[SIGGRAPH 2002#05]あの「マトリックス」の”ブーレットカメラ”をPCで実現 - 07/24 21:16

 PointGray Research社のブースで,ちょっと面白い技術が公開されている。
 同社が開発した「Dragonfly」は,小型のソニー製CCDデジタルカメラを搭載したIEEE 1394インタフェース対応のボード。カメラを並列に設置し,それぞれをシンクさせてシャッターを切ることで,映画「マトリックス」で見られたような,時間が止まったまま視点が移動していく表現を,PC上で実現することができる

 デモで紹介していたのは専用三脚に14個のカメラが設置されたものだが,カメラ数はほぼ無限に増やすことが可能なのだという。ただし640×480ドットの解像度では30fpsが実現されているが,現行では1024×768ドットだと10fpsしか出せないため,かなりカクカクとしてしまう。まだゲームには向かない技術のようだが,ハリウッドの最新技術をすぐに一般消費者向けに開発してしまうとは,面白い会社である。(Okutani)


友達にメールで教えよう!
←Back to Daily News
←Back to News Archive