イベント
「京都eスポーツサミット2020 Winter」記者発表会レポート。eスポーツゲームを発掘するコンテスト「京都eスポーツゲーム大賞」の開催が宣言
「京都eスポーツサミット」とは,京都からeスポーツ情報を発信するイベントだ。2度目の開催となる今回は京都産業会館ホールに会場を移し,インディーズゲームイベント「BitSummit」との共催による「京都eスポーツゲーム大賞」が開催されることが明らかになった。
●「京都eスポーツサミット2020 Winter」記者発表会 出席者一覧
・西村敏弘氏(京都府商工労働観光部ものづくり振興課 課長)
・辻子依旦氏(ポノス 代表取締役社長 兼 CEO)
・富永彰一氏(BitSummit実行委員会 理事長)
・倉持由香さん(G-STAR.PRO 「G-STAR GAMING」プロデューサー)
・ACQUA氏(ブシロード プロデューサー)
京都eスポーツゲーム大賞は,優れた対戦型のインディーズゲームを選出するコンテストで,京都府とポノスによる京都eスポーツサミット実行委員会が主催し,BitSummit実行委員会が共催する。
コンテストの対象作品は,PC,家庭用ゲーム機,スマートフォン用ゲームかつeスポーツにも使うことができる,競技性を持った対戦ゲームだ。また,“日本国内在住の開発者が50名以下で制作”,“発売後1年以内の作品または現在開発中のゲーム”ということも応募条件に盛り込まれている。
京都eスポーツゲーム大賞の最終審査と講評は,2020年5月9日から5月10日まで京都府・みやこめっせで開催される「BitSummit The 8th Bit」で行われ,大賞には50万円,特別賞には10万円の開発支援金が授与される予定だ。
西村氏は京都eスポーツゲーム大賞のコンセプトについて「IOT(Internet of Things / モノのインターネット)が叫ばれ,モノのサービス化が進む中だからこそ,“作り手があってこそのゲーム”という基本を確認し,作り手にフォーカスした企画を提案した」と語る。
また,富永氏は,これまでにも京都府からは「BitSummitでeスポーツをキーワードに何かできないか」と誘いを受けていたものの,あくまでクリエイターのイベントなので断っていたという。
しかし,辻子氏から「開発時のアドバイスや発表後の広報活動などにおいて,eスポーツに参加するプロゲーマーはクリエイターと協力的な関係を作れるのではないか」という話を聞き,共催することにしたと語った。
辻子氏は「BitSummitさんと共催することで,何か新しい道が開けるのではないかと思います。eスポーツやゲーム業界を盛りあげるため,京都から新しい風を吹かせたいと考えていますので,皆さんの応募を待っています」と檄を飛ばした。
応募された作品は,競技点(対戦において,ルール・勝敗がわかりやすいか),操作点(プレイヤーが,キャラクターなどを多様に操作できるか),演出点(観客が盛り上がるよう,演出などに工夫があるか),独創点(既存のゲームにはない特色を持っているか,特にeスポーツのゲームタイトルを意識して工夫があるか)といった基準で採点が行われる。
また,審査には女子eスポーツチーム「G-STAR GAMING」のプロデューサーである倉持さんと,「ストリートファイターV」のJeSUプロライセンスを持つACQUA氏が参加する予定だ。「ゲーマーと女子という両方の視点から審査します」(倉持さん),「普段はアプリのプロデューサーをやっていますので,社会人とプロゲーマーの目線で審査したいです」(ACQUA氏)と,それぞれ意気込みを語った。
京都eスポーツゲーム大賞の応募受付は,すでにスタートしており,2020年2月29日が締め切りとなるので,我こそは! という人は応募してみよう。なお,VRゲーム,CEROの「Z」区分及びESRBの「17+」レーティングに相当する可能性のあるもの,アダルト要素が含まれるものは対象外となる。
さらに会場では,「どうぶつタワーバトル」(iOS / Android),「ストリートファイターV アーケードエディション」(PS4 / PC)(のエキシビションマッチが行われた。
「どうぶつタワーバトル」では,倉持さんと谷田優也氏(ウェルプレイド 代表取締役CEO),そして制作者のYuta Yabuzaki氏と来場者からくじ引きで選ばれた2人が試合を行った。
倉持さんと谷田氏の戦いは互いに譲らぬ展開。1対1の互角で迎えた3本目では,ウシの蹄の上にウシを重ねるというハイレベルな展開に。来場者からも感嘆の声が漏れる中,倉持さんが見事に接戦を制した
Yuta Yabuzaki氏の第1試合は「どうぶつタワーバトル」に初めて触れる来場者が相手。一目ですぐ分かる直感的なルールのおかげか和やかにプレイは進み,Yuta Yabuzaki氏が余裕で勝利した。
第2試合の相手は,「どうぶつタワーバトル」のeスポーツとしての面白さを広めることを目標に,ユーザー大会「獣王杯」を主催するなどの活動を続けるだずん氏。開発者対ガチ勢というレアなカードはだずん氏が2本連取で勝利し,来場者たちにeスポーツとしての「どうぶつタワーバトル」の面白さを見せた。
「ストリートファイターV アーケードエディション」も,「どうぶつタワーバトル」同様にくじ引きで選ばれた来場者2名に出場権が与えられ,ACQUA氏及び倉持さんと戦った。
「京都eスポーツゲーム大賞」公式サイト
- この記事のURL: