「マフィア」続報,カーマニアは狂喜せよ! | - 10/26 22:47 |
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日本ではズーから2002年2月に発売が予定されている「マフィア」は,開発の進行具合もなかなかのもので,今回はプレイアブルなバージョン(β版?)で遊ばせてもらった。以前にシナリオにはマフィアの立身出世モノだとお伝えしてきたが,そのストーリーは決して華々しいモノではなく,どこか哀愁を帯びているようなしっとり系の物語に仕上がりつつあるようだ。実際のところはタクシードライバのトミー(主人公)がマフィアの抗争に巻き込まれてしまうところからスタートする。ただし,抗争の中で敵の追撃を振り切るすぐれたドライビングテクニックを見せてしまったため,トミーはマフィアに目を付けられ,運転手として新しい人生を踏み出すことになってしまうのだ。こうして彼はマフィアの一員になり,仲間には暖かいマフィアのファミリーの中でカタギに戻りたいと思いながらも,さまざまな任務をこなすことになってゆく……。 ゲームは1930年代をモチーフにした架空の街"ロストヘブン"を舞台にプレイヤーは暗殺,銀行強盗,ボディーガード,密売といった任務を請け負うことになる。全部で20のミッションが用意されており,なかなかに遊び応えがありそうな感じだ。なお,以前は三人称視点のみと書いたが,現バージョンでは一人称視点でのプレイも可能となり,ユーザーは2種類の視点を自由に切り替えて遊べるようになった。それから,車の運転時には6種類の視点が用意されており,一般のレースゲームのように楽しむこともできる。まだ実装されてはいなかったが,時にはカーチェイスしながら銃撃戦を行なうシーンもあるそうで,かなり楽しみである。 ちなみに車に対するコダワリは本作の大きなウリ。ゲームプレイ時には街中を走行する車を自由に強奪して運転できるが,車種によって挙動も変化するといった凝りよう。開発に際して博物館や図書館だけではなく,個人所有のモノまで当たってデータを収集したそうで,車の最高速度の違いはもちろん,アクセルを踏んでから車が走り出すまでの時間やハンドルを切ったときの感覚が違うといったように,レースゲームのような一面も兼ね備えている。さすがにギアチェンジまではできないものの,ゲームに登場する車種は60にも及ぶため,時にはミッション攻略を忘れてドライブを楽しんでみるのも一興だろう。 なお,シナリオモードをコンプリートするとメニューには新たにレースモードが登場。市街地だけではなく,さまざまなコースを疾走可能で,ゲーム本編と同じくらい(言い過ぎ?)楽しめそうな予感だ。もちろんCPUや友人を相手にレースすることもできるぞ。ほかにも車辞典といった機能もあり,メルセデス,フォード,キャデラック,ブガッティなどが輩出した名車をテキストと3Dモデルで眺めることができる点は好印象。正直,車にも凝っている! といったゲームは数あれど,ここまで車に執着しているタイトルは初めてであろう。現状ではオブジュクトのテクスチャなどが若干荒いが,開発が進行すればフィックスされるに違いない。今回は車を中心に紹介してみたが,ほかにも魅力的な要素は多いので,続報をお楽しみに!(Murayama) (C) 1998-2001 Illusion Softworks |