さて，あれだけインタビューをしたにも関わらず，原稿を書きながら「そういえば……」と二つの点が疑問になってきた（いや，ホントはもっと疑問になったが）「マイクロソフト ダンジョン シージ」（以下，DS）。ダメ元で開発者のアドレスにメールしてみたら親切に教えてくれたので，早速ここで公開しよう。きっと同じことが疑問になった人がいるに違いない。

■一つめの質問

forGamer：
「"なんでも作れるSiege Editor"で作ったキャラクターは，マルチプレイで使えるんですか？」
Gas Powered Games：
「使えるのかどうかということなら，まったく問題なく使えるよ。ただ，ホスト側でそういったキャラクターをJoinできなくさせるような設定ができるので，そういうゲームを好まない人ははじけばいいと思う。『Edited charaterお断り』とかね」

　――あぁ，なるほど。そういう部分までキチンと考えていたので，ちょっと一安心。昨日のインタビューでも思ったけど，ホストを立てるプレイヤーに「ゲームの方向性を決める」強力な権限があるようだ。

■二つめの質問

forGamer.net：
「キャラにクラス（職業）がないということは，最終的にはなんでもできるオールマイティなキャラクターが作れると思っていいんですか？」
Gas Powered Games：
「先の質問と同様，できるかどうかといわれれば『できる』というのが答えになると思う。でも普通にゲームを進めていけば，あらゆることがまんべんなくできるキャラクターを作るのは時間的に不可能だと思う。ましてや，ステータスなどをMAXにするなんて無理だね。何周すればいいのかも分からない。しかもそこに，ユーザーが作ったさまざまな魔法や武器などが追加されるから，無限の広がりを見せるといってもいいだろう。
いままでのRPGみたいに「次はcaster（編注：魔法使い系）で遊んでみよう」などという狭い話ではなく，DSが提供するのは「次はもうちょっとだけ肉弾戦の能力を上げてバランスをとってみよう」という自由なシステムなんだ」

　――シンプルな中にも奥深さを追求しているのがよく分かる返答だといえるかも。いままでのRPGシステムの「オールマイティが作れないシステム」の裏をとって「作れるけどそれを超える奥深さを与えている」というわけだろうか。

　管理人的には，実はマルチよりシングルのほうが楽しいのではないだろうかと思っているこの作品（まだじっくりとβプレイさえできてないのでなんともいえないが），2002年春の完全日本語版が待ち遠しい限りだ。（Kazuhisa）