「開幕まで1週間！東京ゲームショウ2022 予習スペシャル」レポート。605社が出展，ゲーム仕立てのVR会場など様々な取り組みが行われる

　コンピュータエンターテインメント協会（CESA）は，2022年9月7日にWEB番組「開幕まで1週間！東京ゲームショウ2022 予習スペシャル」を配信した。2022年9月15日〜9月18日に行われる東京ゲームショウ2022（以下，TGS 2022）は，3年ぶりにオフラインでも開催される。この番組では，オフライン開催への意気込みや，ゲーム仕立てとなったVR会場「東京ゲームショウ VR 2022」を始めとし，様々な情報が明かされた。

●「開幕まで1週間！東京ゲームショウ2022 予習スペシャル」出演者一覧
・田辺太陽氏（日経BP 東京ゲームショウ事務局 事務局長）
・石川 剛氏（電通 東京ゲームショウ事務局）
・渡辺浩弐氏（MC）
・貴島 明日香氏（オフィシャルサポーター）

左から渡辺浩弐氏（MC），貴島 明日香氏（オフィシャルサポーター），田辺太陽氏（日経BP 東京ゲームショウ事務局 事務局長），石川 剛氏（電通 東京ゲームショウ事務局）

3年ぶりのオフライン開催。同時にオンラインでの取り組みも

　2020年，2021年と新型コロナウイルスの感染拡大を受け，オンラインのみでの開催となっていた東京ゲームショウ。今年，TGS 2022は幕張メッセで一般客を受け入れてのオフライン（リアル会場）＋オンラインの形式で開催される。
　田辺氏は，「オンラインの良さや世の中のニーズを確認した3年間。その中でもリアル会場での東京ゲームショウを求める声があり，今回，満を持して開催できることは，本当に嬉しく思います」とオフライン開催への意気込みを語った。そんなTGS 2022のテーマは「ゲームは，絶対，とまらない。」。田辺氏は「コロナでいろいろなことが変わったり，止まったりしましたが，そうした中でもゲームは我々のそばにあった」と，このテーマに決まった経緯を解説した。


　TGS 2022は37か国・地域から605社が出展。内訳は国内が312社，海外は293社だそうで，ほぼ半分が海外からとなる計算だ。出展コーナーの数は，一般展示が88，「スマートフォンゲームコーナー」が21，「VR/ARコーナー」が26，「インディーゲームコーナー」が79，CESAが作品を選び出展される「インディーゲーム（選考出展）」が78となる。出展されるゲームは，2022年8月31日時点で1409タイトル。ここから開催までにまだまだタイトルが追加されるという。



　TGS 2022でもオンラインへの取り組みは続けられ，9月15日〜9月18日の期間中，26社が参加した38番組の公式配信が行われる。


　そうした番組の1つが，9月16日16：00に配信される「センス・オブ・ワンダー ナイト2022（SOWN2022）」だ。センス・オブ・ワンダー，つまり“見た瞬間，コンセプトを聞いた瞬間に自分の世界が何か変わるような感覚”を引き起こすゲームを評価するコンテストで，過去最多の応募となる583作品から選ばれたファイナリストが今回（9月7日）の番組で発表されている。ファイナリスト8作品からどれが「Audience Award Grand Prix」に輝くのか，気になる人は16日の番組をチェックしよう。

●「センス・オブ・ワンダー ナイト2022」ファイナリスト一覧
・ALJO Games：「MORSE」（イギリス）
・ARTE France / Florian ＆ Baptiste：「How To Say Goodbye」（フランス）
・Extra Nice：「SCHiM」（オランダ）
・リアス：「狐と蛙の旅 〜アダシノ島のコトロ鬼〜」（日本）
・札幌市立大学藤木・松永ゼミグループ：「Rhodopsins」（日本）
・TLR Games：「IDEA」（スペイン）
・UMANIMATION：「DORDOGNE」（フランス）
・Yong Zhen Zhou：「Pastry Panic （with cat）」（シンガポール）

　また，9月15日10：00からは，出展関連タイトルの体験版が，各プラットフォームのオンラインストアで配信される。TGS 2022の公式サイトには一覧ページが設けられるので，会場に行けない人は体験版をダウンロードしてプレイしてみよう。
　なお，Steamでは「Steam特設会場」がオープンされ，体験版に加えてセールも行われる予定だという。


　そして，2022年9月15日〜9月18日に開催されるオンライン会場「東京ゲームショウ VR 2022」についても情報が明かされた。参加者は自分のアバターを操作し，幕張メッセの地下にあるダンジョンを探検できる。ダンジョンは3つのエリアに分かれており，出展各社の展示が楽しめるという趣向だ。
　例年のオンラインサイトよりもゲーム要素が強化されているのが特徴で，70以上のクエストを解いていくことでストーリーが進行し，ダンジョンの空間にも変化が起こるという。


　アバターがアイテムを装備できる場所も「頭」「身体」「足」の3つとなり，クエストのクリアなどで手に入るアイテムを身に着けて，様々なファッションが楽しめる。中にはコラボ品もあるそうで，会期中にどこまでアイテムを集められるか挑戦してみるのも面白いだろう。また，石川氏によると「各社のキャラクターが3DモデルとなってVR空間に存在する」とのこと。こちらも楽しみだ。


　この「東京ゲームショウ VR 2022」は無料で利用可能となっている。PC単体のほか，Oculus Rift，HTC VIVE，Valve Index，Meta Quest2といったHMD（ヘッドマウントディスプレイ）でプレイできる。アプリのダウンロードは2022年9月15日に開始される予定だ。

「東京ゲームショウ VR 2022」公式サイト

　また，恒例の「日本ゲーム大賞」では，3年ぶりに「フューチャー部門」が復活。これまでは会場で投票が行われていたが，今回はオンラインでの投票となる。お気に入りの作品がある人はTGS 2022の公式サイトから投票しよう。

「日本ゲーム大賞」公式サイト

　番組では，幕張メッセにオフライン参加する人に向けた注意点も発表された。
　チケットはかねてからのアナウンスどおり当日販売は行われない。今年から導入された「午後券」は14：00からの入場となるが，1日券が2300円（税込）なのに対し，こちらは1300円（税込）と少し安くなっているので，来場時間に合わせたチケットをオンライン事前販売で購入しよう。


　また，感染症対策としてエリアごとの人数制限が行われ，入場者が一定人数以上に達するとそのエリアの入場が一時不可能となる点にも注意だ。ステージでは声援やかけ声，ジャンプといった応援も禁止となる。小学生以下の児童も，ワクチン接種が広く行われていない関係から入場が禁止される。
　このほか，会場にはコスプレエリアやコスプレ更衣室がないため，会場内および会場周辺でのコスプレによる撮影会は禁止となっている。

　このように，例年とはいろいろと違うところがあるので，参加前に注意事項をしっかり確認しておこう。

公式グッズ類は会場のみで販売される

「TGSフォーラム」のリアル会場はすでに満席だが，登録すればオンライン聴講は可能だ

公式配信は，英語の同時通訳も行われるという

「オンライン体験ツアー」が今年も行われるが，こちらは英語のみ

「東京ゲームショウ2022」公式サイト

「東京ゲームショウ VR 2022」公式サイト

「日本ゲーム大賞」公式サイト

4Gamerの東京ゲームショウ2022記事一覧