[SIGGRAPH 2002#04]Linux上で「The Lord of the Rings」のリアルタイム描写に成功 | - 07/24 20:09 |
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ATI社は, 映画「The Lord of the Rings」のCGを制作したMassive Software社と協力し,ワークステーション専用の新世代グラフィックスチップ「Fire GL X1」上で,「The Lord of the Rings:The Fellowship of the Rings」をリアルタイムで動かすのに成功した。 両社は,映画の冒頭シーンで数千体ものキャラクターが激突し合うシーンを,カクカクすることなくスムースに再現。Massive社は,ATI社のTRUFORMやSMARTSHADERテクノロジーを利用し,これまで複雑すぎてCPUに依存するしかなかった高品質のCG画像を,Linux上でリアルタイムにレンダリングしてみせたというわけだ。 Fire GL X1は,Radeon 9700と同じく完全にプログラマブルな浮動小数点演算のアーキテクチャを持っている,OpenGL 2.0やDirectX 9.0に対応したワークステーション専用の3Dグラフィックスチップである。複雑な演算をVPU(Visual Processing Unit)上で処理できるため,CPUへの負担が激減する。ATI社は,Fire GL X1を2002年10月頃にリリースする予定。(Okutani) |