サドンストライクFOREVERは単なる拡張パックではない! - 06/02 22:16


 いままで当サイトにも幾度となく登場し,「ここ」「ここ」など,先日α版プレビュー記事を掲載したSudden Strike Forever。生産の概念を排除し,純粋に"戦闘"だけに集中できる秀作RTSだ。
 そのSuddenの追加パック"Forever"の日本語版「サドンストライクFOREVER日本語版」の発売が,ついに2001年9月第2週/第3週あたりに落ち着いた模様。めでたし。ちなみに価格は,安売り店の実売レベルで5500円前後になりそうだ。オリジナルとのセットパックも発売するとの話。通りいっぺんの内容に関してはすでに「ここ」で触れているので置いといて,中身の細かい部分を突っ込んでみる。

 前回は
・30種を超える新ユニット
・対戦時のルール設定を変更可能に
・本格的なミッションエディタ

などの点に触れているが,ほかにも細かい点がいくつか判明した。単発的ではあるが,紹介しておこう。

 まず見てて「おぉ」と思ったのが,
・戦車は,歩兵に近づかれると機銃で応戦する
という点。前作(=オリジナル)では,歩兵との間がゼロ距離になってまで戦車砲で応戦していた戦車だが,今回からは近づかれると機銃で応戦する。タタタタッと軽快な(?)音で応戦する戦車達は,演出面のみならずよりリアリティを追及した結果なのだろう。

 続いての"リアリティ"は,
・強化されたエフェクト
ロケット弾や榴弾砲など,いままでは画一的だった着弾時などのエフェクトが,すべて異なるものになった。まぁゲームバランスに影響を与えるものではないのだが,より画面がにぎやかになり,リアリティが追求された結果の一つだといえるだろう。

 そして個人的に一番嬉しかった(?)点は,
・兵士を輸送中の輸送トラックも,兵士が機銃で中から応戦するようになったこと
だろうか。遠い昔からこの手の"ウォーシミュレーション"は,ターン制/リアルタイム制に関わらず,"輸送トラックは,兵士を輸送中か否かに関わらず,単なるマト"だったのだが,このForeverからはキッチリと応戦するようになった。リアリティの追求という意味でもさることながら,戦術面に若干の影響を及ぼす変更点だといえるだろう。

 また,前回見られたときにはほとんど動作不能に近かった"エディタ機能"も,キチンと動作中だった(当たり前か)。単にマップを作ってオブジェクトを配置するだけでなく,スクリプトを書いてトリガーの設定なども行えるのが大きな特徴。
 "スクリプト"と書くと「そんなんどうせ俺にはできないし関係ないねー」と思うかもしれないが,
「もしAのポイントにユニットが達したらBの軍隊をCの位置に登場させなさい」
「ゲームスタートから3分経った時点で,A地点に援軍Bを登場させる」

のような構文がデフォルトで20種類近く用意されていたので,大抵のことはその添付スクリプトを組み合わせていくだけでできてしまう。しかもその構文自体を日本語化するという計画まであるというから驚きだ(どうなるかはまだ未定だが)。個人的には,海外でダウンロードできるようになるであろうスクリプトファイルとの整合性が気になるところ。
 この"エディタ"部分に関してはズー/M3エンタテインメントでも相当気合を入れているらしく,大々的にコンテストなども開催する予定があるようだ。いまからどのシーンを再現しようか考えておくのも面白いかも。

 わずか15分ほどであったが,一見しただけでいろいろと分かった「サドンストライクFOREVER日本語版」。"シナリオが増えた","ユニットが増えた","秋/砂漠のステージが増えた","連合軍がアメリカ軍/イギリス軍に分離した"などと大きな部分だけが取り沙汰されがちなこの追加パックだが,上記のような細かい修整/追加も多数行われているようだ。むしろ,コアな"サドンファン"ならそちらのほうが歓迎すべき点では?
 続報も次々登場するだろうから,今後もお楽しみに。ちなみに画面下3枚は追加されたユニット達。どれがどれかの説明はしないが,コアな戦車戦ファンなら大体分かることだろう。


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