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京都初のeスポーツ専門施設「e-sports FIELD YASAKA」のオープニングセレモニーをレポート。eスポーツコミュニティに向けて無料開放を実施
「e-sports FIELD YASAKA」は,プロゲーミングチーム「京都スサノオ」のホームグラウンドとなるが,同時に,eスポーツイベントを行うコミュニティや一般の人に向けて無料開放されるという。本稿では,京都市長の門川大作氏やプロゲーマーのウメハラ氏を招いて実施された,オープニングセレモニーの模様をお届けしていく。
木屋町白鳥ビルの1階と3階に構える同施設は,1階に14台のPCを設置したメインのバトルフィールドと実況席を,3階に5台ずつのPCとモニターを設置したバトルブース,配信スタジオ,応接室などを設けている。
1階のバトルフィールドには,中継モニターや音響・照明設備のほか,ホログラム映像を映し出す開閉式のスクリーンが設置され,プレイヤーだけでなく,観戦者も楽しめるようになっている。セレモニーではスサノオ代表取締役の中野貴博氏が,このホログラムスクリーンを使って,施設オープンの経緯を語った。
中野氏は14歳のときに,1993年に両国国技館で行われたスーパーファミコンソフト「ストリートファイターII ターボ」の大会で優勝した経験があるとのことだ。数十万人規模での全国予選を勝ち抜いて国技館に集まった7000人の頂点に輝いた中野氏だったが,そのことについて「当時は誰も褒めてくれなかった」という。
それから時代が変わり,eスポーツというカルチャーが根付いたことで,ゲームがうまいことを認めてもらえる時代になったと語る中野氏。今年2月にスサノオを立ち上げ,今回この施設をオープンしたのは,eスポーツのプロシーンを目指す若者を支援し,業界の発展に貢献するためと語っていた。
中野氏は,「e-sports FIELD YASAKA」をeスポーツイベントを開催するコミュニティや一般の人に無料開放し,eスポーツを気軽に体験できる施設とすることを宣言。また,RIZeSTが運営する秋葉原のeスポーツ施設「e-sports SQUARE」と提携することで,そのノウハウを共有し,東京と京都間でのオンライン対戦会など連携した企画を行っていくとのことだ。
関係者の挨拶後には,ゲストのウメハラ氏による「ストリートファイターV アーケードエディション」を使用したエキシビションマッチや,Twitterでの募集で選ばれた選手による大会が実施された。
エキシビションを戦ったウメハラ氏は「e-sports FIELD YASAKAのような,みんなで集まってゲームができる無料の場所があればどれだけいいものかと,子供の頃から思っていましたが,これまでは実現されることはありませんでした。今回,本施設がオープンしたことはすごく意義のあることですし,また歴史的な出来事であると感じています」とコメント。また,今回戦ったポイフル選手のように,自分が知らない若くて強いプレイヤーが続々と登場する可能性を感じており,若いプレイヤーにはとくに本施設を活用してほしいとメッセージを贈った。
スサノオ公式サイト
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