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動画配信プラットフォーム「Mildom」のゲーム配信番組「吉本自宅ゲーム部」の制作発表会レポート。吉本芸人が日替わりで配信
ゲーム実況のライブストリーミング配信と言えば,TwitchやYouTubeあたりがメジャーなところ。DouYu Japanが展開するゲーム実況に特化した動画配信プラットフォーム「Mildom」は,最近その存在感が増している。そんなMildomで吉本興業がゲーム配信番組「吉本自宅ゲーム部」を実施するということで,今回の発表となったわけだ。
ケンドーコバヤシ
板倉俊之(インパルス)
品川 祐(品川庄司)
野田クリスタル(マヂカルラブリー)
河本準一(次長課長)
堀 詩音(NMB48)
MC:タケト
リモート出演:
ゆいP(おかずクラブ)
R藤本
ガーリィレコード
長谷川忍(シソンヌ)
まずはDouYu JapanのDeputy CEOである長瀬太陽氏が登壇し,Mildomの説明を行った。Mildomは高画質,低遅延をウリとしたライブストリーミング配信プラットフォームだが,ゲーム実況プレイといった配信者が作り出すコンテンツだけではなく,eスポーツ大会やイベントなど,さまざまなエンターテイメントを提供し,多くの人に楽しんでもらえるプラットフォームを目指しているという。配信者と視聴者,視聴者と視聴者の間でインタラクティブなコミュニケーションの場の創出を考えているとのことだ。
また,長瀬氏はオフラインのイベントが中止を余儀なくされる中,ライブストリーミング配信というのがそうしたイベントを実施する1つの解決策となり,より身近な存在になっているとし,eスポーツ市場や配信市場が広がっていくことで,かつては難しかった「ゲームをプレイすることを職業とする」ことの門戸が広がっていると語った。
吉本興業からは代表取締役副社長の藤原 寛氏が登壇。同社は4月から「吉本自宅劇場」というプロジェクトを実施しているとのことだ。そのコンセプトは「手洗い,うがい,笑い」で,さまざまな配信プラットフォームで吉本のコンテンツを提供しているという。今回の「吉本自宅ゲーム部」もその一環だという。
番組は平日各曜日に2つの番組,計10本のレギュラー番組の他,特別企画番組も用意しているとのことだ。各番組の詳細はこちらの記事を参照してほしい。
発表会終了後,DouYu JapanのDeputy CEOである長瀬氏にショートインタビューを実施した。あまり時間がなかったので込み入ったことは聞けなかったのだが,Mildomが進む方向性を聞いてきたのでチェックしてほしい。
中国有数の動画配信プラットフォームがついに日本上陸。DouYu(ドウユウ)+三井物産で,何を起こそうとしているのか
日本ではあまり知られていないが,中国で最も有名な動画配信プラットフォーム……といえば,まず名前が挙がるのが「斗魚」(DouYu)だ。そのDouYuが,三井物産と手を組んで日本サービスを始めるとのこと。
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4Gamer:
昨年9月,Mildomのサービスが開始しました。その手ごたえはいかがでしょうか。
アクティブユーザーは順調に伸びてきています。おかげさまでDAUも33万人を突破しました。
4Gamer:
コミュニティからの反応はいかがでしょうか。
長瀬氏:
今のところ,順調にコミュニティに受け入れられつつあるのではないかと思います。コミュニティに対応するチームも作りまして,しっかりとユーザーの皆様をサポートすることでゲームコミュニティの活性化につながればと考えています。
4Gamer:
Twitchなど,競合となるプラットフォームとの差別化,住み分けは考えていますか。
長瀬氏:
現状,考えていません。住み分けや差別化というよりも,ライブ配信プラットフォーム市場が盛り上がることを考えています。コミュニティを大きくするためのコンテンツが重要だと思っております。今回の「吉本自宅ゲーム部」に関しても,その盛り上げ企画の1つと考えていただければと。
4Gamer:
本社は,Mildomの動きと現時点での実績をどう捉えているのでしょうか。
長瀬氏:
日本市場に無事進出できたこと,そして順調に利用者が伸びていることに手ごたえを感じています。我々は日本に進出するにあたって,ローカライズを重視してきました。どれだけ日本のユーザーに寄り添ったローカライズができるか,そのあたりは三井物産と連携して進めています。
4Gamer:
今後,Mildomはどういった方向で展開していくのでしょうか。
長瀬氏:
ゲーム実況プレイなど,一般の利用者の方へのサポートはもちろんのこと,パートナーと一緒に番組を作るなどで,より楽しめるコンテンツ作りを行っていきます。ライブストリーミング自体もそうですが,eスポーツが盛り上がりを見せつつある中で,「ゲームをプレイすること」を仕事にできるようになってきました。競技シーンでプレイして人を魅了する,ゲーム実況で人を楽しませる,その活動の場を提供し,しっかりとサポートしていきます。
また,今はまだ(時勢的に)難しいですが,いずれはオフラインでのイベントを開催したいですね。
4Gamer:
ありがとうございました。
2020年7月2日20:00追記:Mildomの意向により,インタビューの一部を修正いたしました。
「Mildom」公式サイト
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