Ubiによって
今年の12月頃に発売される予定の「IL-2 Sturmovik」は,ロシアの新鋭開発チーム1C Company(Maddox Games)によって制作されているフライトシムだ。当サイトも昨年9月から情報を追っているし,最近ではデモ版も公開されたので興味を持っている人も多いだろう。最近,このジャンルのゲームが極端に少ないだけに,フライトシムファンには要注目の作品だ。
1C Companyのブースでは実際に遊べるデモが展示されており,メッサーシュミットとの激しいドッグファイトが楽しめた。IL-2は,ロシア兵には"飛ぶ戦車"と誇られ,ドイツ兵からは"黒い死"とも恐れられた重装戦闘機で,当時は世界最高の性能を誇ると考えられていた。スターリンをして
"ロシア軍には空気やパンと同じくらい重要だ"と言わしめたほどなのである。
ゲームは,ロシア軍とドイツ軍のキャンペーンが6種類ずつ用意されており,IL-2ばかりでなく,
独露合わせて20種類以上の戦闘機でプレイすることができる。ゲーム全体では35機種程度になるということで,しかもそれぞれが非常に正確にモデリングされており,機体性能なども忠実に作り込まれているようだ。ミッションは,地上ユニットに対する爆撃やUボートの撃沈なども含まれており,スターリングラードとベルリンの間での紛争をくまなく再現していると言う。飛行機自体もさることながら,開発者によると
地上ユニットは65種類以上にも及び,実際ビルや家屋もディテールの行き届いた出来になっていた。
ちなみにIL-2は2人乗りの機体なので,
マルチプレイヤーモードではパイロットもしくはガナーとしてプレイすることが可能だ。インターネットやLANで
32人までをサポートする予定だという"マルチ"には,いまから期待しておいてもよさそうだ。