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東南アジアのゲーマーの関心が最も高いコンシューマ機はNintendo Switch。マレーシアのeコマース企業が最新レポートを発表
iPrice Groupは,タイ,マレーシア,シンガポール,インドネシア,ベトナム,フィリピン,そして香港の7つの国と地域で事業を展開しているが,今回のレポートは,それぞれの国/地域で集めた150万件以上の検索データに基づくという。各国のコンシューマ機の現状は,以下のようにまとめられている。
・インドネシア市場:
世界で4番目に人口密度の高い国であり,SwitchユーザーはPlayStation 4ユーザーの61%を占める。驚いたことに,Switchに続いて関心のあるコンシューマ機は14年前(国/地域によって違いあり)にリリースされたPlayStation 3だった。PlayStationフランチャイズは,根強い人気を誇っている。
・ベトナム市場:
PS4がSwitchをしのぐ人気を獲得したもう1つの市場で,Xbox Oneがそれに続く。とはいえ,ベトナムの市場は成熟しているとは言えず,本当にすごいソフトウェアやハードウェアが登場すれば,トップは容易に入れ替わる。
・マレーシアおよびフィリピン市場:
ユーザーの検索結果によればSwitchの人気が最も高く,PS4とPS3がそれに続く。ゲーマーはトレンドを追いかける傾向があり,別のコンシューマ機で遊びたいと思っているPSファンは少なくないかもしれない。
・シンガポールおよび香港市場:
最も検索されたのはSwitchで,PS4とXbox Oneがそれに続いた。
調査の結果は,予想どおりSwitchの人気が最も高く,マレーシア,シンガポール,フィリピン,香港,タイではトップセールスを記録している。また,3月中旬から4月中旬のオンラインショッピングの関心度は,Switchがそれ以前に比べて245%増加し,PS4は135%,Xbox Oneは202%,PS3は170%,そしてPS Vitaは47%,それぞれ増加したとのこと。
レポートではこの人気の理由として,東南アジアでの新型コロナウイルスの感染拡大により,国境閉鎖が行われたり,インターネットカフェ,ゲームセンターなどが一時的に休業したことを挙げており,ゲーマーの関心が「より良いコンシューマ機の購入」に向かったとしている。実際,いわゆる「シャットダウン期間」の1か月にコンシューマ機に対する検索は急増したとのことだ。
なおレポートではタイ国内の状況についても一項があてられており,ハイライトは以下のとおり。
- 7つの国と地域において,タイは注目すべき市場。検索データによると,Xbox Oneはベトナム,シンガポール,香港,タイで人気があるが,タイではXbox OneのランキングがSwitchに近い。
- Switchへの関心が高いにもかかわらず,Switchのプロモーションはほとんど行われていない。
- タイでのSwitchの検索はそれ以前に比べて208%増加し,ベトナムの432%,シンガポール241%に次いで3番目だった。
以上から,タイでのSwitchの関心は高いものの,PS4とXbox Oneがその座を脅かす可能性は十分にあると述べられている。
そして最後にはPS Vitaについて述べられており,7つの国と地域のうち,5つで「4番目に人気のあるコンシューマ機」になったとのこと。とくにマレーシア,インドネシア,フィリピンではXbox Oneより上位にランキングされており,PS Vitaは今後も長期間販売されるだろうとレポートは予想している。
「iPrice Group」公式サイト
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