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App Annieのイベント「Top Publisher Awards 2016」をレポート。「モンスターストライク」のミクシィが日本企業トップの6位にランクイン
まずはApp AnnieのCEO バートランド・シュミット氏が登壇し,アプリ市場の現状を総括する講演を行った。
2016年時点における,1日あたりのアプリ利用時間は約2時間。そのジャンルはゲーム,ニュース,ショッピング,オンラインバンキングなど多岐にわたっている。
2015年と2016年を比較すると,アプリの総ダウンロード数は前年比で15%,収益は40%アップ(いずれもApp StoreとGoogle Play経由の数字)。また,アプリの総利用時間は25%アップとなり,ソーシャルや動画視聴など非・ゲームアプリの成長が著しいという。総ダウンロード数ではGoogle Playが,収益ではApp Storeの伸びが大きくなっているところが興味深い。
続いては,地域別に見た市場規模のデータが示された。以下に掲載したスライドを見れば分かるとおり,アジア市場が最大規模の市場になっていて,前年比で+53%の成長率を見せている。今回のイベントで表彰対象となったパブリッシャ52社のうち,日本に本社を置く企業は全17社,国別で見ると最も多いとのことだ。
シュミット氏は,アプリ市場がより成長すると自身の考えを示し,2020年の規模を予測した数値を発表した。それによると,2016年に35億台だったモバイル端末は62億台に到達,広告収益は540億ドルから1200億ドルに,ダウンロード数は1500億から2890億に,ストア収益は360億ドルから710億ドルへの成長を見込んでいると語った。
シュミット氏の講演を終えたところで,今回の本題であるランキングが発表され,授賞式がスタートした。
Top Publishers of 2016は,App Annieが調べた「App StoreやGoogle Playを経由した,ユーザーのアプリ内課金利用額」によるランキングだ。
ちなみに,2015年の順位と比べると,ミクシィが3位から6位に,LINEが5位から7位にダウン,バンダイナムコエンターテインメントが12位から8位にアップという結果になった。
また,中国企業は順位の変動が大きかったとのこと。前年と比べて,Tencentが6位から1位に,NetEaseが9位から3位,Happy Elementsが42位から33位と躍進する一方,Kunlunが44位から49位にランクダウン,KingNetとDuoyiがランキング圏外になるなど,明暗を分けた。このほか,Baidu,Perfect World,Snail Games,G-Bits,Long Tech Networkが,初のランクインを果たしている。
ちなみに,2015年に1位を獲得したフィンランドのSupercellは,順位をひとつ落とし,2位となった。
新設された,非ゲーム収益ランキング(ニュース,漫画,音楽配信など),ダウンロード数ランキング,MAUランキングにも多くの日本企業がランクイン。順位は以下のとおりだ。
会場では,Top Publishers of 2016にランクインした日本企業17社のうち,ミクシィとガンホー・オンライン・エンターテイメントを除いた15社の代表へ,シュミット氏が記念の楯を贈った。
●7位:LINE
●8位:バンダイナムコエンターテインメント
●12位:スクウェア・エニックス
●14位:ソニー
●16位:コロプラ
●19位:サイバーエージェント
●20位:ディー・エヌ・エー
●22位:コナミデジタルエンタテインメント
●26位:セガサミーホールディングス
●30位:ネクソン
●39位:グリー
●42位:gumi
●43位:マーベラス
●45位:KLab
●51位:エイチーム
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