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PS5は長期的に1億台超えを目指す。ソニーが2020年度第2四半期の業績発表会をオンラインで開催
ソニーの2020年度第2四半期連結の売上高は前年同期比微減の2兆1135億円となった一方,連結営業利益は前年同期比388億円増の2996億円と,第2四半期としては過去最高となった。また税引き前利益は前年同期比375億円増の2996億円,同社株主に帰属する当期純利益は,前年同期比2717億円増の4596億円となった。
とくに営業利益の主な変動要因の1つには,ゲーム&ネットワーク分野の大幅増益が挙げられている。
ゲーム&ネットワーク分野の2020年度第2四半期売上高は前年同期比11%増の522億円で,その要因として自社開発タイトルである「Ghost of Tsushima」の大ヒットや,コロナ禍の影響を受けた巣ごもり需要によるPlayStation Plusの会員増が挙げられた。同分野では,PlayStation 5の発売を控えたハードウェアを除くすべてのカテゴリーにおいて増収となったとのこと。また同分野の営業利益も,同様の要因で399億円の大幅増益となった。
さらに2020年度通期の見通しでは,同分野の売上高は前回見通しから1000億円増の2兆6000億円,営業利益は600億円増の3000億円にそれぞれ上方修正している。
加えて,2020年度上期を通じてゲーム&ネットワーク分野の収益を牽引した巣ごもり需要については,PlayStationユーザーの総プレイ時間がピークであった4月からは落ち着いてきているものの,9月でも前年同期比約30%増と依然好影響が続いているとのこと。現在の巣ごもり需要の勢いは,下期においても継続するだろうという見解も示された。
なおPS5の価格は,発表済みの年間業績見通しに織り込まれていた前提どおりで変更はないという。また2020年度のPS5の販売台数は,PS4の発売初年度実績である760万台以上を目指しているそうだ。
さらにPS5対応タイトルは,自社開発タイトルに加えサードパーティの協力により,ローンチタイトルでは最多となったことにも言及がなされた。
質疑応答では,PS5に関する質問がいくつか挙がった。それらへの回答によると,まずPS5の長期的な累計販売台数は,PS4の実績である1億台を超えることを目指しているという。
また同社では,コロナ禍の影響を含めPS5のローンチおよび内製タイトルの開発に大きな遅れは生じていないと認識しているとのこと。
通期見通しにおけるPS5本体のセールスの貢献度合いについては,発売初年度となる2020年度は若干のマイナスになると予想しているそうだ。合わせて,PS5が市場に浸透することにより,PS5用タイトルの販売本数も増え,全体としてPS5のエコシステムが活性化して収益に貢献するようになるだろうという見解も示された。
ソニー 投資家情報ページ
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