消費者庁が「オンラインゲームに関する消費生活相談対応マニュアル」を公表。消費生活相談員が円滑に相談対応を進めるための資料

　消費者庁は本日（2022年6月29日），「オンラインゲームに関する消費生活相談対応マニュアル」を，同庁のWebサイト（※外部リンク）にて公表した。このマニュアルは，オンラインゲームに関する消費生活相談が増加傾向にあるなか，消費生活相談員（※）がより円滑に相談対応を進めることができるようにと作成したものであるという。

※地方公共団体の消費生活相談センターおよび消費生活相談窓口において消費生活相談やあっせんに対応する専門職

「オンラインゲームに関する消費生活相談対応マニュアル 概要」より ※クリックで拡大

　近年は20歳未満の相談件数が増加しており，相談内容の大半は「未成年者のオンラインゲームへの課金」をめぐる消費者トラブル，そして一部にはゲームへののめり込みなどと生活や学業への支障が併せて申告される相談もみられるとのこと。前者は事実関係の聞き取りや事業者への返金交渉において困難が生じる事例が多い，後者の相談には精神保健福祉や家庭環境に関する相談内容も含まれている――など，消費生活相談員としてどこまでの役割を果たすべきかの判断に苦慮する場面が生じていることから，本マニュアルを作成する運びになったという。

　あくまでも消費生活相談対応のためのマニュアルだが，具体的にどのような相談が寄せられているのか，どのような対応が示されるのかを，いちゲーマーとして知っておくことに損はないだろう。トラブルの防止や消費者としての対応の一助になりうる資料として，興味のある人はチェックしておこう。

消費者庁 Webサイトの「『オンラインゲームに関する消費生活相談対応マニュアル』を公表しました」ページ