Artifact Entertainmentが製作中の「Horizons：Empires of Istaria」は，驚くほど高画質のグラフィックスを搭載したオンライン専用大型ロールプレイングゲームとして期待する人も少なくない。ところが先週の13日には，多くのファンが集っていた公式フォーラムを閉鎖してしまったのだ。

　不可解なのは，フォーラムと同時にゲームの紹介やFAQへのリンクも消されてしまっていることだ。Artifact Entertainmentの社長，ジェームス・ジョーンズ（James Jones）氏は，これについてHorizons公式サイトのページにて，

「公の場に出されるHorizonsに関する情報を，徐々に減らしていくという我々の決定に，一部のファンが喜ばないかも知れないというのはわかっています。事実として明らかにしたいのは，2年間に及ぶコミュニティーメンバーとの交流によって，我々が求める情報やコンセプト的なアイデアがすべて出し尽くされたということなのです。今後の製作は，すべて我々の手にあるのです」

と述べている。今後オープンβが始まるまでは，ほとんど情報が発表されることもなく，具体的な開発にフォーカスしていきたいということらしい。

　もっとも，このゲームの黒幕とされてきたDavid Allen氏がArtifact Entertainmentを退社したという，残念な情報も当編集部には伝わっている。それ以上に，開発チームは週80時間という驚くような労働時間の長さで開発のピッチを上げているらしく，製作進行に関して販売元から相当なプレッシャーがかけられていることも想像される。
　Horizonsは2002年夏のリリースを目途に開発されているオンライン専用ロールプレイングゲームで，発売元はリチャード・ギャリオットとの提携で話題になっている韓国大手のNC Soft。善，中立，悪という3種のアライメントを持つ合計15種族からプレイヤーキャラクターを選択できるのに加え，エンジェル族やヴァンパイア族などユニークな世界感が期待されるところだ。700MHz相当のCPUに32MBのメモリを搭載したグラフィックスカードが必要など，グラフィックの能力を極限にまでプッシュしているのがコアなゲーマーの間でウケている。開発中の画面写真も掲載しておくが，ここからさらに，今後かなりの改良が行なわれると見られている。

　ちなみに国内発売も某社が考えているという噂のこのソフト，国内プレイヤーも要注目だ！