[TGS#2]「World of Warcraft」をみた! - 10/13 01:21


 本作品「World of Warcraft」に関しては,forGamerでは9月のECTS時点でさまざまな情報/ムービー/Screenshots集を掲載している。しかし今回国内初お目見えということで,新たに話を聞くことができた。ECTSでのものよりもバージョンが新しくなっているようなので,以前のバージョンでは不明となっていた部分や新しく判明した部分を重点的に紹介することにしよう。
 併せて,過去のシステム面に触れた記事「ここ」「ここ」「ここ」のムービー,「ここ」のScreenshots集もご覧いただきたい。

●ミニマップの方向指示機能が便利

 まず,画面右上に表示されているミニマップだが,クエストを請け負っているときなどでは,重要なポイント(=クエストNPCの場所)の方向が示されていた。Anarchy Onlineでも同様のシステムが採用されているが,WoWでは同時に複数個所の方向が記されており,カーソルを合わせることによってどこへ通じているかが表示される。
 画面左下にある魔法ショートカットの登録は,スペルブックからドラッグ&ドロップするだけの簡単操作で行え,「F1」〜「F12」キーをショートカットに割り当てることによってワンボタンで魔法を素早く詠唱していたのが印象的だった。
 モンスターを倒したときは,死体が残るのはEver QuestやAOと同様。クリックによってモンスターの所持アイテムが表示され,バックパックに手動で移動させることも右クリックで自動的にバックパックに入れることもできていた。装備品によってグラフィックスが変わるのは前回お伝えした通りだが,テクスチャが変わるだけの防具からポリゴンが変わり外観も大きく変わるものまでを見れた。コンセプトの一つとして謳われている,プレイヤーのユニークな外観というのが見事に反映されている部分だといえるだろう。

●魔法のコンビネーションがアツイ!

 今回のデモンストレーションの中で,最も驚いたのが"魔法のコンビネーション"だ。デモンストレーションでは,3人のプレイヤーによるコンビネーションを見ることができた。まず一人めがスペルを詠唱すると基礎となる部分が現れ,二人めのスペルによって柱状に伸び上がるようなエフェクトとなる。そして最後の3人めがコンビネーションを完成させるスペルを詠唱すると,巨大な石製のポータルが現れるのだ。コンビネーションスペルを完成させるには,あらかじめチャットで打ち合わせが必要なタイミングほどのシビアさはないが,メンバーが同じ地点に詠唱するくらいは協力しなければならないようだ。ちなみに,スペルは詠唱を開始すると,モンスターの攻撃によってインタラプトすることはないとのことだ。スペルによっては中断させられるものもあるらしい。

●Warcraftファンにはたまらない要素

 この他の細かい部分では,モンスターの強さを知る機能(EQの"Consider"のようなものか,AOでの名前の部分の色別表示か,はたまた独自のユニークなものになるかは明らかにならなかった)や,手を振るなどのEmote機能も搭載されるらしい。特にEmoteに関する部分は非常に多く(かなり大きなジェスチャーをしていた)用意する予定とのこと。またデモ用のバージョンでは,1アカウントで10キャラクターを作成できるようになっていたが,これについては「現状ではこうなっているが,製品版では少し減るだろう」と話していた。
 個人的に面白いと感じたのは,WoWがWC3の4年後の世界を舞台としていることで,WC3でのクエストの結果が実際に反映されていることだ。例えば,WC3で村が焼かれてしまうクエストがあったとすると,WoWで廃村となっている場面を見れるということらしい。これは,Warcraftシリーズファンにはたまらない要素の一つとなるのではないだろうか。
 また,たまにしか出現しないレアモンスターを倒すことができれば,ユニークな外観のアイテムが得られたり,クエストの報酬として受け取るアイテムもユニークな外観のものだったりするらしい。デモンストレーションでは,一つのクエストをクリアするまでを見れたが,報酬は炎が剣の周囲を飛び回っている「炎の剣」だった。

 スキル数や,魔法数などの細かい部分の詳細は明らかにならなかったが,じわじわと開発が進んでいることを感じさせられ,さらに期待度がアップした。これほどリリースを待ち遠しく感じるタイトルは稀なほどだ。(Seal)

(C)2001 Blizzard Entertainment. All rights reserved.


友達にメールで教えよう!
←Back to Daily News
←Back to News Archive