テロ事件の影響がゲーム業界にも…… - 09/15 13:34


 まずエレクトロニック・アーツは,メールやFAXなども駆使した新しい形のコミュニケーションゲームとして知られる「Magestic」のサービスを,事件の起こったその日のうちに停止している。陰謀などを扱ったこのゲームのテーマが,市民の感情を逆撫でしかねないという理由だった。
 また「Command&Conquer:Red Alert 2」はさらにシビアな理由。日本でも知っている人が多いと思うが,ボックスアートに世界貿易センターが爆発している描写が使用されているのだ。いくつかの大手ソフト小売店から一斉に引き下げられており,アートを変更して再販売することを強いられることになるだろう。
 さらに,JoWood Productionsが発売する予定だった「World WarIII:Black Gold」は,大規模な戦争への懸念から半永久的に開発をストップさせることが発表された。

 なお13日に,マイクロソフトの関連サイトでもあるMSNBCの公式サイトにおいて,セスナ機の操縦技術しか持っていなかったテロリストがボーイング767機をナビゲートすることができたのは,同社のフライトシムゲームでシミュレートしていた可能性があるのではないかとも指摘されている。これに関してマイクロソフトからの公式コメントは出ていないが,10月に発売される予定の「Flight Simulatior 2002」からは,世界貿易センターの3Dモデルが取り除かれることになっているという。

 ブルガリアでは,惨事の翌日に世界貿易センターへのジェット機激突をゲーム化するなどという無神経な行為をした人もいただけに,我々としては"ゲームがテロリストを刺激した"などという論調にならないことを願うばかりだ。


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