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「レインボーシックス シージ」の単独イベント「R6祭」や,「UPLAY+」の日本版など,耳より情報が明かされたUBIDAY2019ラウンドテーブルをレポート
「UBIDAY」は,ユービーアイソフトが2012年からベルサール秋葉原にて開催している,ファン参加型イベントだ。2017年は会場を渋谷ヒカリエに移したが,昨年からはベルサール秋葉原に里帰りし,同会場のB1F,1F,2Fを使用するという,これまで以上の規模となった。
会場では例年通りコスプレ歓迎で,オペレーターやアサシンたちが練り歩く様は一足早いハロウィンのようだった。また,銃などの装備を貸してくれるフォトスポットやボディアートなど,「LET'S PRETEND!」(なりきって遊ぼう!)をコンセプトとした出し物が用意されており,一般参加者たちも思い思いに楽しんでいた。
試遊タイトルは「ゴーストリコン ブレイクポイント」「ディビジョン2」などのAAAタイトルから,「ローラーチャンピオンズ」「ブロウルハラ」といったF2Pまで多彩な顔ぶれだ。また,コラボフードは「レインボーシックス シージ」「ウォッチドッグス レギオン」「ゴーストリコン ブレイクポイント」の3タイトルに拡大され,プレイと食事を満喫することができた。
ゲームセンター用のVRゲーム「Virtual Rabbids THE BIG RIDE」も出展されていた |
ユービーアイソフトのカオスなマスコット,ラビッツも会場に参上 |
●「UBIDAY2019」ラウンドテーブル出席者一覧
スティーヴ・ミラー氏(ユービーアイソフト 代表取締役社長) |
辻 良尚氏(ユービーアイソフト セールス&マーケティングディレクター) |
福井蘭子氏(ユービーアイソフト PRマネージャー) |
UBIDAYの最後を飾るのは,恒例のラウンドテーブル。ミラー氏,辻氏,福井氏は例年通りにアルコールで乾杯,軽妙なトークを展開した。
最初のテーマはUBIDAY2019について。今年のコンセプトが「LET'S PRETEND!」であることは前述した通りだが,これは福井氏が決めたもので,「コスプレをしたこともない人も,キャラクターになり切って会場を楽しんで欲しい」「会場を見に来るよりも参加して欲しい」という願いを込めて出し物を決めていったとのこと。物販についても,昨年の反省を踏まえ,品物を充実させた上でレジを15台用意するなど,スムーズに進行できるよう努めたそうで,福井氏は「来年もできれば物販をやりたい」と意欲を見せた。
2019年10月13日には大阪府の堂島リバーフォーラムにおいて,UBIDAY2019の「出張版」(関連記事)が開催される。これはユーザーの声に応えたもので,東京同様にコスプレ歓迎かつ最新タイトルの試遊と物販を楽しめる。なお,物販については新たに在庫が補充されるとのことなので,東京で目当ての品が手に入らなかった人にはチャンスといえるだろう。このUBIDAYは日本で企画されたイベントだが,ユービーアイソフトの本社にも評価され,今ではオーストラリアやイギリス,韓国など世界各国で開催されているという。2012年からの取り組みが実を結んだというわけだ。
また,ユービーアイソフトは「東京コミコン」や「東京ゲームショウ2019」「トレーニングウェポンフェスティバル」秋葉原の夏イベント「夏葉原」など,イベント参加の機会を増やしている。これは「オンラインで簡単に繋がれる時代だからこそ,直接顔を合わせることが大事なのではないか」(福井氏)という考えによるものだという。こうしたイベントに出展するには,当然ながら多額の費用が必要なのだが「お金の問題ではなく,スタッフと参加者がお互いに顔を覚えられるような関係を築いていきたい」と福井氏はオフラインイベントへの意気込みを強く語った。
続いて「レインボーシックス シージ」についての話題に。2015年の発売から4年を数える同作だが,世界で5000万ユーザーを突破するなどなおも人気は拡大中だ。日本国内では大会の視聴者数が多く,特に「Six Invitational 2019」は,日本時間では早朝であるにも関わらず,最高同時視聴者数が7万に達したという。他国のPRスタッフからは「ここまで視聴者数が多いなんて,日本は何か特別な取り組みをしているのか」と不思議がられるそうで,いかに日本ユーザーが高い熱量を持っているかが伺える。
そんな「レインボーシックス シージ」だが,現時点で2022年までのeスポーツ大会が計画されているようで,「参加も視聴も楽しい」をキーワードに,初心者大会なども行っていきたいとのことだ。また,2019年11月9日〜10日には愛知県のAICHI SKY EXPOで「Rainbow Six Pro League3」が開催されるのは既報の通りだが,これに加えて2020年3月には東京都・高田馬場で「R6祭」が開催されることが明かされた。Japan Leagueのファイナルに加え,様々なコンテンツが用意されるという。チケットも間もなく販売開始になるそうなので,続報に注目したい。
「Rainbow Six Pro League3」は2019年11月9日〜10日に開催 |
今後も各プラットフォームで大会が行われる |
ラウンドテーブルの最後では,ユービーアイソフトの今後の取り組みについても語られた。月額14.99ドルで様々なPCゲームを楽しめるサブスクリプションサービス「UPLAY+」は,2019年9月から海外で展開しているが,ミラー氏曰く「日本でのサービスも計画中」であるとのこと。
2019年11月にスタートが予定されているGoogleのクラウドゲームサービス「Stadia」にユービーアイソフトが参入しているのは既報(関連記事)の通りだが,日本でサービスがスタートする際には日本語版が配信されるそうなので,ユービーアイソフトのファンとしては一安心だろう。
また,ユービーアイソフト独自のオンラインショップも開設される予定だ。UBIDAY2019で販売された約120アイテムのうち,40種類ほどは日本で企画した品とのことで,今後も日本発の商品を増やしていきたいという。
日本発のアイテム「アサシン クリード懐中時計」。2019年秋に発売予定で,予価は1万2000円 |
「ディビジョン ビーコン」は2020年発売予定で,予価は1万1000円。いずれも参考出品となる |
最後にミラー氏は「また来年も(UBIDAYを)できたらいいですね。来週は大阪で会いましょう!」とコメントし,ラウンドテーブルを締めくくった。秋の風物詩となった感のあるUBIDAYだが,来年はどのようなコンセプトで楽しませてくれるのか,今から期待に胸を膨らませておこう。
進化を続ける「ディビジョン2」。最新情報が明かされたUBIDAYステージイベントをレポート
2019年10月6日に開催されたファンイベント「UBIDAY2019」にて,「ディビジョン2」のステージイベントが行われた。同作のクリエイティブディレクターが登壇し,10月に実装される「エピソード2 ペンタゴン:ラストキャッスル」の最新情報を明かした。
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