イベント
「FNATIC NIGHT」レポート,eスポーツチームのFNATICがハローキティとコラボ。2020年には本格的な日本進出も
FNATICは,「日本企業とのコラボレーションや,e-Sports業界の新たな価値を創造するサービスの提供を推進していく」ことを今後のテーマに掲げており,本イベントでは,その第1弾として,サンリオのハローキティとのコラボレーションが発表された。
記念イベントということもあり,会場にはチームメンバーのほか,FNATIC ファウンダー&CEOのサム・マシューズ氏らFNATIC運営陣,そしてサンリオ役員も姿を見せた。
イベントに先駆けて行われた撮影会には,ハローキティご本人が登場。本コラボを祝福した |
サンリオ海外事業部アジアのCEOである辻 友子氏 |
なお筆者としては,「仕事を選ばない」とも言われるハローキティであっても,eスポーツチームのFNATICとコラボをするとは少々予想外であった。コラボ期間中は,世界中の大会でFNATICの選手がハローキティコラボユニフォームを着用するとのことなので,ゲーマーカルチャーにハローキティがさらに広く認知されることだろう。
Now we've gotta fight from the bottom. ?#MDLChengdu pic.twitter.com/EM47efejWS
— FNATIC (@FNATIC) November 16, 2019
FNATICとハローキティのコラボでは,4つのコラボレーション商品が発売される予定 |
このコラボお披露目では,チーム拠点のあるイギリスから,はるばるFNATIC ファウンダー&CEOサム・マシューズ氏も来日した。
開口一番,「スーパーエキサイティング」とコラボの感想を述べるサム・マシューズ(Sam Mathews)氏(写真左) |
2018年には評価額1億2000万ドル※(約130億円)を記録したFNAITCだが,そのブランド力と強固な運営は3つの柱「eスポーツ」「パートナーシップ」「グッズ」で成り立っているという。
数々の大会で勝つだけでなく,eスポーツという大きな波を起こしていくことを目指している彼らは,eスポーツで人々を結び付け,コネクトし掻き立てるビジョンを持っているそうだ。
2020年には,東京にトレーニング施設と拠点を作ることを予定しているとの発表もあり,このビジョン達成のさらなる一歩として、2020年は日本で活発に活動していくだろう。
※出展:https://forbesjapan.com/articles/detail/23571
日本でコミュニティを形成し,さらなる成長を目指す |
「レインボーシックス シージ」部門のMagnet選手と,Dizzeコーチへの質疑応答も行われた。Magnet選手の1日の練習時間はおよそ10時間だそうで,4〜6時間は戦略的なことを考えつつ練習し,ブレイク(重要!),スクリム,フィードバック,そして「ラーメンで締める」流れが多いそうだ |
イベントでは,「世界のe-Sports事情とe-Sportsプロダクトのブランディング戦略」をテーマとした質疑応答が行われた。
FNATIC マーケティング&ブランディング 統括のネジェック スコバーン氏と,ディビジョンディレクターのビクター ベングソン氏,そしてFNATICファンであり,FNATICの日本展開をアシストしているデロイト トーマツ コンサルティングのeスポーツ スペシャリスト・今井氏が登壇した質疑応答の一部を紹介しよう。
― FNATICの今後の課題,問題の解決方法について
→ タレント養成,パートナーシップ,コラボのこれらのサイクルが効果的に作用していれば,問題を解決できると信じている。とくにコラボでは,ゲーマーの背景を持っていない人の興味を引き,FNATICに所属する選手・ゲーマータレントの良さを知ってもらうことが大事である。
― eスポーツにおける日本市場の発展について
→ 盛り上がるにはストーリーが必要。現在の国内eスポーツには,根幹に“プレイヤーだけにプロフェッショナリズムを求める傾向”がある。しかし,周辺の皆さんもプロ意識を持てば,市場は広がると思う。
― 英語が喋れなくても,日本人がFNATICに入ることはできるのか
→ フットボールといったリアルスポーツでも言葉の壁があるが,さまざまな人が参加している。eスポーツ界におけるFNATICであっても,それは不可能ではない。肌の色,言語,何も関係なく,誰でもFNATICで活躍できる可能性はある。
日本市場のeスポーツ発展については,「自身もプロフェッショナルなマインドを忘れないよう,戒めでもある」との述べており,国内におけるeスポーツ関係者が考えさせられる回答にとなっていた。
また,日本で活躍するゲーマーが,世界的eスポーツオーガニゼーションFNATICへの入団できる可能性にも触れており,多くのプレイヤーに夢を与えただろう。
左からデロイト トーマツ コンサルティング eスポーツ スペシャリストの今井氏,FNATICディビジョンディレクターのビクター,FNATIC マーケティング&ブランディング 統括のネジェック スコバーン氏 |
FNATIC×ハローキティコラボのグッズは,今年のクリスマスにかけて順次発売される予定だ。FNATICの本格的な日本進出も迫り,日本で人気の「レインボーシックス シージ」部門などの動向も気になるところだろう。
公式サイトではすでのコラボグッズ全商品が確認できるので,ぜひチェックしてほしい。
Drop 1 "BLACK" now available! ?
— FNATIC (@FNATIC) November 15, 2019
The limited-edition FNATIC x @hellokitty collection.
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