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PlayStation 4の日本での次のステップは「一家に一台」。SIEJAプレジデント盛田 厚氏に合同インタビュー
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印刷2017/06/07 20:53

インタビュー

PlayStation 4の日本での次のステップは「一家に一台」。SIEJAプレジデント盛田 厚氏に合同インタビュー

 ソニー・インタラクティブエンタテインメントジャパンアジアは本日(2017年6月7日),PlayStation関連の告知として,PlayStation VRの体験イベントや,「Days of Play」キャンペーンの情報を公開した。これらの施策や国内でのPlayStationビジネスの展開について,同社プレジデントである盛田 厚氏に合同インタビューを行う場が設けられたので,その模様をお伝えしていこう。

画像集 No.001のサムネイル画像 / PlayStation 4の日本での次のステップは「一家に一台」。SIEJAプレジデント盛田 厚氏に合同インタビュー
――本日はよろしくお願いします。まずは,2016年の国内展開について,手応えはいかがでしたか?

盛田 厚氏(以下,盛田氏):
 2016年はPlayStationにとって,非常に良い年でした。ワールドワイドの出荷台数が6000万台を越え,日本やアジアも例にもれず好調です。
 日本に関しては,ステップを刻んで拡大していきたいと考えていて,そのファーストステップは,「日本のタイトル少ないんじゃないの」「遊びたいタイトルがないよ」と言われていた状態を解消することにありました。現在は多くのタイトルが発表・発売され,ハードウェア面でもスリム化したモデルやProなどを発売でき,最初の目標は2016年でほぼ到達できたと思っています。

――では,次のステップというのはどういったものになるのでしょうか。

盛田氏:
 次のステップは「子供がいる家にPlayStation 4が一台ある」という環境を作ることですね。PlayStation 2の時代は,子供がいる家庭のほとんどにゲーム機がありました。しかし,当時の子供が大きくなって,会社に入ったり親の世代になったりした現在は,なかなかゲームをする時間はない,あるいは自分達が遊んでいたのに子供に遊ばせないといった状況があるかと思います。そこを変えていく活動を強化していきたいですね。

――そのための施策を教えてください。

盛田氏:
 1年を通して盛り上げていきたいと考えていますが,まずは「Days of Play」のキャンペーンですね。これは,グローバルで統一したキャンペーンをやって,世界的にPlayStationで盛り上がりたいという考えで実施するものです。
 市場によって,日本ならお正月,アメリカならブラックフライデー,中国ならチャイニーズニューイヤーといった具合に,商戦のタイミングは違っているので,キャンペーン展開も各国でばらばらになっていました。しかし,PlayStation 4のインストールベースが拡大していますし,E3というゲーム好きにとっての一大イベントも近いので,みんながお祭り気分になれる“PlayStation Week”のようなムーブメントができればいいなと考え,世界的にDays of Playを展開しています。
 日本ですと,日本のゲーマーが好きそうなタイトルをピックアップしてセールするほか,店頭ではPlayStation 4本体とDUALSHOCK 4を買うと,DUALSHOCK 4が50%引きになります。そうすると,DUALSHOCK 4が2つになるので,家族や友達と遊んでほしいですね。

――家族向けの展開では,昨年から「PlayStation祭」として各地でイベントを実施していますよね。

画像集 No.003のサムネイル画像 / PlayStation 4の日本での次のステップは「一家に一台」。SIEJAプレジデント盛田 厚氏に合同インタビュー
盛田氏:
 ええ。さまざまな形で実施してきたので,来場者の皆さんに楽しんでいただけたかと思います。ただ,もっとカジュアルな層や親子にもアピールしていきたいので,力を入れて続けていきたいですね,
 PlayStation祭の中で「コール オブ デューティ全国大学生対抗戦」なども行いましたが,これもゲームファン拡大の施策の1つです。プロ野球やワールドカップを見て,子供が自分もスポーツにチャレンジするといった流れがありますが,ゲームでもこうした流れを作っていきたいです。
 一家に一台のための施策としては,映像や音楽のサービスにも注力していきます。YouTubeを見ている人はたくさんいますし,さまざまなビデオサービスも拡大しているという状況がありますよね。そうしたサービスを,PlayStation 4一台で楽しめるようにしていきたいんです。すべてのエンターテイメントが,PlayStation 4さえあれば楽しめるという状態になれば,家族みんなが使えるようになりますから。

――ゲームをしない人でも楽しめるものにしていきたいというわけですね。
 音楽サービスは「Music Unlimited」の提供が終了してしまいましたが,昨年秋から「Spotify」に対応していますよね。こうしたサービスの提供については,自社グループのものにこだわらず展開する方針になったということでしょうか。

盛田氏:
 自社サービスでなくても,みんなが楽しいと思うサービスであれば,PlayStationでできるようにすべきだと思いますね。必ずしもファーストパーティのサービスである必要はないと思います。

――PlayStation VRについてもお聞きします。ワールドワイドで100万台を突破したと聞いていますが,日本では品薄の状況が続いています。欲しいと思っても手に入らないままですと,次第に購買意欲も薄れていってしまうかと思うのですが,この点についてはいかがでしょうか。

盛田氏:
 昨年,VR市場の盛り上がりがありましたが,我々としては,PlayStation VRのテクノロジーを大事にしていきたいと考えていて,安易に販売すれば良いというわけではないという方針でした。ただ販売して,「買ったけど使わなくなってしまった」となるのではなく,体験してもらって「楽しい」と思ったら買ってもらいたかったんです。ですから,販売よりも体験する機会を増やすことに力を入れていたのですが……結果的に需要に供給が追いつかず,申し訳なく思っています。
 今年の2月からは生産体制を増強しましたので,品薄は順次解消していくはずです。今後は,体験の場もこれまで以上に増やしていきますので,まだ体験していない方はぜひ足を運んでみてください。

――先ほどの「家族で遊ぶ」という方向性は,基本的に一人で遊ぶVRとは反対を向いてしまっていませんか?

盛田氏:
 そんなことはないと思いますよ。ゲームや映像,音楽など,いろいろなエンターテイメントで楽しめるのがPlayStationです。PlayStation 2で,DVDを見たいから欲しいということがあったように,VRからPlayStationに入るというのも,アリではないでしょうか。逆に,そこからゲームを遊ぶという流れになると嬉しいですね。

――これからE3があり,その後は東京ゲームショウも開催されます。前回や前々回の東京ゲームショウは,VRの出展に力を入れていましたが,今年の展望はどういったものでしょうか。

盛田氏:
 まだ先のことなので詳しくはお伝えできませんが,今回お話したことは国内で展開していきたいことですので,それに沿った形の出展ができればと思っています。

――本日はありがとうございました。

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