北米時間2018年11月14日,Intelは,スティック形状をした開発者向けのUSB接続型AI用コンピュータ「
Neural Compute Stick 2」を世界市場に向けて発売すると発表した。メーカー想定売価は
99.99ドル(税別,
約1万1400円)となっている。
Neural Compute Stick 2
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Myriad Xの紹介スライド
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Neural Compute Stick 2は,PCのUSBポートに接続して利用する開発者向け小型コンピュータだ。大きめのUSBメモリに似た筐体内に,Intelが2016年に買収したスタートアップ企業であるMo
vi
di
us(モビディウス)の技術を用いた深層学習専用プロセッサ「
Myriad X Vision Processing Unit」を搭載しており,深層学習を利用するアプリケーションを高速に実行できるというものだ。
AI処理の性能は既存製品の8倍に達するという
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既存のスティック型AIコンピュータ「
Movidius Neural Compute Stick」と比べて,処理性能は8倍に向上したとIntelは主張している。加えて,USB接続という利点を生かして複数のNeu
ral
Com
pu
te
Sti
ck
2を1台のPCに接続することで,処理性能を向上させることも可能だ。
また,PCに接続するだけでなく,非PCの小型コンピュータと組み合わせてエッジAI処理(※端末上で動くAI処理)を担当させることもできる。
Neural Compute Stick 2を使ったソフトウェア開発のイメージ(左)。1台のPCに複数を接続して処理性能を向上させることも可能という。右写真は,Neural Compute Stick 2をドローンに搭載したイメージ
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間違ってもゲーマーが購入してゲーム用途に使うようなものではないが,比較的低コストで導入できるAIデバイスとして,開発者には有用な製品かもしれない。