「三國志」のRTSに「信長」のMMORPG! 衝撃のコーエー発表会 - 04/17 19:22


 本日2002年4月17日,"信長の野望シリーズ""三國志シリーズ"で世界中に多くのファンを持つコーエーが,またしても大きな話題を呼びそうな新作2タイトルを発表した。
 発表されたのは,中国の三国志時代を舞台にしたリアルタイムストラテジー「三國志 Battlefield」と,MMORPGである「信長の野望 Online」の二つ。どちらも,コーエーが今後力を入れていくと宣言していた,"ネットワーク対応ゲーム"である。

 それぞれのソフトの詳細は,のちほど別にNewsをUpするので,ここでは簡単に,その発表会の模様をお伝えしよう。
 会場は,東京の六本木にあるヴェルファーレ。国内はもちろん,韓国,台湾,そして欧米からも集まった報道陣,ゲーム業界(PC,コンシューマに関わらず)の著名人(しかも大半は社長クラス),販売店の方々,そして抽選に当たった一般ユーザーと,とにかく大勢の人間が一堂に会したのだ。
 普段なら大勢の若者が踊っているその会場に,光と音のイルミネーションをバックに現れたのは,知る人ぞ知る日本PCゲーム業界の大物,コーエーの襟川恵子会長だ。会長の軽妙なトークによる司会進行で,デジタルメディア協会の山科理事長や,SCEの久夛良木社長によるスピーチがあり,さらにコーエーの小松社長,コーエーコリアのリ社長,台湾コーエーのハン社長と登場し,7番めに壇上に現れたのが,新作2本のゼネラル・プロデューサーであるシブサワ・コウ,その人である。

 このシブサワ・コウ氏のスピーチによって,ついに新作の詳細が明らかになった。
 信長の野望 Onlineは,戦国時代を舞台としたMMORPGだ。プレイヤーはこの架空の戦国世界に住む一人となり,さまざまなプレイを楽しむことができる。このゲームのさらなる情報は,追ってNewsをUpする予定だが,その前に一つだけ(当サイトの読者の大半にとっては)残念なお知らせがある。本作は,プレイステーション2で発売される予定ということ。後ほど,コーエーの広報にPCでの発売の可能性を聞いてみたら,
「もちろん,ぜひともPCでもやりたいと思っています。が,今のところは何も決まっていません」
とのこと。いやはや,本当に残念。しかしもう一つのタイトルは,PCでの発売だ。
 三國志 Battlefieldは,前述したようにRTSゲーム。今,世界中で遊ばれている一般的なRTSに,コーエー的な味付けをしたもの,と考えてよさそうである。もちろん,至る所に「コーエーらしさ」がちりばめられるとのことなので,RTSファンも,RTS未体験のコーエーファンも,どちらも楽しめるものになるだろう。
 本作で面白いのが,日本,韓国,台湾の3国で同時に発売されるということ。リ社長,ハン社長のスピーチにも,両国でのネットワークゲーム人口の多さと,コーエーゲームの人気について触れられており,発売と同時に,3か国から大勢のプレイヤーがサーバー上に集結することになりそうだ。

 さらに発表会は,三國志 Battlefieldの上野プロデューサー,信長の野望 Onlineの松原プロデューサーによるゲーム説明,質疑応答と続き,最後は簡単なお食事会となり,終了。業界の大物が一同に介しているだけあって,しばらくは食事会というよりは,名刺交換会といった状況だった。

 ともあれ,スピーチをした誰もが言っていたように,ようやく日本でもインフラが整い,ネットワークゲームの時代が来た,という印象を強く受ける発表会だった。コーエーに続いて,ほかの国産メーカーによるこういった発表会が近く,そして多く見られることを期待したい。……もちろん,PCゲームで。(Iwahama)

 なお,三國志 Battlefieldの公式サイトは「こちら」,当サイトのNewsは「こちら」。そして信長の野望 Onlineの公式サイトは「こちら」,当サイトのNewsは「こちら」,直撮りデモムービーは「こちら」からどうぞ。


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