかける立場にあるIntelが,AIソリューションを手広く展開している様子が分かるわけだ。

Intelの「Arria 10 FPGA」を搭載するAI処理用アクセラレーションカード(左)。右はスティックPC型のMovidius Neural Compute Stickを使ったデモで,スティックを1本から3本に増やすと,リニアにAIの処理性能が上がるという内容だった
画像集 No.015のサムネイル画像 / Intel,東京オフィスのビル内に「コラボレーション・センター」を開設。同社の技術を使った新ビジネスを生み出す場に 画像集 No.016のサムネイル画像 / Intel,東京オフィスのビル内に「コラボレーション・センター」を開設。同社の技術を使った新ビジネスを生み出す場に

振動を利用して触覚や動きを与えるミライセンス製パプティックデバイスを使い,引っ張ったり押し込んだりといった動きを体感するというデモ(左)。右はすぐにでも実用化できそうなIoT自動販売機。大画面タッチディスプレイに加えて,2つの小型サイネージ用ディスプレイも装備。2kgを超える大きな箱型の商品も取り扱える
画像集 No.017のサムネイル画像 / Intel,東京オフィスのビル内に「コラボレーション・センター」を開設。同社の技術を使った新ビジネスを生み出す場に 画像集 No.004のサムネイル画像 / Intel,東京オフィスのビル内に「コラボレーション・センター」を開設。同社の技術を使った新ビジネスを生み出す場に

 こうした施設から新しいコラボレーションが生まれて,一般消費者にも役立ったり楽しめたりするサービスや商品の登場につながることを期待したい。

Intel 日本語公式Webサイト

  • この記事のURL:
4Gamer.net最新情報
プラットフォーム別新着記事
総合新着記事
企画記事
スペシャルコンテンツ
注目記事ランキング
集計:04月19日〜04月20日