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Microsoft,開発者向けに,アクセシビリティ向上のための同社の取り組みを紹介
Creating for everyone: How to make more accessible games
これは,同社が北米時間2022年5月10日から11日まで開催しているオンラインミーティング「Microsoft Ability Summit 2022」に合わせて掲載されたもので,Xboxゲームクリエイターエクスペリエンスを統括するサラ・ボンド(Sarah Bond)氏が解説を行っている。
ボンド氏によれば,世界のゲーマー人口は30億人以上で,そのうち4億人以上が,なんらかの障碍のあるプレイヤーであるとのこと。そのため,あらゆる人がゲームのプレイを問題なく楽しむためのアクセシビリティ向上は,これまで以上に重要になってきたとMicrosoftは考えている。
そのための取り組みとしてボンド氏はまず,Xboxストアにおけるアクセシビリティ機能タグの強化を挙げている。アクセシビリティ機能タグは,ゲーマーが,そのゲームが自分に適しているかどうかを簡単に判断できるようにするための仕組みで,ゲーム開発者は「ゲームのメタデータ」(Gaming Metadata)モジュールのアクセシビリティ機能を使うことで,自分のゲームにアクセシビリティ機能のタグを付けることができるという(外部リンク)。
続いては,「Xboxアクセシビリティガイドライン」(Xbox Accessibility Guidelines)のアップデートが取り上げられている。V3.0アップデートでは,新たにメンタルヘルス ガイドラインが追加されたほか,画面酔いに関する情報や文字の大きさに関する詳細が掲載されており,ゲームデザイナーや開発者は,このチェックリストを利用してアクセシビリティを検証することが可能だ(外部リンク)。
また,ゲーム開発者向けの新たな「Xboxアクセシビリティリソース集」が立ち上げられた。ゲームのアクセシビリティについてのガイダンスやトレーニング,講演,ゲームエンジンなど,幅広いリソースを提供し,開発者がアクセシビリティ向上に取り組めるように,あらゆる段階で支援するとのことだ。
さらに,教育向けの「Minecraft: Education Edition」には,アクセシビリティをテーマにした「BuildAbility」ワールドが追加されている(外部リンク)。プレイヤーは,「Minecraft」の中で,現実世界を反映したさまざまなキャラクターと出会い,障碍者が経験する困難について知り,学校やコミュニティでのアクセシビリティの問題を見つけ,それらを解決する方法をより楽しく学べるという。詳しく知りたい人は,当該ページを参照してほしい。
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